年末開催の「リングドリーム」主催DDTプロレス興行について，松田秀夫プロデューサーと鶴見亜門GMと男色ディーノ選手が自由気ままに語り合った

ガンプロ大家 健，

さらには大鷲透選手の美少女化も!?

GM：
　で，第6弾は誰にしましょうか？

松田氏：
　大家（健。ガンパレ☆プロレス所属）選手じゃないですか？

DD：
　えっ，大家さんを美少女化したいんですか!?

松田氏：
　実は，もうちょっとしてるんです。すごくいい女ですよ。

DD：
　本当にお世話になっているのにこういうことを言うのは申し訳ないけど……なんかもう，ここだけ切り取るとすっごい気持ち悪い（笑）。

GM：
　気持ち悪いでしょ!?

松田氏：
　デフォルトの表情が，がっつりと泣いてるんですよ。（ニヤつきながら）カワイイですよね。あとは，ユニットをそろえたいですね。

GM：
　KUDO，マサ高梨，坂口征夫の酒呑童子はそろいましたね。チームドリフは，高尾蒼馬が美少女化されれば完成，と。

松田氏：
　実は高尾選手もちょっと作ってます。なので，DDT内の各ユニットはどうにかそろえたいですね。スーパー・ササダンゴ・マシン選手も。

DD：
　となると，すでにDDTの主要選手の大半は美少女化してしまうことになるから，今後は目先を変える必要もありそうね。大家さんもそうだけど，まだほかに候補はいるかしら？

松田氏：
　大鷲 透さんをやりたい！　どうせなら顔は，いつも売っているこの大鷲Tシャツ（自分の着ているシャツを指差して）の顔にしたいんです。

GM：
　この顔で美少女なの!?

DD：
　大鷲さんのTシャツのデザインは私も好きだけど，そのままっていうのはイヤな予感がしますよ。マイケルだってちゃんと美少女になったうえで，Tシャツの売り上げは10枚でしょ？　やばい，こういう感じなんですね，キャラの作り方って。

松田氏：
　あと，棚橋さんやKENSOさんも。

DD：
　棚橋さんはね，もうほんっといろんな権利が絡んでくるから難しいと思うわ。

GM：
　棚橋さんは無理ですけど，KENSOさんはやぶさかじゃなさそうだからね（笑）。Twitterで絡んでたでしょ？


松田氏：
　そうです。後楽園ホールで第5弾コラボを発表する時にリングに上がってこられたので。

GM：
　「次の美少女化は，この方です！」って石井を呼びこもうと思ったら，KENSOさんが出てきちゃいましたからね。

松田氏：
　これは今つぶやかなきゃって。KENSOさん，やりたいな〜。セリフで「ビチッと！」って言わせて。

GM：
　作りやすい，イメージが湧きやすいっていうのも大事なんですね。

松田氏：
　あとバラモン兄弟とか。落ち武者ヘアーの美少女で。そういうトライは面白いのかなって。
　最近ちょっとこなれてきた感があるので，刺激が欲しいんです。

松田プロデューサーを生かさず殺さず後楽園へ

そしてホールは星空に染まる！

4Gamer：
　ところで，第2回興行を後楽園ホールで開催することになったのは，なぜなんでしょう？

松田氏：
　僕が打ち合わせでDDT事務所にうかがったとき，亜門さんに「松田さん，12月29日の後楽園ホールが空いてるんですけど？」って言われて……。

DD：
　さっきからずっと思ってたんだけど，ハッキリ聞かせてください。松田プロデューサーをどうしたいんですか，あなた方，DDTさんは？


GM：
　いや末永く，お付き合いしていきたいなと。

DD：
　どっかでつまずかせようと思ってない？　来年辺り，第3回を両国でやらせちゃおうとか考えてない？

GM：
　いやあんまりこう，吐き出させてもうこりごりだってなったらまずいんで。

DD：
　吐き出させて!?

GM：
　生かさず殺さずで。

DD：
　あははははは（爆笑）。生かさず殺さずぅ!?

松田氏：
　生かしてくださいよぉ。

DD：
　本当よ！　別に生かして悪いことないじゃないですか。

GM：
　すみません，ちょっと言葉が過ぎましたね。違います，WIN-WINの関係でいきたいな，と。

DD：
　うっわ，言い方変えた（笑）。

松田氏：
　実際は亜門さんと二人っきりで話してる中で，「新宿FACEでもう一回やるんじゃ面白くないよね」という流れになったので，「後楽園空いてるんですかね？」って軽く聞いてみたら，「空いてますよ」っていう感じだったんですよ。
　僕も男の子なんで，あこがれの後楽園ホールで興行が打てると聞かされたら，やるっきゃないですからね。「やります！」と言ったら，亜門さんがちょっとニコッと……いや，ニヤニヤしながら，「本当にやるんですか!?」って。

4Gamer：
　ニヤニヤの意味が気になるところですが，ともあれ，チケットの売れ行きはいかがでしょう？

松田氏：
　ありがたいことにめちゃくちゃ好調です。1000円という価格もあってか，後楽園ホールでの発売初日には行列までできました。正直，そこまでに売れると思ってなかったんですが，一般販売分の残りはわずかです。

4Gamer：
　Tシャツを付けて売ればよかったですね。

DD：
　それだわ！　先行限定Tシャツ付きとかいってちょっと高めの3000円くらいにして，中身は中澤マイケルのTシャツっていう。

4Gamer：
　せっかくのチャンスが！
　そういえば，今回もゲーム内イベントでの上位入賞者は無料招待というのも行っていましたね。もうイベントは終わってしまいましたが。

松田氏：
　ええ。その招待チケットの方には，声優さんの声が出るCVR高木三四郎をプレゼントします。演じているのは「名探偵コナン」の鈴木園子や「ハイスクール奇面組」の宇留千絵役でおなじみの松井菜桜子さんです。ちょっとお転婆な子が得意な方ですね。
　販売の予定はないので，招待チケットを獲得した方は，ぜひ後楽園ホールに遊びに来てほしいです。

4Gamer：
　さらに，松田さん肝いりの仕掛けもあると聞いています。

松田氏：
　はい。さっきお話をした野宿のときなんですが，星空を見上げながら，後楽園ホールを星でいっぱいにしたいって思ったんです。
　そこで，大平技研のMEGASTAR-IIというギネスブックに載っているスーパープラネタリウムを2台持って行って，後楽園ホールの中を星でいっぱいにすることにしました。これは完全に僕のわがままでやることです。

4Gamer：
　それにしても思い切りましたね。

松田氏：
　「なんでリンドリで星空？」と思う方もいると思いますが，ふと夜空を見上げたときに，「そういえば後楽園ホールを星でいっぱいにした奴がいたよな」って風にリンドリのことを思い出していただければ，それだけで十分なんですよ。
　僕，東京ゲームショウ2015のサクセス物販ブースで，カゴにビーズを入れて波の音を奏でていたんですけど，それも同じことです。波の音を聞いたら，「ゲームショウで変なことやってる奴がいたな」っていう，それと同じです。

新オープニングを歌うbackdrops爆誕！

カワイイの定義とはなんだ

松田氏：
　それともう一つ，第2回興行では，リングドリームから，ついにアイドルユニットがデビューすることになりました

DD：
　え，どういうことですか？

松田氏：
　最近，ゲーム発信のアイドルがライブをやってるじゃないですか。なんでうちにもそういうものがないのかなって，思ったんですよ。

DD：
　お，おう。

松田氏：
　リンドリは2015年12月でサービス開始から3年を迎えるんですけど，オープニングテーマは3年間ずっと使い続けているので，そろそろ新しい曲にしたいというのもあって。

DD：
　確かにきっかけがないと変えづらいですもんね。

GM：
　主題歌を歌うのが，そのアイドルなんですか？

松田氏：
　そうです。実はすでにレコーディングも済んでいるんですが，メンバーはなんと，声優の日高のり子さん，山崎和佳奈さん，松井菜桜子さんの3人なんです！

GM：
　アイドルっていうからもっと初々しい感じかと思ったら，ベテランぞろいじゃないですか。

DD：
　（GMの胸ぐらを掴みながら）おいーーーー!!!!

GM：
　いやだって日高のり子さんて，南ちゃんでしょ？　子供の時見てたよ。

DD：
　だけども，そうなんだけども！

松田氏：
　でも正直な話，あの3人は，そこら辺の若い子よりもカワイイです。「オレ，何かの魔術にかかってるのかな？」と思う瞬間もあるんですけど，カワイイんです。

DD：
　もうね，どの立場でしゃべればいいか，もはや分かんなくなってるんだけど。いや，いいんじゃないですか？　メンバーを聞いたら，これはアリだと思ったわよ。

突如オープンされ，一部アニメ・声優ファンたちがザワついた「backdrops（バックドロップス）」の公式サイト。カワイイという定義がなんであるかを考えさせられる事態でもある

松田氏：
　ユニット名は，メンバーの希望で「backdrops（バックドロップス）」としました。せっかくやっていただくんだったら，限定ユニットで終わらせないで，ライフワークとして続けていただきたいなと。で，デビュー曲が「Don't fly!」ってタイトルなんです。

4Gamer：
　ド，ドン・フライ？

DD：
　ちょっと待ってください，今のいい流れで，初めてやめておけと思いましたよ。アイドルでしょ？　飛べよ，飛びなさいよ！

松田氏：
　（無視して）テーマは，上辺だけで背伸びして飾って生きるなと。Flyは逃げるという意味で使っています。逃げるんじゃない，殻をやぶれと。

4Gamer：
　リングの上で歌うんですか？

松田氏：
　ホールの北側にステージを用意するので，そこで歌ってもらいます。それと3人には，今度DDTの美少女化選手の声を担当していただきます。まず山崎和佳奈さんには，KUDOさんの声をあててもらいます。

4Gamer：
　その新曲は，CDなどで発売する予定なんでしょうか？

松田氏：
　LPで出したいですね（きっぱり）。
　今の音楽ってYouTubeで簡単に聴けちゃうじゃないですか。でも僕らの子供のころって，「ドラゴンクエスト」を遊ぶためには，まず並ばなきゃ買えないみたいなプロセスがありましたよね。そういうのを楽しんでもらいたいなと。

4Gamer：
　聴くためのハードルを用意して，そのハードル込みで楽しんでほしいということでしょうか。

松田氏：
　ええ。実現するかどうかは未定ですが，できればLPだけにしたいなって。それで売り上げが立ったら，3人にヴィヴィアン・ウエストウッドの洋服を着させてあげたいですし，ゆくゆくはフランスで開催されるJAPAN EXPOに招待されるぐらいまでになっていただくというのが，現時点での目標です。

DD：
　安易に紅白って言わないのがいいですね。

松田氏：
　3人がフランスに行きたいって言ってたんですよ。でもまだJAPAN EXPOから招待されたことがないそうで，だったらその後押しができれば，と。
　なので，デビューの時のニュースリリースは日本語版と英語版に加え，フランス語版も用意しています。

DD：
　すごいですね。ちゃんと行動原理として，筋は通ってる。
　でもなんでこんな大ネタをなんで最後に言うかな（笑）。

ゲーム業界の道端に咲く小さな花として

みんなと共存をしていきたい

DD：
　なんか薄々普通じゃないことに気付いてはいたんだけど，リンドリってゲーム自体は，今後どんな方向に向かっていくのかしら？

松田氏：
　僕らは正直なところ，自分達を王道ではないと思ってるんです。ちょっと道を外れた部分で生き残らさせてもらってる，支持をしていただいているっていうのは強く感じてるので，将来的にも勘違いして王道になろうという気はありません。常に誰とでも仲良く共存できるゲームでありたいという思いはあります。

4Gamer：
　共存，ですか。

松田氏：
　PCの前に座ったときに，例えばYouTubeを見ながらリンドリをやる，ほかのブラウザゲームをやりながらリンドリをやるっていう具合に，“何かをやりながらの5分間にうるおいを与えられるゲーム”でありたいですし，そこは今後も絶対にズラさない部分なんです。
　僕だって，超豪華で大規模なオープンワールドなゲームをやりたくなるときだってあります。ただその時に，リンドリも並行して遊んでもらえる，共存できるものでありたいんですね。

4Gamer：
　複数の超大作を並行して遊び続けるのはたいへんですが，超大作とリンドリなら無理なく並行して遊べる，と。

松田氏：
　それに，リンドリのプレイヤーの大半が30〜40代の方々なので，ほかにやるべきこともたくさんあるでしょうし，クリックの連打だけですら心理的なハードルになると思うんですね。なので，できるだけクリックの回数を減らしてあげたいっていうのが，僕の将来的な考えでもあります。

4Gamer：
　なかなか思い切った発想ですね。

松田氏：
　なんていうか，“ゲーム”が意味することが変化してきている時代だと思うんですよ。それもあって，DDTさんとのコラボも含め，“ゲーム内だけ”で楽しませることからは関心が移っているというか。
　ゲームを足場としてそこから派生したいろいろなものを，お客さんに「これ面白いよ」って提供し続けたいんです。でいしろう先生が書くリンドリのストーリーも，最近の時事ネタをからめつつ，「こういうものが面白いよ」って内容になることもありますしね。リンドリだけじゃなくていいんです。

DD：
　要は，リンドリというゲームを，いろんなモノをつなぐプラットフォームにしていきたいという考えね。
　非常にいい話だと思うわ。うん，なんかキレイにまとまったわね。

GM：
　つまり，ゲームも人間関係も仕事の交流関係も，つかず離れずがいいってことです。

DD：
　何，さらにうまくまとめた風にしてんのよ！

「リングドリーム 女子プロレス大戦」公式サイト

DDT美少女化計画 公式サイト

Encore〜星空プロレス〜特設サイト