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坂口健太郎さんが吉田鋼太郎さんに父の日のプレゼント。「劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」父の日記念イベントをレポート
この作品は「ファイナルファンタジーXIV」(PC / PS4 / Mac)のプレイヤーであるマイディーさんが自身のブログ「一撃確殺SS日記」で綴った「光のお父さん計画」を原作とする親子の物語だ。2017年にテレビドラマ化されたこともあって,ご存じの読者も多いだろう。
今回,劇場版の公開を前に,6月16日の「父の日」を記念した試写会と,主演の坂口健太郎さん,吉田鋼太郎さんが登壇するトークイベントが6月11日に都内で開催されたので,その模様をレポートしよう。
試写会後にステージに登壇した坂口さんと吉田さん。演じた役柄について聞かれた坂口さんは「普通の男の子です。お芝居をしていて,アキオの感情がすごく分かりました。鋼太郎さんとはセリフのやり取りが本当に少なく,セリフに頼る芝居はできないので,ちょっと目があった微妙な距離感など,瞬間瞬間の反応を大事に演技しました。鋼太郎さんだからこそ,それもすんなりできました」と述べた。
それに対して吉田さんは「健太郎が実際に僕の息子と歳が近く,本当の息子のように感じました。本当の息子が幼稚園のときにカーネーションをくれて,その写真がいまもあるんですけど,その自分の経験と今回の映画のシーンとクロスするところが僕には胸に来ることがありました」と,プライベートと演技とがリンクする瞬間について語った。
坂口さんと吉田さんは,実はこの映画が初共演とのこと。坂口さんは吉田さんの印象について「紳士で,ダンディで,渋くてというイメージがありましたが,すごくチャーミングな方」で驚いたという。すると吉田さんは「嬉しいですね」と述べつつ,「なんでもかんでもチャーミングって言えばいいってもんじゃないよ」と付け加えて会場を笑わせた。
対して吉田さんは,「いい意味で思っていた通り,真面目で,勉強熱心,きっと浮気はしないだろうという好青年。役者としては,集中力がすごかった。言葉をかわすシーンは少ないですが,一言に全部の想いを込めてくれる。キッチリできる役者さんなんだと,尊敬しています」と坂口さんの印象を話す。
言葉を交わすシーンが少ないということだが,カメラが回る前はお互い話をしているのかという質問に,坂口さんが「そうですね」と答えると,吉田さんは「いや,意外と坂口くんは社交的じゃないです」とバッサリ。「ちゃんと言えば丁寧に返してくれるんだけど,自分から話しかけるとか,しゃべったりとかは全然ないです」と暴露され,坂口さんは「あー,そんなに話しかけるほうじゃないですね」と認めていた。
アキオを演じる上で難しかったことや苦労したことについて質問されると,「家族の日常が丁寧に描かれているので,やはりお父さんの反応を大事にしなきゃないけないなと思いました」と述べつつ,少し悩むように言葉を選ぶ坂口さん。そこへ助け船を出した吉田さんは「アキオの役って,悪い部分が一切ないじゃないですか。人間なんだから悪いところもあって当たり前なんだけど。でも,健太郎が演じたアキオを見ると,それが不自然じゃないんだよね。いい人でいいじゃん。悪いところがなくていいよと,そう思わせる役者ってあんまりいないと思うよ」と役者としての坂口さんを褒め,会場からは拍手が起こった。
一方,暁役について吉田さんは「(暁は)魅力があるかというと,そうでもないと思う」としながら,「世の中のお父さんの代表,というのが魅力なのかもしれない」と返答した。
撮影については,インディ(暁が操作するゲーム内のキャラクター)が会話するシーンが台本に載っていて,そのときのお父さんのテンションも書かれていたそうだが,坂口さんは吉田さんがどんな演技をするのか現場では分からず,興味津々だったという。そして,完成したものを見たところ,めちゃくちゃ面白かったと絶賛していた。
ただ坂口さんは,ゲームをプレイするという演出上,ディスプレイを相手にする場面が多く,最初は演技が難しいと考えていたそうだ。前半から中盤までのディスプレイを前にして演技するシーンは1日で取り終えたそうだが,クライマックスのシーンだけは,後日にクランクインする吉田さんとお芝居をしてから撮ろうと監督から打診されたという。
その最後のシーンについて坂口さんは「それまでの演技を通していろんなものを鋼太郎さんにもらっていたせいか,すんなり感情を入れることができて泣けてきちゃったんです」と当時の様子をふり返った。
吉田さんは,インディの声を演じることが一番難しいんだろうと思っていたそうだが,撮影が進むにつれて「声優さんのようにうまくやるのではなく,一生懸命お父さんがやっているという感じが一番いいだろう」と思ったという。また「普段はゲーマーなので,あえて下手にプレイするのが難しかったんだよね」と話し会場の笑いを誘った。
その後,本作の中核であり,壮大なサプライズでもある「光のお父さん計画」を踏まえて,坂口さんと吉田さんが,これまでに仕掛けた,または仕掛けられたサプライズイベントについて話す。そして,ここで坂口さんから劇中で父親だった吉田さんに,父の日のサプライズプレゼントが手渡された。
ネクタイを受け取った吉田さんは「こんなプレゼント,もらったことないかもしれない。企画上とはいえ嬉しいです」と感激。そしてさらに,“家族の愛情や尊敬を表す色”である黄色の薔薇100本の花束がプレゼントされた。
父への感謝がこもったサプライズに和む会場だが,残念ながらここで終了の時間となってしまう。
最後に吉田さんは「今日は試写会に駆けつけてくれて,ありがとうございます。皆さんのご期待に添えるように,僕らは頑張ったつもりです。ぜひ面白いと思ってくださったのならば,皆さんに面白かったよと言っていただいて,感動の輪を広げてもらえればと思います」とアピール。坂口さんも「少しずつこの作品を広めて,アキオとお父さんという父と子と,家族の絆がいろいろな人に響けばいいなと思います」と述べ,トークイベントを締めくくった。
「劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」公式サイト
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