セインツのメンバーが天使に。地獄を舞台にしたスタンドアロン型拡張パック「Saints Row: Gat Out of Hell」が2015年1月に発売

　Deep Silver傘下のスタジオであるVolitionは，現在発売中のアクションゲーム「Saints Row IV」（PC/PlayStation 3/Xbox 360）の拡張パック「Saints Row: Gat Out of Hell」の制作を発表した。これは，現在シアトルで開催されているゲームイベント「PAX Prime」において発表されたもので，対応機種はPCおよびPlayStation 3，PlayStation 4，Xbox 360，Xbox One。価格はいずれも19.95ドルで，「Saints Row IV」を持っていなくてもスタンドアロンでのプレイが可能とのこと。発売は，2015年1月27日が予定されている。

　ストリートギャング「サードストリート・セインツ」を率いる主人公“ボス”が，なんとアメリカ大統領に就任して地球侵略を図るエイリアンどもと戦うという，もうこれ以上話を広げようがないほど風呂敷を広げた「Saints Row IV」だったが，「次はいったいどうなるのか？」というファンの疑問に対する答えとして作られたのが今回の拡張パックだ。

「セインツ ロウ 4 日本語版」公式サイト

　ボスの誕生日会でコックリさんをやっていたところ，うっかり地獄の扉を開けてしまい，ボスが引きずり込まれてしまう。そこで，アジア系熱血野郎のジョニー・ギャットと，元FBI捜査官のコンピューターテクニシャン，キンジー・ケンジントンの2人が，ボスを探しに地獄へ乗り込んでいくという驚きのストーリーが展開するという。


　「Saints Row: Gat Out of Hell」に登場する地獄は，ニューハデス（New Hades）と呼ばれており，我々が想像するものとは違って遊園地やストリップバーが存在するなど，ずいぶんと近代化されている様子だ。
　プレイアブルキャラクターがボスではなく，これまで脇役だったギャットであるのもユニークで，サタンの娘と強制結婚されそうになったボスを救出するため，「Saints Row II」でアパレルメーカーのうさん臭い経営者として登場したデイン・ヴォーゲルの協力を得つつ，サタン軍団を相手に大暴れしていくことになる。


　PAX Primeのパネルディスカッションでは，地獄/天国ならではのスーパーパワーが使用できることや，ガトリング砲を搭載したリクライニングチェアや大量のカエルを放出する兵器など，「7つの大罪」をテーマにしたレジェンダリー・ウェポンが登場することなどが明らかになっている。ゲームの舞台となるニューハデスはスティールポートの半分くらいの広さだが，天使の羽根を背中に付けてマップを飛び回れる「Angelic Flight」というパワーも存在するとのことで，どうやら，サードストリートセインツのギャングメンバー達が，本当にセインツ（聖人）になってしまうらしい。


　ギャットとケンジーでプレイできるCo-opモードも用意されており，キャンペーンモードを終わらせたあとも楽しめそう。この「Saints Row: Gat Out of Hell」のアナウンスと同時に，本編とすべてのDLCをパッケージ化したPlayStation 4/Xbox One版「Saints Row IV: Re‐Elected」のリリースも発表されており，「Saints Row: Gat Out of Hell」も同梱されるとのことだ。