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[E3 2018]敵は“数十万”単位? 広大な世界でエイリアンとの戦いが繰り広げられる「Serious Sam 4: Planet Badass」のライブデモが公開
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印刷2018/06/14 16:06

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[E3 2018]敵は“数十万”単位? 広大な世界でエイリアンとの戦いが繰り広げられる「Serious Sam 4: Planet Badass」のライブデモが公開

画像集 No.007のサムネイル画像 / [E3 2018]敵は“数十万”単位? 広大な世界でエイリアンとの戦いが繰り広げられる「Serious Sam 4: Planet Badass」のライブデモが公開
 Devolver Digitalは,E3会場の外に用意した仮設会場で,Croteamが開発する人気FPSシリーズの最新作「Serious Sam 4: Planet Badass」のライブデモを公開した。

 ここ2年ほどの間,矢継ぎ早にリースされたVRタイトルを除くと,シリーズとしては実に2011年の「Serious Sam 3: BFE」以来となる「Serious Sam 4: Planet Badass」。そのストーリーは,主人公のサム・ストーンが,地球を侵略しようとするエイリアンと戦うために「聖杯」を探す旅に出るという,シリーズのファンにはなじみ深いものになっている。

 FPSという基本のシステムこそ変わっていないが,本作では128平方キロメートルという広大なマップをオートバイで走り回りながらミッションを遂行していくとのことで,ゲーム性はこれまでのシリーズと異なるものになるようだ。

 今回のライブデモで紹介されたのは,緑豊かなエリアでのプレイだった。森の中を進んでいくと,人間の死体をむさぼり食っているエイリアンに遭遇。それを倒してオートバイを入手し,車線もない小道を進んでいった。

 道中ではグナールやウェアブル,首なしカミカゼのような馴染み深いエイリアンたちが攻撃を仕掛けてきたが,目を引いたのは,地球侵略軍の一味として新しく追加された,オレンジ色の囚人服を着た,元々人間だったと思われる敵だ。頭や顔からイソギンチャクの触手のようなものが何本も伸びており,サムも「シーフード野郎め」というような悪態をついていた。

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Croteamのレベルデザイナーであるニカ・ドゥボラヴィッチ氏。コスプレイヤーでもあるらしく,陽気な振る舞いが印象的だった
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 デモの解説とプレイを担当してくれたレベルデザイナー,ニカ・ドゥボラヴィッチ(Nika Dvoravic)氏によると,この敵にまだ正式名称はないらしい。素手で直線的に突っ込んでくる習性から,おそらくは本作における最底辺の敵になると思われる。

 さて,そうこうするうち,トランシーバーに「助けてほしい」という女性の声が入り,その女性がいる石塔へ向かうことになった。本作では,生存者からの要請によってミニミッションが発生するシステムになっている。

 ここではロドリゲス,ジョーンズ,ヘルファイアといったシリーズおなじみのキャラクターはもちろん,NPCたちも数多く登場するとのことだったが,まだ開発途中だからか,サムが石塔にたどり着いても,頭上から声をかけてスナイパー銃と予備の弾丸を下ろしてこそくれたものの,顔は見せてくれなかった。

 もちろん,それにくじけるようなサムではない。ワラワラと押し寄せてくる敵をしっかりと始末し,最後の一匹をキルしてもまだ顔を見せようとしない生存者から報酬を受け取ると,再びバイクに乗って移動を開始した。左手で運転しながら右手で銃器を撃つというのが,ビークルで移動するときの攻撃スタイルだ。

画像集 No.001のサムネイル画像 / [E3 2018]敵は“数十万”単位? 広大な世界でエイリアンとの戦いが繰り広げられる「Serious Sam 4: Planet Badass」のライブデモが公開

 本作では,写真から3Dモデルを作成する「フォトグラメトリー」という技術が使用されており,マップにはリアルなテクスチャの建物が配置されている。また,広大なゲームマップを埋める植物は,デザイナーが1本1本を描くことなど不可能なので,すべて自動生成されたもので賄っているとのことだった。
 ドゥボラヴィッチ氏はゲームエンジンが自社製であることを強調していたが,「Serious Sam Engine 4.0」が2014年にリリースされた「The Talos Principal」で採用されていたことを考えると,本作では「5.0」までとは言わないまでも,「4.x」程度に進化しているのは間違いないだろう。

 さて,農村に到着したサムは,そこでオートバイを降り,麦を刈り取るのに使う,横長のロールブラシのようなものがついた農機に乗り換えた。もちろんサムが収穫するのは,農産物ではなくエイリアンだ。ドゥボラヴィッチ氏は「わが社は農業シミュレーションゲームをリスペクトしています」とジョークを飛ばしていた。
 件のイソギンチャク男のように,ひたすら前進してくる敵ならラクに始末できるが,収穫をミスると,運転席のサムに襲いかかってくるので,右手のショットガンは手離せない。

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 やがて緩やかな丘が続く見晴らしの良い場所に到達すると,丘陵の向こうからバイオメカノイドを含むエイリアンの大軍が押し寄せてきた。どうするサム……となったところで今回のデモは終了となった。

 このエイリアンの大軍は,2か月ほど前に公開されたティザー映像(関連記事)でも確認できたが,ドゥボラヴィッチ氏は「最新のゲームエンジンのおかげで数十万体のエイリアンを表示し,“最終兵器”を利用して戦うこともできる」と話していた。
 この「数十万」は「Hundreds of Thousands」(1000の100倍という表現で,10万以上を指す)という英語だったが,念のため筆者が「Hundreds and Thousands」(数百も数千も,という意味)ではないのかと確認すると,やはり「Hundreds of Thousands」と返ってきた。

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 なお,プレスリリースでは「Thousands upon Thousands」(日本語にするなら,“幾千もの”といったところ)となっており,このあたりは微妙な表現の違いもあって,実際のゲームプレイがどのようなものになるかは判断しづらい。とはいえ,FPSの敵として“膨大な数”であるのは間違いないだろう。そして,ドゥボラヴィッチ氏の話にあった最終兵器は,もちろん核兵器のことを意味する。

 広大な世界が舞台で,サイドミッションは自由に選べるようだが,完全なオープンワールドではないらしく,比較的直線的にメインストーリーを進めていくことになるとのこと。
 また,具体的な解説はなかったものの,マルチプレイモードやローカルCo-op,スプリットスクリーンなど,シリーズ伝統のゲームシステムはすべて網羅する予定であるとドゥボラヴィッチ氏は語っていたので,シリーズのファンは安心してほしい。

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「Serious Sam 4: Planet Badass」公式サイト

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