ニュース
NVIDIA,商用クラウドゲームサービス「GeForce Now」を月額950円(税別)で開始。一部のタイトルは「PC版とセットで購入」のスタイルに
月額利用料は950円(税別)で,単純計算した税込価格は1026円ということになるが,果たしてこの金額は妥当なのか否か。NVIDIAによる説明の内容を今回は紹介してみよう。
クラウドゲームサービス+α的なGeForce Now
月額料金が必要な会員制となるGeForce Nowで,会員が受けられるサービスは大きく分けて2つある。
最新タイトルをプレイするにはGeForce Nowからの追加購入が必要になるが,その代わり,GeForce Nowで購入したゲームには,PCで利用できる「ゲームコード」が付属しており,それをSteamやOrigin,Uplayなどに登録することで,PCでもゲームをプレイできるようになる。つまり,PC用のゲームソフト本編と,それをGeForce Now上でプレイできる権利の両方を購入することになるわけで(※),この発想はユニークだといえるだろう。
※一部,ゲームコードが付属しないタイトルもあるとのこと。「GeForce Nowから購入するタイプのゲームなら,すべてPC版が付いてくる」わけではないそうなので,この点は注意したい。
サービス開始時点でGeForce Nowのストアに用意される「最新世代のゲームタイトル」は,「The Witcher 3: Wild Hunt」や「Middle-earth: Shadow of Mordor」「Mad Max」「LEGO Jurassic World」など。幅広い年齢層に対応したPC版タイトルがラインナップされるとのことだ。また,有料会員が追加料金なしでプレイできるタイトルは,50本以上用意されるという。
具体的なラインナップは,商用サービスの始まる10月1日以降,GeForce Nowの公式ページで明らかになるとのことなので,そちらもチェックしてほしい。
「インストールの手間なしにPCゲームを起動できるのがメリット」
冒頭でも紹介したとおり,GeForce Nowのストアで購入したタイトルは,NVIDIAが提供するNVIDIA GRIDを用いたストリーミングサービスでプレイできる。そのメリットを「最新のゲームタイトルを,(インストールする)時間をかけることなくプレイできる点にある」と,NVIDIAでSHIELDデバイスのプロダクトマネージャーを務めるAndrew Fear(アンドリュー・フィアー)氏は強調していた。
ちなみにGeForce Nowで購入したタイトルは「レンタルではない」とのこと。月額料金を払い続けている限り,いつでも何度でもプレイできるそうだ。
ストリーミングで提供されるゲームは,高いグラフィックス設定と,1920
気になる日本語対応だが,一部ではすでに日本語表示を行えるようになっているとのこと。NVIDIAはゲームパブリッシャと共同で,英語以外の言語サポートを進めているそうなので,「PC版は日本語対応のはずなのに,GeForce Nowだとそうではない」という問題は,時間とともに解消していくものと思われる。
というわけで,SHIELDユーザーにとってのGeForce Nowは,「SHIELDをどれだけ使い込んでいるのか。どれだけSHIELDでゲームをプレイしているのか」や「どんなタイトルが用意され,ゲームコードがどのタイトルについてくるのか」によって,その価値が変わってくるといえそうだ。最初の3か月間は無料なので,SHIELD Tabletのユーザーは,ひとまずGeForce Nowに登録のうえ,高いか安いかを判断してみるのがいいだろう。
GeForce Now公式ページ
- 関連タイトル:
GeForce NOW
- 関連タイトル:
SHIELD
- この記事のURL: