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連コインできる常設型「リアル脱出ゲーム」が横浜と福岡に登場。タイトー×SCRAPコラボによる「リアル脱出ゲームセンター」先行体験会レポート
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印刷2013/10/19 18:22

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連コインできる常設型「リアル脱出ゲーム」が横浜と福岡に登場。タイトー×SCRAPコラボによる「リアル脱出ゲームセンター」先行体験会レポート

画像集#002のサムネイル/連コインできる常設型「リアル脱出ゲーム」が横浜と福岡に登場。タイトー×SCRAPコラボによる「リアル脱出ゲームセンター」先行体験会レポート
 横浜・みなとみらいにあるタイトーのゲームセンター「横濱はじめて物語」にて,新アトラクション「リアル脱出ゲームセンター」が,2013年10月18日にオープンした。その第1弾「伝説のゲームセンターからの脱出」の先行体験会が開催されたので,その模様をレポートしよう。

 リアル脱出ゲームとは,アドベンチャーゲームによくある「密室からの脱出」というシチュエーションを,リアルで体験できるアトラクションのこと。建物や施設の中に散りばめられた謎を解き明かし,ときには自らの足で探索して,時間内に脱出を目指すライブイベントとして全国で展開をされている。4Gamerでもこれまでに何度か取り上げたことがあるので,詳しくはそちらを参考にしてほしいのだが,今回のものは「常設型」であるところが少し異なる。

 ゲームセンターを運営するタイトーとのコラボレーション企画である,この「リアル脱出ゲームセンター」は,リアル脱出ゲームをいつでも手軽に遊べるのが大きなポイントとなっている。従来のリアル脱出ゲームは,参加するために事前にチケットを購入する必要があり,場所や公演時間も決まっていたため,少々ハードルが高かった。しかしリアル脱出ゲームセンターなら,「横濱はじめて物語」,もしくは11月2日からアトラクションがスタートするの福岡「タイトーステーション キャナルシティ博多店」を訪れれば,予約をせずとも1プレイ500円(税込)でプレイができる(ただし混み合っている場合は,整理券が配布される)。
 筆者もさっそく体験会にてプレイしてみたので,同時に行われたプレス発表会の模様も合わせてレポートしていこう。

■関連記事:

プレス発表会では,タイトー常務取締役 石井光一氏(写真左)と,数々のリアル脱出ゲームを手がけ,本イベントにも関わっているSCRAPの代表取締役 加藤隆生氏(写真右)が登壇。プロジェクトの経緯などが語られた。タイトーの中にリアル脱出ゲームのファンがいたことで,生まれたコラボなのだという
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「伝説のゲームセンターからの脱出」公式サイト



制限時間10分の脱出に挑戦!


 まず“脱出”の概要から説明していこう。
 謎解きの舞台となるのは,ゲームセンター内に設置された一室。広さは15畳ほどで,部屋の中央にはスペースインベーターが稼働しているアーケード筐体(イーグレット3)が並んでいる。入口で見たプロローグムービーによれば,この建物のどこかに「神が宿る筐体」なるものがあるらしい。

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 なお脱出までの制限時間は10分。筆者のほかに,同じ回となった10名程度の参加者がおり,皆が入口で手渡されたヒントを書き込むための用紙を持っていた。参加者達は協力して謎を解いても構わないし,協力しなくても構わない。今回はプレス向けの先行体験会ということもあり,本家リアル脱出ゲームの経験者らしき人も見られたが,あえてソロで謎に立ち向かってみることにした。

アーケード筐体のほか,タイトーの原点であるジュークボックスやレトロゲームのポスターなどが並ぶ室内。この部屋に隠された謎を解き明かし,案内人に合い言葉を伝えれば,次の部屋に進めるという
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 というわけでスタートした脱出ゲーム。これは……難しい。参考までに書いておくと,筆者は初回プレイ時,用意された謎の半分程度しか解くことができなかった。惨敗もいいところである。オープン前の先行体験会ということもあり,ここで謎の詳細を説明することはできないのだが,パッと見てすぐに分かるような謎はほとんどなく,どれもそれなりに手や頭を働かせなければ解けないものばかりという印象だ。制限時間が10分しかないと聞くと,「その分謎が簡単なんじゃ?」と思う人もいるだろうが,これがどうして容赦のない難度なのである。

 プレス発表会での加藤氏の発言によれば,今回のリアル脱出ゲームセンターは,そもそも「1回目で脱出するのはほぼ不可能」という難度設定だそうで,つまり繰り返し挑戦することで,少しづつ先に進めるようなデザインになっている。また同時に,「プレイしていない時間も楽しめる」をコンセプトとしており,次回プレイまでの待ち時間を使って謎を考えたり,情報を整理したりということが何よりも楽しいのだそうだ。

常設型のリアル脱出ゲームとしては,SCRAPが展開する「アジトオブスクラップ」がすでにあるものの,リアル脱出ゲームセンターは,それともまた異なる形式を取っている。脱出できなかった人のための「解説編」がないので,何度でも挑戦できるのだ
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 かく言う筆者も悔しかったので,一息ついて情報を整理したのちに,2回目にチャレンジしてみることに。そうして,なんとか最初の部屋の最後の謎までは辿り着いたのだが,結局脱出は敵わなかった。外の待ち時間なら冷静に対処できる謎も,刻一刻と減っていく待ち時間と焦りを誘うBGMのおかげで,実際のプレイ中となると手も足も出ないのだ。
 こうなれば,クリアできるまで何度でも挑戦してやろうと思ったのだが……よくよく考えて見ると,情報を整理しながらトライアンドエラーを繰り返していくこの仕組みは,すごく“ゲーセン”っぽい。筆者は残念ながらリアルタイムでプレイした経験はないものの,「ドルアーガの塔」や「ゼビウス」などの古き良きアーケードを思わせるものがあって,なるほど,これは連コインしちゃうのも仕方ないだろう。

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「リアル脱出ゲームセンターの横にカフェを作ったら,すごい儲かると思うんですけど」と言っていた加藤氏。一理ある
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先行体験会に先んじて行われたデバッグ公演での脱出率は3%。もちろん,これは1日に何度もトライしての数字だ

 リアル脱出ゲームセンターのシリーズ Vol.1「伝説のゲームセンターからの脱出」は,横浜・みなとみらいの「横濱はじめて物語」で公開中だ。また福岡・博多の「タイトーステーション キャナルシティ博多店」では,11月2日からプレイできる。リアル脱出ゲームに興味があったものの,これまで参加する機会がなかったという人は,ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。中でもアーケードゲームが好きな人ならば,悔しさと楽しさで連コインするあの感覚を,また味わえるはずだ。

まずは2店舗からのスタートとなるリアル脱出ゲームセンターだが,今後は全国に展開していきたいと語っていた石井氏。「プリクラやアーケードTCGなど,ピンチのときにこそ新機軸の遊びが登場してきたアーケード業界。このリアル脱出ゲームが,そういう新たな柱になってくれれば」とも
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「伝説のゲームセンターからの脱出」公式サイト

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