人間どもを蹴散らすヤギが主役。Coffee Stain Studiosが狂気の新作「Goat Simulator」の制作を発表

　「Sanctum」シリーズで知られるスウェーデンのCoffee Stain Studiosが，新作「Goat Simulator」の制作を発表し，アルファ版でのプレイを収めたトレイラーを公開した。

　本作は，プレイヤーがヤギを操作して，裏庭でパーティーを楽しんでいる人間たちを邪魔したり，公共物を破壊したりしてポイントを稼いでいくゲームだ。この奇妙なアイデアは，同社の開発者達が1か月ほど，自由気ままに考えたものを煮詰めて生み出したそうで，「オープンワールドをスケートボードで走り回り，トリックでポイントを稼ぐようなゲームシステム」を採用しているとのことだ。


　今回リリースされたトレイラーは，アルファ版を用いて本作のコンセプトを紹介するもので，人間キャラクターのアニメーションがなかったり，キャラクターモデルが変形したり，借り物のBGMで間に合わせていたりといった点には，目をつぶっておくべきだろう。

　現在，ラグドール効果や物理シミュレーションのテストが行われている状況なのだが，この映像を見た動物愛護団体の関係者から，さっそく抗議のメールが届いているようだ。しかしCoffee Stain Studios側は「我々もヤギを愛しており，このゲームで描かれているヤギはどんな災難にあっても必ず立ち上がる。そんな愛嬌とタフさを備えたヤギから，多くの人が何かを学び取れるはずだ」と返答しているという。


　なお，この「Goat Simulator」を商業的にリリースするかどうかは，現時点では決定していないとのこと。ただ，同社スタッフのTwitterなどをチェックしてみると，「プレイアブルなバージョンができ次第リリースする」いう発言もあり，少なくとも開発が継続されているのは間違いなく，ただのデモとして終わるプロジェクトではなさそうだ。

　今回YouTubeでリリースされたトレイラーの1つは，3日ほどで140万回を超える再生が行われている。コメント欄を読むと「Kickstarterに登録されたら必ず投資する」「2014年最高のゲームになるはず」といった内容も確認でき，ゲーマーからの評判は上々だ。果たして本作は無事リリースされるのだろうか。今後の動向に注目したい。