ゴン中山と北澤 豪氏が“神イレブン”で対決！ 「パニーニフットボールリーグ」の完成発表会をレポート

　バンダイが2013年2月22日に発売予定の，ネットで遊べるトレーディングカードゲーム「パニーニフットボールリーグ」の完成発表会が，東京都内で本日（2月20日）開催された。発表会では，本作の概要が紹介されたほか，ゲストに招かれた元サッカー日本代表の中山雅史氏，北澤 豪氏によるトーク，カードパック開封式，そしてゲーム対決などが行われた。


　本作は，自分だけのサッカークラブを作るサッカーシミュレーションゲームだが，リアルカードを集めて，それらをネット上で自分のチームの選手として使うことができるという，トレーディングカードゲーム要素が含まれているのが特徴だ。もちろん，リアルカードが無くても，レンタルカードだけで楽しむことも可能だ。


　リアルカードは，ブースターパック（1パック3枚入りの315円），カードダス（2枚200円），ウエハース（1枚105円）で，それぞれ入手することができる。価格はそれぞれ税込み。なお，第1弾は全191種類で，2月22日から全国のコンビニエンスストア，玩具店，カード専門店などで購入できる。


　まず，最初に登壇したのは，バンダイカード事業部ゼネラルマネージャーの川田裕二氏。氏はトレーディングカードゲーム（以下：TCG）で有名なイタリアのパニーニ社と共同開発したという，本作への意気込みを語った。

　続いて，イタリア パニーニ社のPeter Warsop氏が登壇。パニーニ社のTCGサッカー部門は50年以上の実績があり，サッカーの国際統括団体「FIFA」と独自の契約を結んでいることが強みであるとコメントした。また，日本では海外サッカーの人気も高く，海外サッカーTCGのニーズがあり，日本のTCG事情に精通したバンダイと協力することを決めたという。「今後もすばらしい選手を発表していくので楽しみにしてほしい」とまとめた。

左から，Peter Warsop氏（Panini S.p.A Group Licensing Director）
川田裕二氏（バンダイカード事業部 ゼネラルマネージャー）

猿舘 修氏（プロデューサー）

　次に，本作のプロデューサーを務めるバンダイの猿舘 修氏により，ゲームのプレゼンテーションが行われた。
　日本には，海外サッカーファンが1000万人近くいると言われているが，すべての人がサッカーゲームをしているわけではない。そういった“ゲームをあまりプレイしない”サッカー好きな人達でも手軽に楽しめるゲームを作りたかったとのこと。
　そして，リアルカードを集め，自分だけのクラブを作るというゲームの始め方から，特定の選手同士を組み合わせることで発動する“コンボ”，選手の特徴を捉えた“スキル”といった，試合で勝つために必要な要素などを順を追って説明した。
　このとき強調していたのは，非常に簡単にオーダー（フォーメーションや戦術）を組める点や，同じリーグ内であれば必ず同じ時刻に試合が開始されるので，友達同士で共通の話題になりやすい点だ。
　また，現在，試合はエキシビションマッチを組むか，リーグに所属しなければならないが，今後は，現実のサッカーリーグさながらに，リーグ戦と並行してカップ戦を開催するとのこと。


　カップ戦は，予選リーグに始まり，決勝トーナメントで雌雄を決する。リーグ戦は，プレイヤーがリーグを立ち上げるため，友達とわいわい楽しむ場合が多いが，カップ戦は，運営側が主催し，マイページをカスタムするための限定素材などの賞品が出たりすることから，真剣勝負な雰囲気になるだろうと話していた。
　さらに，2013年5月には，新たなブースターも発売するとのことで，クリスティアーノ・ロナウド，イニエスタ，イブラヒモヴィッチなど，すべて新規収録の選手になるという。

“ゴン中山”の愛称で知られる中山雅史氏

　ここで，スペシャルゲストとして，昨季，惜しまれながら第一線を退いた，“ゴン中山”の愛称で知られる，元サッカー日本代表の中山雅史氏が登壇。2013年2月22日に発売されるカードパック「パニーニフットボールリーグ 2013 01」の開封式が行われた。
　中山氏の「パニーニフットボールリーグ，キックオフ！」という大きなかけ声のもと，会場に訪れた人達が，事前に配られたカードパックを一斉に開封した。
　中山氏は，イングランド代表のウェイン・ルーニー，スペイン代表のシャビ・エルナンデス，日本代表の長友佑都を引き当て，会場を沸かせた。
　そんな中山氏は，「移籍金なしで強力な選手を配下に置けるうえに，文句も言われない」と話し，最高の監督気分が味わえると本作を絶賛していた。このほか，本作の特徴であり，試合後に各選手の成果を数値で確認できる“個人スタッツ”，定期的に変化するコンディションシステムなどに触れ，「リアリティがあり，のめり込みやすい」と語った。


　一通りのシステムに触れたところで，中山雅史氏が選ぶ“神イレブン”が発表された。「ポゼッション高めで，サイド重視をしているが，中央も疎かにしない贅沢なメンバー構成にした」とのこと。こだわりは，イベント限定となる特別なカード「中山雅史」で，メッシと2トップを組ませていることだという。中山氏曰く「メッシと“マッシ”の2トップが特徴で，コンセプトは，イケイケドンドンです」と話し，「メッシがキーパーを抜いたところで，マッシにパスしてゴール」という独自の戦略を語り，会場の笑いを誘っていた。

中山氏の神イレブン

GK
ビクトル・バルデス

DF
ペペ
リオ・ファーディナンド
ダニエウ・アウベス
ジョルジオ・キエッリーニ

MF
セルヒオ・ブスケツ
バスティアン・シュヴァインシュタイガー
フランク・リベリー
メスト・エジル

FW
リオネル・メッシ
中山雅史（※イベント限定となる特別なカード）

元サッカー日本代表の北澤 豪氏

　続いて，同じく元サッカー日本代表の北澤 豪氏が登壇。中山氏が“第一線”を退いたあと，テレビ画面越しに話しをする機会はあったが，実際に会って話すのは，これが初めてとのこと。
　そして，中山氏の神イレブンに続き，北澤氏もあらかじめ選出した神イレブンを紹介。北澤氏は，日本代表の長友佑都をキー選手としてメンバーを構成したとのこと。もちろん，自らの名前を冠す特別なカード「北澤 豪」もメンバー入りしており，新旧の“ダイナモ”がどのような連携を魅せるのか，期待に胸が膨らむメンバー構成だ。


北澤氏の神イレブン

GK
ダビド・デ・ヘア

DF
ジェラール・ピケ
フィリップ・メクセス
セルヒオ・ラモス
長友佑都

MF
アンドレア・ピルロ
シャビ・エルナンデス
北澤 豪（※イベント限定となる特別なカード）

FW
フランク・リベリー
ウェイン・ルーニー
リオネル・メッシ



　2チームの神イレブンが出揃ったところで，神イレブン同士を戦わせるゲーム対決が行われた。会場では，試合のダイジェスト版が公開されたのだが，北澤イレブンの北澤 豪がキエッリーニ，ブスケツという世界的にも有名な2人の選手を，鮮やかなドリブルでかわし，先制点を獲得。その後，中山イレブンに1点返されるも，北澤 豪のアシストでメッシがゴールを決め，スコアを2-1とした。
　しかし，中山イレブンも黙ってはおらず，またもや同点に追いつくと，後半の途中にメッシが巧みなドリブルからシュートを放つ。ボールがゴールポストに当たり跳ね返ったところを中山雅史が詰めて“ごっつあんゴール”を決め，中山イレブンが逆転。試合はそのまま終了し，中山氏が，“監督”初采配で初勝利を収めた。


　最後に，中山氏は「バーチャルの中ですが，本当の試合のような興奮を味わえる」と話し，北澤氏は「サッカー談義をする人が増え，たくさんの人が，手軽に監督気分を味わえる」と，本作をあらためて振り返り，発表会を締めくくった。

「パニーニフットボールリーグ」公式サイト