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[JAEPO2013]BEMANIシリーズ新作「SOUND VOLTEX II -infinite infection-」と「ミライダガッキ」のプレイレポート。ディレクター陣へのミニインタビューも掲載
本稿ではその中で注目度が高い「SOUND VOLTEX II -infinite infection-」と「ミライダガッキ」のプレイレポートを掲載しよう。さらに,各タイトルのディレクターであるDJ YOSHITAKA氏とU1-ASAMi氏の2名にインタビューもしてきたので,BEMANIシリーズファンはぜひ目を通してほしい。
シリーズ待望の新作。進化した「SOUND VOLTEX II -infinite infection-」のできはいかに
全体的なデザインがホワイトに変更され,今までのシックな印象とは違い,明るさが強調された |
本作は,二つのアナログデバイスとショート/ロングボタンを駆使して楽曲にエフェクトをかけて楽しむリズムゲームで,エフェクトに合わせて映像が回転したり,左右に動いたりとBEMANIシリーズのなかでもひと際派手な演出が特徴だ。
前作と変わっていた点としては,ショートボタンに長押しが加わったことと,アナログデバイスによるエフェクトも画面片側に固定される演出が追加されたことが挙げられるだろう。
「SOUND VOLTEX II -infinite infection-」の試遊台 |
前作は約1年間で120曲もの楽曲が用意された。今作でもそれ以上のボリュームに期待したい |
本作では大きく傾く演出も増えた |
ロングボタンをホールドしない仕様も追加。慣れないうちは見極めるのが大変そうだ |
画面も操作も今まで以上に激しさが増し,やり込みがいが感じる一作になりそうだ。もちろんコア層だけを想定して作られているわけではない。ライトユーザーのためにチュートリアルが追加されているので,これから始める人も安心だ。
続いて,プレイ終了後に行った本作のディレクター DJ YOSHITAKA氏に行ったインタビューの内容をお伝えしよう。
4Gamer:
「SOUND VOLTEX II -infinite infection-」のコンセプトを教えてください。
「SOUND VOLTEX II -infinite infection-」ディレクターDJ YOSHITAKA氏 |
INFINITE INFECTIONというタイトルにあるとおり,INFINITE(無限)がテーマになっています。ゲームの遊び方や収録される楽曲など,このゲームは可能性を無限に秘めているので,そこを追求していくという思いを込めています。
4Gamer:
前作と異なるのはどの部分でしょうか
DJ YOSHITAKA氏:
コンセプトカラーをホワイトに変更し,カジュアルな感じを出し,新規の人達に触れてもらいやすくしました。また,新たなオブジェクト,新たなエフェクト,新たな演出を加え,音楽をより楽しめるようにしましたね。
4Gamer:
前作をやり込んだ人達も新鮮な気持ちで遊べそうですね。では,ファンがもっとも気にしている稼働時期について教えてください。
DJ YOSHITAKA氏:
あくまで予定ですが,現在は春頃の稼働を目指して頑張っております。なるべく早く届けられるように善処します。
4Gamer:
ありがとうございました。稼働を楽しみに待っています。
リズムゲームとパーティゲームが融合した「ミライダガッキ」。これが新作BEMANIシリーズだ
ミライダガッキ筐体。筐体上部にはKinectセンサーが搭載されており,これでスティックをかざしたポーズなどが認識される |
本作は一人でも十分楽しめるが,二人プレイなら遊べるモードがタイセン,キョウリョク,カップルと増える。さらに,プレイ中にイベントが発生するなど,二人で遊ぶことでゲームの楽しさがさらに広がるのだ。
ゲーム途中のイベントとして互いにパッドを連打した数の多さを競ったり,クイズに答えたり,相性診断などの,傾向の違うものが豊富に用意されているので,対戦形式を変えて遊べば,プレイ回数を重ねても飽きない。
輪っかのアイコンはパッドで叩く合図。連打の指示が出たらスティックを交互に叩こう。ポーズは画面に出た指示と同じポーズを取ればOK |
プレイ中は自分の顔にさまざまなアイコンを重ねてくれる。顔が映るのが恥ずかしいという人も安心かも |
収録楽曲はアニメソングやJ-POPなどが収録されており,ボス曲にはBEMANIシリーズで人気の楽曲が用意されていた。二人で協力プレイができるうえに,難度も低く調整されていそうなので,BEMANIを遊んだことのない人でも取っ付きやすいだろう。
簡単な操作で音楽をみんなで楽しめ,BEMANIシリーズの新たなエントリー機ともいえる「ミライダガッキ」。そんな本作のディレクターU1-ASAMi氏にお話をうかがってみた。
4Gamer:
BEMANIシリーズ新作である「ミライダガッキ」のコンセプトについてお聞かせください。
「ミライダガッキ」ディレクター U1-ASAMi氏 |
BEMANIシリーズはおかげさまで,いろんな人達にプレイしてもらっています。ですが,まだまだBEMANIシリーズの世界は広げられますし,なにより音楽ゲームが難しいという印象は残っています。ですので,音楽ゲームはそんなに難しくない,誰でも楽しめるということを理解しやすい形で伝えられるゲームを目指して開発しました。
4Gamer:
演奏する楽器に打楽器を選んだのはなぜでしょうか。
U1-ASAMi氏:
楽器は世の中にたくさんありますが,僕が子供のときに最初に覚えたことが何かを叩く動作だったんですよ。人間の直感的な動作の一つが叩くことだと思い,打楽器を採用しました。ただ,叩く行為はBEMANIシリーズだとやり込むほどに動作が小さくなり,省エネ化していきます。「攻略=動作を小さくする」ということにならないように,ポーズを導入しました。
4Gamer:
なるほど。上級者ほど激しい動きに対応できるように無駄を削っていくので,あえて動かしてもらうわけですね。ほかにも本作の注目ポイントがあれば教えてください。
U1-ASAMi氏:
遊ぶ人数が一人の時と二人の時では,全然違うゲームを遊んでいるような感覚になることです。また,ゲーム中にイベントがあります。相性診断とか頭を使ったゲームなど,たくさんのミニゲームを用意いたしました。
二人プレイ時に出てくるミニゲーム「順番に叩こう」。お互いに数字を言いながら叩けば相手にも伝わるので円滑に進みやすい。今までのBEMANIシリーズにはない協力プレイだ |
4Gamer:
ゲーム中に数字を使ったパズルが出てきましたね。リズムゲームを遊ぶなかでパズルをするというのが,なかなか新鮮でした。ミニゲームを追加したのはなぜでしょう。
U1-ASAMi氏:
本作はリズムゲームではありますが,単に音楽のシーケンスを難しくして難度を上げることは避けたいと思いました。簡単なシーケンスをこなしても誰でも面白いものを作りたいと考えたので用意しました。みんなでワイワイ遊んで面白かったと思ってもらえれば嬉しいです。
4Gamer:
ありがとうございました。最後にミライダガッキの稼働を楽しみにしている人達にメッセージをお願いします。
U1-ASAMi氏:
一人で遊ぶもよし,友達を誘ってBEMANIシリーズの面白さを広めたり,友達の輪を広げていくもよし,ミライダガッキはこれから新しいBEMANIシリーズのベーシックにしていきたいので,応援よろしくお願いします。
カジュアルな「ミライダガッキ」,コアな「SOUND VOLTEX II」の稼働に期待が高まる
会場にはミライダガッキの顔出しパネルが設置されていた |
「SOUND VOLTEX II」は,DJ YOSHITAKA氏がコア層に向けての挑戦状として,ゲーム内容に大幅な変化を入れたという。もちろん今回プレイしたものは試作段階なので,製品版ではその難度が変わる可能性はある。最終的にどんな仕上がりになるのか,楽しみだ。
- 関連タイトル:
SOUND VOLTEX II -infinite infection-
- 関連タイトル:
ミライダガッキ
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(C)Konami Digital Entertainment
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