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「カードファイト!! ヴァンガード」,WGP2018仙台大会のレポートが公開
カードファイト!! ヴァンガード | |||
配信元 | ブシロード | 配信日 | 2018/12/20 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
10月からスタートし、全国8か所で開催されている「カードファイト!! ヴァンガード」の大型大会イベント「WGP2018」。7か所目となる仙台会場では、残り少ない「全国大会」行きの権利をかけた激しいファイトが繰り広げられた。
雪の予報もあった12月の仙台だが、会場はファイターの熱気に包まれた。 |
12月7日(金)に新たなトライアルデッキ『戸倉ミサキ』『石田ナオキ』が発売された翌日のイベントとなったが、さっそく新しいカードの活躍も見受けられた。今回は「スタンダード」のフォーマットで開催された「トリオファイト」の環境を中心に、レポートをお届けする。
■トリオファイトの使用クラン分布
新たなトライアルデッキ『戸倉ミサキ』『石田ナオキ』が発売したばかりの今大会。使用クランの分布は以下のようになった。
使用率上位は相変わらず《ネオネクタール》《エンジェルフェザー》だが、久しぶりに《オラクルシンクタンク》の使用率が上がっている点には注目したい。
《オラクル》は、これまでのデッキに『戸倉ミサキ』で登場したカードを加えてカスタマイズしたデッキが多く参戦していた。
トライアルデッキ『戸倉ミサキ』に収録されている「レクタングル・メイガス」。
山札を『占う』のみならず、手札補充の役割も果たすユニットだ。
ブースターパック未収録の《なるかみ》は少数にとどまったが、トライアルデッキそのままにも関わらず、なんと決勝トーナメントに1名が勝ち残った。
使用率が少ないと予想されるクランを使用することで、決勝トーナメントに進出しやすくなるのは、このルールの醍醐味だろう。《なるかみ》は12月14日(金)に発売されるブースターパック「結成!宮地学園CF部」に収録される。岡山大会での活躍が楽しみなクランの一つだ。
■トリオファイト決勝戦カバレージ
仙台大会の激戦を勝ち抜いたのは、《オラクルシンクタンク》《グレートネイチャー》《エンジェルフェザー》を使用する「アクセルマンを育む会」の3人と、《エンジェルフェザー》《ネオネクタール》《シャドウパラディン》を使用する「結成一週間前」の3人。
「アクセルマンを育む会」の3人は、大阪大会で3位に入賞した強豪チームだ。対して準決勝でも激戦を繰り広げた「結成一週間前」。全国大会への切符をつかむのは、どちらのチームだ。
左が「アクセルマンを育む会」の3人。右が「結成一週間前」の3人。 |
今回は、中堅の「アクセルマン」選手(育む会)と「狐嫁」選手(結成一週間前)のファイトに注目した。
使用クランは《グレートネイチャー》対《ネオネクタール》。
その名の通り「アクセル」の《グレートネイチャー》を使用するアクセルマン。対して今大会の最有力デッキと目される狐嫁選手の《ネオネク》に対してどのような戦いになるのか……。
後攻1ターン目、さっそく「タンポポの銃士 ミルッカ」で「プラント・トークン」を展開する狐嫁選手。しかしアクセルマン選手は「バイナキュラス・タイガー」のランダム能力でトークンを除去してしまう。
山札をめくるまで、どちらの効果が発揮されるかわからないランダム能力。しかしその分、効果が大きい |
思わず「上手いなあ……」とつぶやく狐嫁選手。その手札には「サンライトガーデンの案内人」が。ここでトークンを摘まれてしまったため、効果が半減してしまった。
しかし負けじと「パンジーの銃士 シルヴィア」「案内人」「霊木の賢者 イルミンスール」を展開し、トークンを絡めた猛攻を仕掛け、ダメージを2対1に逆転した。
アクセルマン選手の先攻3ターン目。「学園の狩人 レオパルド」にライドし、ランダム能力を発動。ドロップに送ったカードはノーマルユニットのため、山札から一気に2体のリアガードを展開する!
猛攻を仕掛けるアクセルマン選手。決勝戦にも関わらず、淡々とダメージを詰めていく。 |
ライド時に限られるものの、リターンの大きなランダム能力を持つ《グレートネイチャー》の切り札。 |
さらに【アクセル】サークルには「モノキュラス・タイガー」をコールし、攻撃態勢に入るアクセルマン選手。狐嫁選手は1回の攻撃をインターセプトでしのいだものの、「レオパルド」のクリティカルトリガーが直撃し、ダメージは2対4とされてしまう。
後攻3ターン目、狐嫁選手のライドは「爆・散・トゥメイトー」。再び手札から「イルミンスール」「シルヴィア」、そして「鈴蘭の銃士 レベッカ」をコールしパワーを上げていく!
いとも簡単にパワー23000以上になった狐嫁選手の攻撃だが、アクセルマン選手も負けてはいない。守りの硬い「ツールボックス・ワラビー」のインターセプトや温存できた手札を使って、このターンを1ダメージに抑えることに成功した。
狐嫁選手は「レベッカ」を能力で手札に戻し、ターンを終える。
《ネオネクタール》を華麗に操る狐嫁選手。厳しい状況だが、ここから覆せるか。 |
登場時に味方を強化し、手札に戻って再度使える。玄人好みのテクニカルなユニットだ。 |
主導権を離すまいと「武装教官 バイソン」にライドして攻撃を続けるアクセルマン選手にブレーキをかけたのは、後攻4ターン目に狐嫁選手がライドした「白百合の銃士 セシリア」。
自身の能力とイマジナリーギフト【フォース】で味方の攻撃力を一気に上げて、ダメージ3点の「バイソン」を強襲する!
《ネオネク》が得意とする展開力に加え、ソウルにグレード3があれば、味方を一気に強化! |
アクセルマン選手がノーガードを宣言したところで、ドライブチェックはクリティカルトリガー!あと1枚クリティカルが出れば一気に勝利も見えたが、ここは2ダメージでダメージは5対5。
だが、アクセルマン選手の5枚目のダメージはドロートリガー!ヴァンガードの「バイソン」の防御力が上がり、狐嫁選手はこのターンに勝ち切ることができなかった。
「セシリア」の猛攻をしのいだアクセルマン選手に対し、狐嫁選手もガードの手札を6枚残している。
返しのターンとなる先攻5ターン目、アクセルマン選手がドローしたのは……「学園の狩人 レオパルド」!
自分の手札を確認してからゆっくりとライドし、ソウルにグレード3があるランダム能力を2回行う。
1枚目はトリガーユニットで「レオパルド」を大幅にパワーアップ!
2枚目はノーマルユニット!山札から2体の「バーコード・ゼブラ」を展開!
さらに増やした【アクセル】サークルには手札から「バイナキュラス」をコールし、理想的な盤面が整った。
ランダム能力を持つ「タイガー」たちの良き相棒。【ターン1回】の制限がないので大幅なパワーアップが狙える! |
お互いのダメージは5対5。ここが最後の勝負所と見たアクセンマン選手は、3つの【アクセル】によって増加した合計9つのサークルをすべての手札を使って埋め尽くし、アクセルマン選手が攻撃する。
ヴァンガードの「レオパルド」を止めても、リアガードの「タイガー」たちの能力で強化されていく「バーコード・ゼブラ」は止まらない。
アタック。アタック。獣たちの猛攻は止まらない。
《グレートネイチャー》から最後の難題を突き付けられた狐嫁選手は「ヒールを2回引くしかないか」とつぶやいた。
6点目、ダメージチェック。
トリガーの女神は、アクセルマン選手に味方した。
仙台大会、トリオファイト中堅戦は「アクセルマン」選手の勝利!
中堅戦に続いて《エンジェルフェザー》を駆るもっちー選手と《シャドウパラディン》を使う風祭選手の先鋒戦も「アクセルマンを育む会」のもっちー選手が勝利し、長期戦となった大将戦も「リィゼ」選手が粘り勝ち。3−0の戦績で優勝、全国決勝行きを決めた!
■トリオファイト優勝チームインタビュー
左から「もっちー」選手、「アクセルマン」選手、「リィゼ」選手。 |
公式Twitterでの紹介はこちら。
https://twitter.com/cfvanguard_PR/status/1071328984263122944
―――まず中堅のアクセルマンさんに伺いたいのですが、今回《グレートネイチャー》を選んだ理由を教えていただいてもいいですか?
アクセルマン「まず僕自身が【アクセル】のクランが好きというのがありまして。新シリーズに入ってからは【アクセル】のクランばかりを使っています」
―――なるほど。【アクセル】の魅力というのは何ですか?
アクセルマン「サークルが増えるというのは他にはない魅力ですね。今までのヴァンガードにもない能力なので」
―――今回は決勝戦でも持ち味を生かした活躍をされましたが、《グレートネイチャー》を使う上でのポイントやコツというのはありますか?
アクセルマン「そうですね……《グレートネイチャー》のいいところは、序盤から手札を増やせる「バイナキュラス・タイガー」や「タンク・マウス」の存在ですね。CBを使って手札を増やして安定した動きにつなげることができます」
―――大将のリィゼ選手は《オラクルシンクタンク》を選ばれましたね。
リィゼ「自分は【プロテクト】ばかりを使っていたんですが、今回《オラクル》は新しく発売したトライアルデッキのカードが強かったので使ってみようと思いました。デッキを決めたのは先週くらいなんですけど」
―――トライアルデッキ『戸倉ミサキ』から投入した新しいカードで、活躍したカードを教えていただけますか?
リィゼ「強かったのは「レクタングル・メイガス」ですね。リアガードで手札を増やせる能力は序盤の安定感が上がりましたし、ドライブチェックで強化できる能力も《オラクル》にはありがたかったです」
―――先鋒のもっちー選手は《エンジェルフェザー》を選ばれています。
もっちー「そうですね《エンジェルフェザー》を選んだ理由は、やはり『安定性』ですね。チームの中で安定して勝てるメンバーは絶対必要なので」
―――なるほど、ポイントゲッターのポジションだったんですね。ちなみに個人戦績はいかがでしたか?
もっちー「1回負けたので、7-1ですね」
―――しっかり勝っていらっしゃるんですね!今大会で印象に残った対戦相手やデッキというのはありますか?
もっちー「印象に残ったのは、準決勝で当たった《ペイルムーン》ですね。《ペイル》はカウンターブラストの数だけ攻撃してくるクランなんですが、ダメージ0対4の状況からひっくり返されて負けてしまいました」
―――安定株の《エンフェ》でも【アクセル】が相手だと返されることもあるんですね……。
では最後に、全国大会への意気込みをお願いします!
リィゼ「全国大会でも、いつも通りプレイして気合いで勝つだけなので。いつも通りを心がけます」
アクセルマン「【アクセル】の良さを全国に広めたいです!」
もっちー「全国大会というのは初めてなので、精一杯がんばります」
―――ありがとうございます。全国大会も頑張ってください!今日は本当におめでとうございました!
3人「ありがとうございます!」
「アクセルマンを育む会」は、そのチーム名の通り【アクセル】の活躍が印象的だった。個人戦績はリィゼ選手が6-2、アクセルマン選手ともっちー選手7-1という勝率だったのも、高い実力のチームだと思わされた。
全国大会に向けて【アクセル】クランは要注目かもしれない。
■シングルファイトの使用クラン分布
すべてのカードが使用可能な「Pスタンダード」フォーマットで行われている「シングルファイト」は、仙台会場も多くのクランが参戦する群雄割拠状態だった。
使用クランの分布は、以下の通り。
今回一番人気だったのは【超越】からの展開力が持ち味の《シャドウパラディン》。
しかし速攻の《ロイヤルパラディン》《ゴールドパラディン》、堅い守りで「ギーゼ」を狙う《エンジェルフェザー》、一撃必殺コンボの《ダークイレギュラーズ》《グレートネイチャー》などとの差はほとんどなく、戦略も多様な環境だ。
他会場と同じく混戦状態となったシングルファイトだが、優勝したのは《ダークイレギュラーズ》を使った「しょーへー」選手!予選から全勝で勝ち抜いての優勝となった。
公式Twitterでの紹介はこちら。
https://twitter.com/cfvanguard_PR/status/1071329310915538944
「WGP2018」も残り1回、12月22日(土)に行われる岡山会場を残すのみとなった。
12月14日(金)発売の最新セット『宮地学園CF部』によって環境が動いた直後の大会となるため、最新環境にいち早く対応したファイターが有利になるだろう。
全国大会への最後の枠を手にするファイターは?勝利するデッキはどのクランなのか?
2018年を締めくくる、アツいファイトに期待しよう。
「カードファイト!! ヴァンガード」公式サイト
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