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遊んでから観るか,観てから遊ぶか。iOS向けランニングアクション「DIE HARD」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第197回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
ブルース・ウィリスが,「世界一ついてない男」ジョン・マクレーンを演じるアクション映画「ダイ・ハード」シリーズ。劇場やテレビ放映で観たことがある人は多いだろう。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介するのは,そのダイ・ハードシリーズの最新作「ダイ・ハード/ラスト・デイ」のPRをかねて制作されたアクションゲーム,その名も「DIE HARD」だ。
「DIE HARD」ダウンロードページ(App Store)
本作の主人公はジョン・マクレーン……ではなく,彼の息子である「ジャック」ことジョン・マクレーン・ジュニア。実は彼,「ダイ・ハード/ラスト・デイ」では父親顔負けの活躍を見せている。ゲームでも映画同様,モスクワを舞台にテロリストたちと激しい銃撃戦を繰り広げるのだ。
ゲームは自動スクロール型のアクションシューティングで,ジャックは画面奥に向かって勝手に走ってくれる。左右へのスワイプでレーンの移動,上へのフリックでジャンプが可能だ。いわゆる「Temple Run」系ゲームだが,本作では走るだけでなく,武器による銃撃が可能になっており,かなりスリリングな展開が楽しめるのだ。
ブロックやベンチといった障害物も存在する。接触するとジャックが転倒して無防備になるので,ジャンプで避けよう |
ステージではテロリストたちが待ち構えているので,画面タップで銃撃しよう。画面下には残弾数が薬莢マークで表示されており,一発撃つごとに薬莢マークが1つずつ赤くなっていく。すべて赤になると弾切れということになるので,隙を見て下方向へのフリックで「リロード」していこう。
ただし,リロードにはそれなりの時間がかかるうえ,ジャックが隙だらけになるので,テロリストがいる状況では十分注意したい。画面左上に表示されているジャックのライフがゼロになるとゲームオーバーだ。
残り弾数の管理が命綱。なお,ジャンプ中にリロードすれば隙が大幅に減らせる |
敵が近くにいる状態でジャンプすれば,キックで攻撃。使える状況は限定的だが,覚えておくといい |
さらに,本作の特徴として,「シックスセンス」と「バレット・タイム」という2つの特殊能力が用意されているので,順に解説していこう。
シックスセンスは,発動すると障害物に隠れたテロリストが赤いシルエットで表示される能力だ。今回プレイした限りでは発動条件がはっきりせず,おそらくランダムに発動するものだと思われるのだが,かなり便利な能力なので,チャンスを逃さず射撃に役立てるといいだろう。
バレット・タイムは,一定時間,画面内にいる敵の動きがスーパースローになるうえ,ジャックの銃が撃ち放題になる能力。プレイ中,時間経過と共に満たされていく画面右上の時計マークのゲージが完全に緑になっているとき,このゲージのタップで発動する。
複数の敵が一度に出てきたときや,リロードが間に合わないときに活用するといいだろう。バレット・タイム終了後,自動でリロードされているのもナイスなポイントだ。
ゲームオーバー時には走った距離やシックスセンスの発動回数,アイテムを拾った数など,さまざまな項目で評価が行われ,最終的にスコアとして表示される。このスコアがそのままゲーム内通貨に換算され,STOREでアイテムの購入やジャックの強化に使えるのだ。初期状態では貧弱なジャックだが,ライフや銃の弾数などを強化していけば頼もしくなり,記録もどんどん伸びていくはず。STOREにあるものはいずれも高額だが,ゲーム内通貨は課金アイテムとして購入もできるので,自分の財布と相談するのもアリだ。
道中では,ライフ回復アイテムや,1回だけ銃弾から身を守ってくれる「防弾ベスト」のほか,一時的に強力な武器を使えるようになる「ショットガン」「ライフル」といったものが拾える |
操作するキャラクターが,ジャックの相棒であるコリンズに変わるアイテムも登場。コリンズは最初からショットガンを持っており,ショットガンを撃ち尽くすとジャックへと戻る |
PR用の作品とは思えないほど,丁寧に作り込まれている本作。アクションシューティングという特性上,「Temple Run」系ゲームとしてはややスピード感に欠けるものの,敵の存在から来るスリルとバレット・タイムの爽快感はかなりのもの。「敵を5体倒す」「3回シックスセンスを発動させる」といったミッションなど,飽きさせない仕組みがばっちり盛り込まれているのもうれしいところだ。
もうすでに映画を観た人はもちろん,まだ観ていない人にもオススメできるゲームといえる。ぜひチャレンジしてほしい。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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