ニュース
NVIDIA,GeForce GT 700Mシリーズの新製品5モデルを発表。GeForce 700Mシリーズの「GPU Boost 2.0」対応も明らかに
- GeForce GT 750M(以下,GT 750M)
- GeForce GT 745M(以下,GT 745M)
- GeForce GT 740M(以下,GT 740M)
- GeForce GT 735M(以下,GT 735M)
- GeForce GT 720M(以下,GT 720M)
新製品では,GT 750M〜GT 735MがKeplerアーキテクチャ,GT 720MがFermiアーキテクチャを採用するとのことだ。
各モデルの主なスペックは表のとおりだが,Keplerアーキテクチャを採用する4モデルがいずれも384基のシェーダプロセッサを搭載してきている点は注目しておきたい。384基のシェーダプロセッサというと「GK107」コアを思い浮かべる読者は多いと思われるが,NVIDIAは,「GT 750MとGT 740Mでは内部コードネームが異なる」という説明を行っているので,GK107をベースとした,いくつかのコアが存在するということなのだろう。
※4月2日12:30頃追記
NVIDIAから,GeForce GT 700Mシリーズのコードネームおよびメモリサポートに関する続報が得られたため,本文および表の注釈をアップデートしました。
GPU Boost 2.0は「GeForce GTX TITAN」で初めて採用された機能で,初代GPU Boostでは,グラフィックスカードの消費電力が,あらかじめ設定された「Power Target」(電力ターゲット)に達していない場合に,適切な「GPUコアクロックとGPUコア電圧の組み合わせ」を自動で選択し,性能を引き上げるという仕組みになっていた。これに対してGPU Boost 2.0では,Power Targetだけでなく「Temperature Target」(温度ターゲット)によるクロックの引き上げもサポートしており,GPU温度が低いとき,従来よりも高い動作電圧(と動作クロック)までブーストがかかるというのが大きなウリだ。
興味深いのは,NVIDIAが「GeForce 700MシリーズはいずれもGPU Boost 2.0に対応する」としているところだ。前述のとおり,GT 720Mや710MはFermiアーキテクチャ。GPU Boostというのは,Keplerアーキテクチャの一部GPUコアでのみサポートされる機能であるように思っていた読者は多いように思われるが,どうやらソフトウェアやVBIOSレベルで実装されているようである。
ともあれ,ミドルクラス市場向けとされるGT 750MやGT 745M,GT 740Mは,ゲーマーとしても気になるところだろう。GPU Boost 2.0対応のノートPCが持つ3D性能は要注目だ。
NVIDIAのGeForce GT 750M製品情報ページ
NVIDIAのGeForce GT 745M製品情報ページ
NVIDIAのGeForce GT 740M製品情報ページ
NVIDIAのGeForce GT 735M製品情報ページ
NVIDIAのGeForce GT 720M製品情報ページ
- 関連タイトル:
GeForce 700M
- この記事のURL: