インタビュー
2017年4月7日にはファーストライブを開催。「アイドルマスター.KR」とはどのようなプロジェクトなのか,唯一の日本人メンバーであるユキカさんにインタビュー
さらに,すでに発表されているようにドラマ「アイドルマスター.KR」は4月に韓国で放映が開始され,追ってAmazon プライム・ビデオのオリジナル作品として日本を含めた世界各国で配信される予定になっている。
ドラマのメインキャラクターを務めるのは,韓国,日本,そしてタイ出身の10名で構成されるアイドルグループ「Real Girls Project」で,イベントと同日の4月7日には1stアルバム「THE IDOLM@STER.KR MUSIC Episode 1」がリリースされる(関連記事)など,ここへきて活動が精力的になってきた印象だ。
今回,「Real Girls Project」唯一の日本人メンバーであるユキカ(寺本來可)さんに「アイドルマスター.KR」について話を聞く機会を得た。結成の経緯や今後の予定,ほかのメンバーのこと,活動への意気込みなどを語ってもらったので,ぜひチェックしてほしい。
「アイドルマスター.KR」公式サイト
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。まず,知らないという人に向けて,「アイドルマスター.KR」のことを教えてもらえますか。
ユキカさん:
はい。「アイドルマスター.KR」は,「アイドルマスター」関連としては初めての実写ドラマ作品になります。“実写ドラマ”というと,オリジナルのゲームキャラクターが実写になると考える人もいると思うんですが,今回は全員がドラマオリジナルのキャラクターなんです。
4Gamer:
なるほど,ゲームのキャラクターではないんですね。
ユキカさん:
ええ。しかも,メインとなる私達10人は全員,実名で登場します。ストーリーも,シナリオの作家さんと直接面談をして,リアルな実体験をそのままドラマの台本に生かしてもらっています。ドラマではあるんですけど,まったくのフィクションではない,そんな作品になります。
4Gamer:
なるほど。これまでにはない,新しいアプローチですね。
ユキカさん:
そうなんです。韓国では,なりたい職業の一位が「歌手」なんですが,歌手としてデビューする前には練習生を数年やって,それを経てやっとデビューできるんです。「アイドルマスター.KR」は,そういう韓国の歌手文化と,日本の「アイドルマスター」という文化が合わさった作品になります。演じている私達ですら,台本なのかリアルなのか分からなくなるときがあるくらいですから(笑)。
4Gamer:
メンバーの中で日本人はユキカさんだけですが,ほかのメンバーと初めて会ったときは,どんな印象を持ちましたか。
ユキカさん:
オーディションに受かったあと,全員で合宿したんですが,ケンカとかにならないかちょっと不安でした。でも同年代の子も多くて,みんなウソみたいに仲がいいんです。ドラマでも,私達のリアルな友情とかを出せたらいいなと思っています。
4Gamer:ユキカさん以外のメンバーさんは,日本語に関してはどうですか。
ユキカさん:
一番年上のソリちゃんは,日本に7年くらい住んでいたので日本語はペラペラです。ジェインちゃんもうまいですね。合宿では日本語の授業もやっているので,全員しゃべれますよ。本を買ってきて,勉強している子もいました。
4Gamer:
なるほど。お話を聞いていると,なんだか765プロダクションの合宿みたいな感じです。
ユキカさん:
そうですね(笑)。
メンバー全員「アイドルマスター」が大好き
4Gamer:
韓国のアイドルは歌やダンスのクオリティがかなり高い印象なんですが,練習はどうでしたか。
ユキカさん:
4Gamer:
ドラマのエピソードになりそうなお話ですね。「Real Girls Project」のメンバーって,どんな人達なんですか。
ユキカさん:
そうですね,メンバー全員「アイドルマスター」が大好きです。私はアニメから入ったんですけど,そのあとでゲームもプレイしました。ソリちゃんは昔,コスプレもしてましたね。アニメについては合宿のとき,メンバー全員で観たんですけど,千早の回ではもう,みんな号泣しちゃって。
4Gamer:
分かります。
ユキカさん:
アニメを見て,日本語を覚えたメンバーも多いんですよ。
韓国語版「THE IDOLM@STER」が
イベントで初お披露目
4Gamer:
話は前後しますけど,「アイドルマスター.KR」のオーディションはいかがでしたか。
ユキカさん:
落ちてもいいから,一生懸命やらなきゃって思ってましたね。せめてオーディションの合宿の間だけでも,アイドルになれた気分を楽しめたらいいな,って。でも,受けている人達の中で私が一番「アイドルマスター」が好きだという自信があったし,一方で,受かりたいという気持ちも強かったです。
4Gamer:
なるほど。
ユキカさん:
4Gamer:
帰るつもりだったんですか。合格したときはどうでしたか。
ユキカさん:
もう……何も考えられなかったですね。声が出ないって,こういうことなのかって。涙だけ出てきました。
4Gamer:
ドラマチックですね。ちなみに,なぜ今回「アイドルマスター.KR」のオーディションを受けようと思ったのですか。
ユキカさん:
姉から「アイドルマスター」を実写化する,という話を聞いたのがきっかけですね。そのときは「そうか」と思っただけなんですが,オーディションのことをネットで知って,なぜか急に「私もやりたい」と強く思ってしまったんです。だから,応募したのは締め切りの何時間か前で,本当に直前でした。
ライブにかける思い
4Gamer:
いよいよ始動という感じで,初のライブが行われますね。
ユキカさん:
4月7日に行われるイベントの場面が,実はドラマの中の重要なシーンとして使われるんです。ドラマの監督も,“日本のプロデューサーさんの姿を撮りたい”と言っていました。撮影は向こうでもできると思うんですけど,どうしても日本で撮りたいということで。
4Gamer:
メンバーは,皆さん「アイドルマスター」の大ファンですし,日本でライブを行うことには特別な思いがあるんじゃないかですか。
ユキカさん:
4Gamer:
どんな楽曲を歌うのか,ということも気になりますね。
ユキカさん:
今回は,私達のオリジナル楽曲がメインになると思います。まだ発表されていない曲もいっぱいあって,ライブでは,ドラマに出てこない曲も歌うかもしれません。ただ,すでに発表させてもらった「THE IDOLM@STER」はやると思います。いわゆるK−POPを連想する人もいるかと思うんですけど,K−POPとは曲調が全然違っていて,ダンスもオリジナルの振り付けをほぼそのままやっていますので,期待してほしいです。
4Gamer:
ゲームのままの振り付けとは,興味深いです。ところで韓国ではライブを行っていると聞いたのですが,あちらのプロデューサーさん達の反響はどうでしたか。
ユキカさん:
ゲリラライブにも関わらず,韓国のプロデューサーさん達がたくさん来てれました。正直,ビックリしましたね。そのときは,「READY!!」のカバーをしたんですけど,皆さんコールも完璧で,凄かったです。メンバーも感激していたので,日本でもコールをくださったら嬉しいです。
4Gamer:
ライブのあとの予定などは,もう決まっているんですか。
ユキカさん:
韓国で歌番組に出て,4月中旬からはまたドラマの撮影です。そのあとに,また日本に行けたらいいなと思っています。
4Gamer:
分かりました。まずは4月7日のイベントですね。頑張ってください。本日はどうもありがとうございました。
「アイドルマスター.KR」公式サイト
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アイドルマスター プラチナスターズ
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