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女子高生だって感染者には負けられない。AC版「LEFT 4 DEAD -生存者たち-」ロケテストレポート。山路プロデューサーへのミニインタビューも
Co-opゲーム人気の火付け役といえるValveの人気FPS「LEFT 4 DEAD 2」(以下,L4D2)をベースにアレンジされた本作だが,今回はその初のロケテストということで,会場には多くのプレイヤーが詰めかけ,正式稼働前のタイトルを楽しんでいた。
筆者も実際に体験してみたので,本稿ではそのプレイフィールをお伝えしていこう。また会場に居合わせた,本作のプロデューサー・山路哲由氏にも,アーケード移植にあたっての狙いなどを聞いている。本作が気になっているという読者は,そちらもぜひチェックしてみてほしい。
「LEFT 4 DEAD -生存者たち-」公式サイト
マウス+グリップコントローラの独特な操作系
まずはロケテストバージョンのプレイフィールからお伝えしていこう。
アーケード用のアレンジが加えられているとはいえ,ゲームの基本的な流れ――4人の生存者(サバイバー)が協力しながら,迫り来る感染者達を撃退し,セーフルームを目指す――は本家L4D2から変わっていない。マップもオリジナル版と同じものが楽しめるようで,今回のロケテストでは定番マップである「Dead Center」の序盤をプレイすることができた。
ゲームモードは,1人で遊ぶ「シングルプレイ」と,オンラインマッチングで4人プレイが楽しめる「全国協力」が選択可能。プレイにあたっては,SVP(サバイバーポイント)と呼ばれるポイントを購入してゲームに参加する仕組みとなっていた。SVPは,1クレジット(つまり100円)で270ポイント,2クレジットで600ポイント,3クレジットで900ポイントが購入可能で,1SVPにつき,プレイ時間にして1秒の換算となる。つまり,時間買い取り型の課金システムというわけだ。
実際のプレイフィールにおける大きな違いは,やはり操作系だ。
PC版ではキーボードとマウスで操作したL4D2だが,アーケード版はグリップコントローラとマウスを組み合わせた操作系になっている。マウスに関してはPC版とほぼ変わらないが,移動やしゃがみ,ジャンプなどの操作をグリップコントローラで行う形になり,PC版になれたプレイヤーほど戸惑うかもしれない。かくいう筆者も,慣れるまではちょっと混乱してしまった。ちなみに,マウスの感度はPC版におけるデフォルト設定に近い印象で,(あくまでロケテ初日バージョンの話だが)普段からマウスでFPSをプレイしているという人でなければ,ちょっと感度が高すぎるようにも感じられた。
以上のような細かな違いはあれ,それ以外のプレイフィールは,オリジナルのL4D2と変わりない。味方と協力して道を切り拓いていく面白さや,スモーカーに引っ張られたときの驚き,ブーマーに胆汁をかけられてしまったときの絶望感も相変わらずである。
なお,「全国協力」モードでは当然見知らぬ人とマッチングすることになるわけで,それが一体どんなカオスを引き起こすのかが気になるところだが……その分うまく連携できたときの喜びもひとしおだろう。いろいろな意味で,稼働が楽しみなタイトルだ。
なお今回のプレイでは残念ながら体験できなかったが,アーケード版の独自要素として,SVPとは別の時間制限(画面左上に表示されるTIME)が0になると,“最強のゾンビ軍団”が押し寄せてくるという「メガゾンビラッシュ」というフィーチャーが用意されているとのこと。セーフルームに逃げ込まない限り,これを生き延びるのは相当にキビしいとのことなので,悠長にマップを探索しているヒマはなさそうである。
新キャラ女子高生はゲイブ・ニューエル氏のお墨付き!? プロデューサー・山路哲由氏ミニインタビュー
人気Co-opゲームのアーケード移植作となる「LEFT 4 DEAD -生存者たち-」ですが,どんなプレイヤー層を想定されているのでしょうか。
山路哲由氏(以下,山路氏):
オリジナルのL4D2ってものすごく良くできているゲームで,この面白さをもっと多くの人に知ってもらいたいというのが,本作の目指すところの一つなんです。「モンスターハンター」シリーズなど,日本でも幅広い層に受け入れられているCo-opゲームですが,そんな共闘の楽しさを知っている人にこそ,プレイしてもらいたいですね。
4Gamer:
自分もPC版をやり込んだクチなので,その気持ちはすごく分かります(笑)。では,操作系をグリップコントローラとマウスにしたのは?
山路氏:
FPSの操作系は何がベストなのか,というのは難しい問題ですよね。アーケードに合った操作系を模索するなかで,「ハーフライフ2 サバイバー」ではガン型スティックという形を提案したのですが,現在はもっと省スペースなものが求められているのではないかと。そこで考えたのが,今回のグリップコントローラです。
4Gamer:
なるほど。グリップコントローラとマウスなら,かなり省スペースかつ直感的ですね。
山路氏:
ええ。そこにたどり着くまでには,さまざまなデバイスを試しました。でも,例えばマウスについては,オリジナルのL4D2が持つエイミングの重要性を考えると,やはりほかの選択肢はなかったと思えます。移動系を考えれば,やっぱり家庭用ゲーム機で皆さん親しみのあるアナログスティックが適切です。
4Gamer:
なるほど。ちなみにキーコンフィグを変えたりはできないのでしょうか。個人的なことなのですが,マウスのサイドボタンがリロードなのはちょっと……。
山路氏:
NESiCAを使ってキーをカスタマイズできるようになる予定です。
4Gamer:
おお,それは嬉しいですね。ではキャラクターについてはいかがでしょう。オリジナル版からキャラクターが一新され,日本人のキャラクターが多く登場しているようですが。
キャラクターについては,やっぱり日本のプレイヤーに親しみを持ってもらえるようにオリジナル版から変更を加えました。とはいえ,全部が日本人というわけではないですし,それぞれにストーリー上の役目が設けてあります。キャンペーンの王道の流れはオリジナルと同様ですが,新キャラクター達によるアーケード版ならではのストーリーに期待していただければと。
4Gamer:
オリジナルのL4D2も,キャラクター達の掛け合いが世界観を深めていました。ん?……となると,L4D1のキャラクターと邂逅することになる「The Passing」のエピソードはどうなってしまうんですか?
山路氏:
ええと,今回は「L4D2のあの場に居たのがもし日本人だったら」という設定なんです。なので……あとはご想像にお任せします(笑)。
4Gamer:
それは楽しみです。となると,アーケード版オリジナルのステージも欲しくなるわけですが……日本ステージとか,いかがですか?
山路氏:
やっぱりそうなりますよね(苦笑)。でも物語的には,いきなり日本に舞台が飛ぶのは変じゃないですか。そういった世界観は壊したくないので,ちょっとためらわれます。例えば中華街じゃないですけど,日本風の町が登場するステージとかなら,ありえるかも?
4Gamer:
ちなみに新キャラクターについては,Valve側の反応はどうだったのでしょうか。
山路氏:
弊社には「ハーフライフ2 サバイバー」での実績があるので,そこは信頼してもらっています。もちろんValve側に見てはもらうんですが,彼らの回答はいつもYesとNoのどちらかで。ダメなものはダメで,中間がない。そこで言うと,今回のキャラクターについては,すべてYesという回答をもらっています。
4Gamer:
ということは,この女子高生(広瀬 遥)も,ゲイブ・ニューウェル(Gabe Newell)氏のお墨付きだと。
山路氏:
ゲイブ氏と直接やりとりしているわけではないですが,そういうことになりますかね(笑)。
4Gamer:
もう一つ,今回のロケテストバージョンはCo-opのみでしたが,オリジナルのL4D2には,プレイヤーが生存者と感染者に分かれて戦う対戦モードもありますよね。かなり上級者向けではありましたが,これは実装されないのでしょうか。
山路氏:
対戦モードは,後々の実装を考えています。というのも,L4D2は単に敵を撃てばいいだけのFPSとは違いますし,最初から対戦モードがあると,プレイヤーが混乱するのではないかと思ったんです。
4Gamer:
感染者側はプレイヤー以上に綿密な連係が求められますし,確かに最初は難しいでしょうね。
山路氏:
もちろん,対戦モードには対戦モードの楽しさがあるのも確かです。なので,まずはCo-opプレイを楽しんでもらって,皆さんが感染者達の動きに慣れてきた頃に,改めて対戦を実装したいと思っています。
4Gamer:
分かりました。それでは最後に,読者に向けたメッセージをお願いします。
山路氏:
「LEFT 4 DEAD -生存者たち-」は,世界最高の共闘プレイが楽しめるFPSです。友達と一緒に,気軽に楽しめるタイトルとして,今冬に日本のアーケードに登場しますので,ぜひご期待ください。
またPC版などをやり込んだプレイヤーの方達は,アーケード版が登場することで,さらに多くの仲間と出会えることと思います。新しい仲間をサポートしていただいて,本作を一緒に盛り上げていただけると嬉しいですね。よろしくお願いします。
4Gamer:
今冬の稼働が楽しみです。本日はありがとうございました。
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