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[E3 2014]「新生FFXIV」パッチ2.3は7月8日に実装予定。第15回プロデューサーレターLiveレポート
今回のプロデューサーレターLiveは,新生FFXIVのナンバリングにちなんだ節目と吉田氏が話していた第14回からの続き,「パッチ2.3コンテンツ特集 Part2」ということで,パッチ2.3の最新情報が次々と発表された。本稿ではその模様をお伝えしよう。
まず前回のレターLiveで公開された,新たな蛮神ラムウが実機で紹介。
幻想的なフィールドに落ちた雷とともに降臨するラムウ。厳しい顔つきと蓄えられた髭の迫力に室内氏は「絶対怒られたくないですね」と,カミナリ親父とかけた(と思われる)実感のこもったコメントを述べていた。それはともかく,果たしてどのような戦いが展開されるのか楽しみだ。
続いては,大規模PvPコンテンツ「フロントライン」についての情報だ。参加条件はキャラクターレベル50。PvP専用アクションは利用できるが,ウルヴズジェイルとは違って,戦闘にモラルが影響しないという。また,参加時にアイテムレベルシンクが行われ,アイテムレベルが80か90(調整中とのこと)に統一される予定とのこと。1回のプレイは30分となり,これまでPvPに参加したことがないプレイヤーでも気軽に楽しめる,カジュアルなコンテンツになると吉田氏は述べていた。
プレイヤーはリムサ・ロミンサの黒渦団,ウルダハの双蛇党,グリダニアの不滅隊の3つの勢力のなかから,自分が所属しているグランドカンパニーの隊員として,ほかのグランドカンパニーのプレイヤーと戦うことになる。
フロントラインに参加すると,自身の所属するグランドカンパニーのアウトポストに移動するのだが,注目はそのときに使うコンテンツファインダーの新しい仕様だ。
本コンテンツは,最大で24人対24人対24人の72人での対戦が楽しめるよう調整中とのこと。そして前述のとおり,コンテンツファインダーを通して参加するのだが,ロールの制限がないのである。極端に言えば,例えば全員が白魔導で戦うことも可能だ。
ロールの制限がないので,登録時のクラスによるマッチングの待ち時間の差がなくなるというわけだ。なお,アウトポスト内ならばジョブは自由に変更できるので,戦闘前に参加者と相談してロールを調整しておくといいだろう。
さて,このコンテンツファインダーの注目点は,ロールの制限解除だけではない。上で72人対戦とお伝えしたが,時間帯によってはそれだけの人数がすぐに集まらない可能性もあるだろう。そんなとき新たなコンテンツファインダーのシステムは,16人対16人対16人,8人対8人対8人と自動で最大人数を調整してマッチングするという。できるだけ,気軽に手早く遊べるコンテンツとなるように意識されているわけである。
戦場となるフィールドは,カルテノー平原だ。先日の「出張プロデューサーレターLIVE in E3」で説明があったとおり,第七霊祭で大地が荒廃しており,その爪痕がいまも生々しく残っている。
高低差のある広大なフィールドになっていて,うっかり戦闘中に落下すれば,そのまま地面を倒れ伏すこと間違いなしの高所も。アクションだけではなく,フィールドの地形を活かした面白いバトルが展開されそうだ。
なお,フロントラインのルールでは,各チームが得たポイントの数で勝敗が決まる。ポイントは相手を倒したり,フィールド上に出現するモンスターを倒したりして稼ぐことができるが,何より重要となるのが6か所ある中立のアウトポストだ。
プレイヤーが中立エリアに設置された旗の周辺に移動し,しばらく待機することで占拠用のゲージが上昇。アウトポストの占拠に成功すると,より多くのポイントを得られるという。敵が占拠したアウトポストを奪取することも可能なので,どれだけの数のアウトポストを占拠できるかが勝敗の決め手となりそうだ。
気になるフロントラインの報酬だが,ウルヴズジェイルと共有になるPvPポイントや,軍馬などのマウントが手に入るという。また,「アラガントームストーン:戦記」も報酬になるとのことなので,「対人戦はしたいけど,戦記のためにインスタンスダンジョンへ行こうか」と悩む必要はなさそうだ。
最後に,実機でのプレイを交えながら,クリスタルタワーの新たなエリア「シルクスの塔」が紹介された。
パッチ2.3では,いよいよ内部へと進入することになるクリスタルタワー。前回の「古代の民の迷宮」同様,みんなでわいわい楽しめる程度の難度となるらしい。手に入る報酬は防具で,アイテムレベルは100になるとのこと。ロット権は「古代の民の迷宮と同じ週1回」だという。
また,実装直後はドロップしないが,「未鑑定トークン」や「アラグの時砂」「アラグの時油」といったアイテムが,30%程度の確率で入手できるようになるという。これは,プレイヤー全体のアイテムレベルや大迷宮バハムート侵攻編の進行率を見て,パッチが進むにつれて追加されていくとのことだ。
なおシルクスの塔では,チームがルートを分かれて進むような仕掛けはなく,みんなで塔を駆け上がっていくイメージのダンジョンに仕上がっているという。ストーリーもしっかり用意されていて,「クリスタルタワーといえばあの人」という新キャラクターが登場したり,暗躍するネロのその後も描かれていたりするらしい。そちらの展開にも注目したいところだ。
また,要望の多かった「24人のアライアンスパーティを組んでのコンテンツファインダーへの登録」はパッチ2.3では見送られた。パッチ2.35での実装を目指しているという。
妖艶のスキュラ |
異才のアモン |
始皇帝ザンデ |
さて,新しい蛮神戦や新インスタンスダンジョン,そして大規模PvP「フロントライン」,クリスタルタワーの新エリアなど,さまざまなコンテンツが実装されるパッチ2.3。その実装予定日が7月8日になると発表された。
ただし,これは「ギリギリのスケジュール」ということで,吉田氏は7月10日(木曜日)までには実装したいと話している。ここを越えてしまうと,緊急メンテが入ることを見越した場合,実装が翌週になってしまうからだ。そのため吉田氏は「日付どおり実装すべく一丸となってやってますので,お待ちください」とコメントしていた。期待したいところだ。
プレイヤーから寄せられた質問や要望とその回答を紹介
ここで,プレイヤーから寄せられた質問や要望と,それに対する吉田氏の回答を紹介していこう。中でも,ヒルディブランドやチョコボ,ハウジングに関しては質問が多いので,それらはまとめてお届けする。
○ヒルディブランド関連
パッチ2.2の事件屋で登場した「ギルガメッシュ」の再登場についてだが,パッチ2.3では登場しないとのこと。しかし,いずれ腕を増やして再登場するのでは……と吉田氏は含みを持たせていた。その代わりというわけではないが,ギルガメッシュとは別に,みんなでわいわい楽しめるバトルが追加されるようだ。それについて「以前のレターLiveでちらっとイラストを見せた気が……」と吉田氏がポロリ。
また,ヒルディブランドとは別になるが,レターモーグリから始まる新たなサブストーリーもパッチ2.3から展開する予定があるとのこと。手紙の配達を通して,これまで登場したNPCの違った一面を垣間見ることができるという。
ヒルディブランド関連のクエストの実装後にあらためてボイスが付くことはないのかという質問に対しては,「収録の時期の関係で難しいのと,後からの追加はみっともないというポリシーから乗り気ではなかったが,後発で始めるプレイヤーもいるし,声が入っているにこしたことはないのでは」と思い始めているとのことだった。
約束はできないが,いずれボイスを付けることがあるかもしれないと含みを持たせていた氏は,「(ヒルディブランドのボイスに声を当てるとして)誰を当てればいいのかなぁ」と別の意味での難しさもこぼしていた。
そのほか,前回のストーリーで人気を獲得した父親のゴッドベルトや,ヒルディブランドの母親,幼少時のヒルディブランドなど,彼らには数々の設定が存在するので,これらは要望次第で見られるかもしれないとのことだ。
○チョコボ関連
パッチ2.3で実装されるチョコボの育成は,「バディを育成するシステム」になるという。このシステムはハウジングのアップデートコンテンツという扱いになっており,庭具として小屋を設置する必要があるという。そして,その小屋にチョコボを預け,エサをあげたりして育てていくとのこと。
ちなみに,チョコボ育成では限界突破が可能となり,現在のランク10を越えて育成できるようになるそうだ。最終的には,すべてのチョコボアビリティの獲得も可能になるらしい。
パッチ2.3の時点では1羽までしか育成できないが,「いずれ――例えば“ゴールドなんとか”に,“チョコボなんとか”を実装したときに,もっといろいろできるようにアップデートしていくつもり」(吉田氏)だそうだ。
さて,ここまでの説明で分かると思うが,残念ながらチョコボ育成は,家を持っていないフリーカンパニーのプレイヤーでは利用できない。ただし,将来的には3都市のチョコボポーター付近にチョコボ育成の一部機能を持たせ,ソロプレイヤーでも育成できるようにしたいとのことだ。
要望の多かったチョコボのスキルリセットについては,「パッチ2.3でとあるアイテムを使うことにより可能であり,こちらはハウジングとは関係なく利用できる」という説明があった。
チョコボのカラー変更は,パッチ2.35での実装が予定されているとのこと。カララントを塗るような乱暴なカラー変更ではなく,「とあること」をチョコボに行っていくと,羽の生え替わりで色が変わるというイメージなるそうだ。ただ,カララントと同じくらいの色数になるように対応しているとのことなので,実装に期待したい。
○ハウジング関連
多くのプレイヤーが気になるハウジング関連,とくに個人ルームについての質問が今回のプロデューサーレターLiveでは集中した。
最も気になる「設置される数や部屋の広さ」は,「家の大きさには関係なく同じになる」という。部屋の広さは,Sサイズの家の広間より少し大きく,内部でクラフトも可能だ。設置できる調度品の数はフリーカンパニーで設定している数とは別カウントで,種類にも制限はない。ただし,あくまで部屋なので,庭具は設置できないとのこと。設置数はまだ調整中で,後日詳細が発表される予定だ。
個人ルームの開放条件は,フリーカンパニーに所属していて,そのカンパニーがハウジングを所有していることと,グランドカンパニーに所属していて階級が少尉以上であること。この条件を満たしたうえで,調整中ながら,今の予定では30万ギルで部屋を1つ増築できる。なお,パッチ2.3では個人ルームを消滅させないとフリーカンパニーから脱退できないが,先のアップデートで脱退と同時に個人ルームも消滅させるようなシステムの実装も予定しているという。
○個別の話題
Q:インスタンスダンジョンのスタート時にアクションのクールタイムをリセットしてほしいのだが。
A:気持ちは分かりますが,「今すぐやる」「やらない」の話となると,できません。
Q:パッチ2.2で登場したユウギリの素顔はパッチ2.3で明らかになる?
A:まだ(時期が)早いです。
Q:第14回のレターLiveで公開された,クリスタルタワーなどのアートをまとめたアートブックが発売される予定はありますか。
A:装飾にこだわった設定資料集とアートブックをまとめたようなものが企画進行中です。ある程度のお値段になってしまうと思いますが,ぜひ出したいと思います。
Q:結婚したあと,幻想薬で性別が変わってしまうとどうなるのでしょうか。
A:二人のプレイヤーが愛を誓い合うというものなので,性別が変わったからといってとくに何も変わることはありません。
Q:フィジカルボーナスの振り直しの自由化,もしくは緩和の予定はありますか(現在は,軍票1万で交換できるアイテムが必要)。
A:コストをもう少し下げようかという話は進んでいます。
Q:エンドコンテンツはフルパーティ(8人)での参加だけですが,ライトパーティ(4人)向けのエンドコンテンツの予定はありますか。
A:作れなくはないですが,かなり難しくなってしまうと思います。2.0シリーズを進めている最中は少し難しいです。一通り落ち着いたら,順番にいろいろやっていきたいと思います。
Q:アイテムレベル70よりも高いアクセサリーのレシピは追加されますか?
A:されます。
Q:グランドカンパニーやフリーカンパニーに新しいランクは追加されますか。
A:先日お話しした,フリーカンパニーで楽しめるコンテンツと同時に実装する予定なので,今回の追加はありません。
Q:パッチ2.3で新しい蛮族クエストは追加されますか?
A:イクサル族のクエストが(未実装で)残っていますが,これはパッチ2.35で実装されます。その理由は,これまでのデイリークエストとは異なり,イクサル族と協力して何かを作るというものになっていて,開発に時間が取られてしまっているためです。
これはクラフトスキルを取っていなくても受けられるものです。
このイクサル族のクエストが実装されるとすべての蛮族クエストがそろうわけですが,すべてクリアしているとエクストラストーリーが発生します。懐かしいと思うような凝ったものになっています。
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