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NVIDIA,GeForce GT 700Mシリーズの新製品5モデルを発表。GeForce 700Mシリーズの「GPU Boost 2.0」対応も明らかに
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印刷2013/04/01 22:00

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NVIDIA,GeForce GT 700Mシリーズの新製品5モデルを発表。GeForce 700Mシリーズの「GPU Boost 2.0」対応も明らかに

 日本時間2013年4月1日22:00,NVIDIAは,GeForce GT 700Mシリーズのラインナップに下記5モデルを追加すると発表した。

  • GeForce GT 750M(以下,GT 750M)
  • GeForce GT 745M(以下,GT 745M)
  • GeForce GT 740M(以下,GT 740M)
  • GeForce GT 735M(以下,GT 735M)
  • GeForce GT 720M(以下,GT 720M)

画像集#002のサムネイル/NVIDIA,GeForce GT 700Mシリーズの新製品5モデルを発表。GeForce 700Mシリーズの「GPU Boost 2.0」対応も明らかに
 GeForce 700Mシリーズでは,Keplerアーキテクチャを採用した「GeForce GT 730M」(以下,GT 730M)とFermiアーキテクチャ採用の「GeForce 710M」(以下,710M)を製品リストに追加済みのNVIDIAだが(関連記事),製品型番から想像できるように,GT 750〜GT 735MはGT 730Mの上位,GT 720MはGT 730Mと710Mの間にそれぞれ置かれるモデルとなる。
 新製品では,GT 750M〜GT 735MがKeplerアーキテクチャ,GT 720MがFermiアーキテクチャを採用するとのことだ。

GeForce GT 700Mシリーズのラインナップ。NVIDIAによれば,GT 750MとGT 745M,それにGT 740Mが「Performance」セグメント,GT 735MとGT 720Mが「Mainstream」セグメントに位置づけられている。意訳すると,Performanceが「ミドルクラス」,Mainstreamが「エントリー」だ
画像集#003のサムネイル/NVIDIA,GeForce GT 700Mシリーズの新製品5モデルを発表。GeForce 700Mシリーズの「GPU Boost 2.0」対応も明らかに

 各モデルの主なスペックはのとおりだが,Keplerアーキテクチャを採用する4モデルがいずれも384基のシェーダプロセッサを搭載してきている点は注目しておきたい。384基のシェーダプロセッサというと「GK107」コアを思い浮かべる読者は多いと思われるが,NVIDIAは,「GT 750MとGT 740Mでは内部コードネームが異なる」という説明を行っているので,GK107をベースとした,いくつかのコアが存在するということなのだろう。

※GT 740MのスペックがGT 750Mより高く見えるが,NVIDIAは「GT 740Mは,標準だとメモリインタフェースが64bitになる。ただし,遅めのグラフィックスメモリと組み合わせたときには128bit接続も可能だ。いずれの場合においても,GT 750MのほうがGT 740Mよりも性能は高くなる」という説明を行っている
画像集#008のサムネイル/NVIDIA,GeForce GT 700Mシリーズの新製品5モデルを発表。GeForce 700Mシリーズの「GPU Boost 2.0」対応も明らかに

※4月2日12:30頃追記
 NVIDIAから,GeForce GT 700Mシリーズのコードネームおよびメモリサポートに関する続報が得られたため,本文および表の注釈をアップデートしました。

NVIDIAは,GeForce GT 700Mシリーズの訴求ポイントを,スイッチャブルグラフィックス機能「Optimus」と,ゲームに向けたグラフィックス設定最適化機能「GeForce Experience」,そしてGPU Boost 2.0だと位置づけている
画像集#004のサムネイル/NVIDIA,GeForce GT 700Mシリーズの新製品5モデルを発表。GeForce 700Mシリーズの「GPU Boost 2.0」対応も明らかに
 GPUコアアーキテクチャ面では従来製品と比べて大きな飛躍のなさそうな新製品だが,そんなGeForce GT 700Mシリーズにおける大きな特徴として紹介できそうなのが,自動クロックアップ機能「GPU Boost 2.0」である。
 GPU Boost 2.0は「GeForce GTX TITAN」で初めて採用された機能で,初代GPU Boostでは,グラフィックスカードの消費電力が,あらかじめ設定された「Power Target」(電力ターゲット)に達していない場合に,適切な「GPUコアクロックとGPUコア電圧の組み合わせ」を自動で選択し,性能を引き上げるという仕組みになっていた。これに対してGPU Boost 2.0では,Power Targetだけでなく「Temperature Target」(温度ターゲット)によるクロックの引き上げもサポートしており,GPU温度が低いとき,従来よりも高い動作電圧(と動作クロック)までブーストがかかるというのが大きなウリだ。

GPU Boost 2.0では,Temperature Targetの採用により,初代GPU Boost以上に高い動作クロックを実現できるという(左)。NVIDIAは,GPU Boostを用いないときと比べて,性能が最大15%向上するとしている(右)
画像集#005のサムネイル/NVIDIA,GeForce GT 700Mシリーズの新製品5モデルを発表。GeForce 700Mシリーズの「GPU Boost 2.0」対応も明らかに 画像集#006のサムネイル/NVIDIA,GeForce GT 700Mシリーズの新製品5モデルを発表。GeForce 700Mシリーズの「GPU Boost 2.0」対応も明らかに

 興味深いのは,NVIDIAが「GeForce 700MシリーズはいずれもGPU Boost 2.0に対応する」としているところだ。前述のとおり,GT 720Mや710MはFermiアーキテクチャ。GPU Boostというのは,Keplerアーキテクチャの一部GPUコアでのみサポートされる機能であるように思っていた読者は多いように思われるが,どうやらソフトウェアやVBIOSレベルで実装されているようである。

 ともあれ,ミドルクラス市場向けとされるGT 750MやGT 745M,GT 740Mは,ゲーマーとしても気になるところだろう。GPU Boost 2.0対応のノートPCが持つ3D性能は要注目だ。

Ivy Bridge世代のCoreプロセッサが統合しているグラフィックス機能「Intel HD Graphics 4000」と比べてGeForce GT 700MシリーズのGPUがどの程度高速なのかをアピールするグラフ。複数のゲームタイトルにおける性能差を総合して,GT 750Mは5.5倍強,GT 745Mは5倍強,GT 740Mは4倍弱の性能を発揮できるという
画像集#007のサムネイル/NVIDIA,GeForce GT 700Mシリーズの新製品5モデルを発表。GeForce 700Mシリーズの「GPU Boost 2.0」対応も明らかに

NVIDIAのGeForce GT 750M製品情報ページ

NVIDIAのGeForce GT 745M製品情報ページ

NVIDIAのGeForce GT 740M製品情報ページ

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  • 関連タイトル:

    GeForce 700M

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