インタビュー
「ロックスミス」の丁寧な仕上がりを「POLYSICS」のメンバーが絶賛。プロの目から見たリアルギターゲームの魅力とは
今回「ロックスミス」をプレイしたのは,POLYSICSのギタリストを務めるハヤシさんと,ドラマーのヤノさんの2人だ。ちなみにヤノさんは,2013年のライブツアーに向けて,なぜか現在ギターの特訓中で,その経緯は2012年12月5日にリリースされたばかりのPOLYSICS最新アルバム「Weeeeeeeeee!!!」初回生産限定盤のDVDに収録されているドキュメンタリーで詳しく明かされているという。気になる人は,ぜひそちらのチェックもお忘れなく。
4Gamer:
さっそくですが,「ロックスミス」をプレイした感想をお聞きしますが,今日が初めてのプレイですよね?
ヤノさん:
ええ,知人から「アレ,すごいよ」という話は聞かされていたのですが,実際にやってみたのは初めてです。
ハヤシさん:
すごいですね。プロのギタリストから見ても納得できる丁寧な作りです。
ヤノさん:
まず音がすごいです。アンプやエフェクターのシミュレートがすごくしっかりしていて。
ハヤシさん:
あとは曲のバリエーションですね。それこそ1960年代のThe Rolling Stonesから1990年代のMUSEまで揃っていたり,ジャンルもロックだけでなくブルースがあったりと。そして何より,それぞれの曲を演奏する前にギターのチューニングをするのがいいですね。そういうところを,なあなあにしていなくて,マナーのある感じがいいんですよ。
4Gamer:
なるほど。そういった部分がプロの目から見てもきちんと作り込まれていると。
ハヤシさん:
ギターがコントローラになるというのにも驚きました。話を聞いたときは,まず「嘘だろ?」って(笑)。でもプレイして見ると,ギターを使う意味がきちんとある。ギターを使わないと,このゲームの面白さは伝わらないんですよ。
ただ楽しいだけじゃなく,ちゃんと音楽的な部分があるんですよね。
4Gamer:
そう言えばヤノさんは,最近ギターを始められたとか。
ヤノさん:
ええ,それまでもライブで弾いたりすることはあったんですが,本格的にしっかり練習し始めたのは最近なんです。
ハヤシさん:
ヤノがギターを弾くことで,何かPOLYSICSの新機軸を打ち出せるんじゃないかと,僕が提案しました。
ヤノさん:
そこから猛練習しましたよ。
ハヤシさん:
まあ,実際のステージでギターを弾かせるには,まだまだ不安な部分もありますけどね。ですから,こうして「ロックスミス」に携われたのは,ちょうどいい機会かもしれないです。
ヤノさん:
言ってみれば僕はギター初心者ですから,「ロックスミス」の練習モードの存在はありがたいですね。フレーズごとに練習できますし,さらにテンポを下げることもできる。コードやスケールも,ゲーム仕立てになっているので,楽しく練習できるんです。
ハヤシさん:
いやもう,真面目にスケールを練習しようとすると,メチャクチャつまんないんですよ(笑)。なので,僕がギターを始めたころは,スケールの練習なんて全然やりませんでした。当時は,曲に合わせて耳コピしてるだけでしたね。でも,実際のステージでソロをやるときはアドリブが必要になりますから,仕方なくスケールの勉強もしました。
ヤノさん:
スケールの練習は,結構,根気がいるんですよね。
ハヤシさん:
うまい人とセッションしていく中で覚えられればそれが一番いいんですけれども,たとえば学生だと,なかなかそんな人にめぐり会えません。そう考えると「ロックスミス」はギター初心者にオススメできます。
ヤノさん:
楽しく練習できるので,覚えるのも早いと思いますよ。
ゲーム感覚で遊んでいるうちに,スーパーギタリストになる人が出てくるかもしれません。
ヤノさん:
自宅のオーディオやテレビが,アンプやスピーカー代わりになるのもいいですよね。
4Gamer:
ギターとソフトとゲーム機とテレビがあれば,そのほかの機材は要りませんからね。
ハヤシさん:
チューナーすらいらないという。
ヤノさん:
チューナーといえば,これから弾こうとする曲の音でチューニングできるのもうれしいです。
ハヤシさん:
Cureの曲はクリーントーンだけど,NirvanaとかLenny Kravitzの曲は歪んでいて。またそれが,すごくいい音なんですよね。
ヤノさん:
その音を聴いてから,自分の音を作ってみるのも楽しみの一つになりますよね,きっと。
ハヤシさん:
あと実物のエフェクターは,表示が小さいんですよ。でも「ロックスミス」では,テレビの大画面できちんとエフェクターの意味を確認できる。「“Pre”って前につなげることなんだ」とかね。やはりギターを始めたころは,そういうことが全然分かりませんから,こうして目で見て分かるのはすごいと思います。
ヤノさん:
確かに初心者にとっては,そこ大事ですよ。僕も今,実感しています。
4Gamer:
ちなみに「ロックスミス」に収録されている楽曲で,気になる曲はありますか。
ちょっとMarvin Gayeが気になりました。弾いてみたいけど,「今のオレにはまだ無理だな」って(笑)。
ハヤシさん:
MEGADETHとか,どんな感じになるのか気になりますね。あとはブルースとか,これまでちゃんと通って来ていないジャンルもやってみたいです。
ヤノさん:
とにかく選択の幅が広いのがいいですよね。しかも,それぞれの曲に合わせて,自分でギターを弾ける。
ハヤシさん:
若い子から年配の方まで,どの層でも楽しめますよね。
ヤノさん:
お父さんとお子さんが一緒にやってもいいし。
ハヤシさん:
とにかく片っ端からやってみるのも面白そうです。全部マスターすれば,リフやフレーズの引き出しも増えますよ。
ヤノさん:
それ,まさに今のオレがやるべきことかもしれない(笑)。
4Gamer:
「ロックスミス」にPOLYSICSの楽曲が収録されるとしたら,どの曲でしょうか。
ハヤシさん:
POLYSICSの曲はリフものが多いですからねえ……“Bggie Technica”か“ハードロックサンダー”ですかね。
ヤノさん:
おおー,でも“ハードロックサンダー”は難しそう。
「POLYSICS」ニューアルバム「Weeeeeeeeee!!!」 初回生産限定盤 CD+DVD(2枚組)3500円(税込み) 通常盤 CD(1枚組) 3059円(税込み) |
そんなに難しくないし,リフ押しの曲だから「ロックスミス」でやると,きっと楽しいですよ。ガチンコの速弾きパートもあるし。
ヤノさん:
そう言われると気持ちいい曲かも。実際にライブ会場で演奏するモードでは,きっと盛り上がりますね。
ハヤシさん:
ぜひやってみたい(笑)。
4Gamer:
それでは最後に,「ロックスミス」に興味を持っている人に向けて,プロであるお二人からのメッセージをお願いします。
ハヤシさん:
「ロックスミス」はすごいです。ゲームではあるんだけれども,音楽性が半端なく高いので,ぜひ実際に体感してほしいです。僕自身,今日プレイしただけで知らなかった曲を弾けるようになりましたからね。
ヤノさん:
ゲームと音楽性の融合っぷりが本当にすごいです。ゲームなのに音楽。やったら絶対楽しいですよ。
4Gamer:
ありがとうございました。
「ロックスミス」公式サイト
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