ここしばらく,新製品のリリースがなく,存在感が薄れていたスウェーデンのゲーマー向け周辺機器メーカー「
Mionix」。だが,2020年は復活の年になるかもしれない。同社から離れていた創業者が戻ってきて,立て直しに取り組んでいるそうなのだ。
そのMionixが,CES 2020にプライベートブースを設けて,新しいマウスを披露していた。同社の人気マウスをベースにしつつ,使い勝手を改善する改良を施したという新型マウスを簡単に紹介しよう。
今回,Mionixが披露したのは,「
AVIOR」「
CASTOR」「
NAOS」の3製品(
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70〜80ドル(税別)とのことだ。
Mionixが開発中の新型マウス。左からAVIOR,CASTOR,NAOSの並びである。なお,本稿で掲載している写真のマウスは,いずれも試作品であり,製品版とは異なる可能性がある
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新型AVIOR。左右対称形状で,両側面にサイドボタンを2つずつ備える外観は,パッと見では従来モデルと見分けがつかないかも
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新しいマウスを初めて見たときの印象は,「同名の従来製品とまったく変わらないようだな」というものだった。それもそのはず,説明を担当してくれたMionixのCEO兼創業者である
Peter Nygren氏によると,外観やボタン構成などはあえて変えていないそうだ。
新型NAOS(左)と既存製品のNAOS 7000(右)。撮影の角度が悪くて分かりにくいかもしれないが,ほぼ同じ形状とボタン配置が見てとれると思う
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新型マウスで新しくなった要素は,主に4つある。1つは
搭載センサーで,3機種ともPixArt Imaging製の新しい光学センサーに変更したとのこと。本稿執筆時点では,センサーの名称やスペックについては確認中であるものの,既存製品よりも高性能なセンサーに変わっているようだ。
また,
メインボタンのスイッチも,より耐久性の高いものに変更しているそうで,長期間使い続けてもボタンのチャタリングが起きたりしにくくなっているという。
新型CASTOR。比較的シンプルなデザインの右手用マウスである
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もう1つの変更点は,
マウスソールの変更だ。従来品に使っていたマウスソール(※一般的なPTFE)よりも,大幅に滑りやすい素材を採用することで,軽く力をかけただけでも,スーッと動くようになっていた。旧モデルとの違いは明らかなので,国内販売が行われるようになったら,ぜひ店頭で試してみてほしい。
新型NAOS(左)と従来のNAOS 7000(右)で裏面を比較してみた。滑り具合は笑ってしまうほど差があった。なお,新型のマウスソールが白いのは試作品であるためだ
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新型NAOS。やや大きめの右手用マウスだ。NAOSシリーズには,生体センサーを搭載する変わり種マウス「NAOS QG」という製品もあったが,こちらは特殊なセンサーは搭載していない
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そして4つめの変更点は,
マウスケーブルが非常に柔軟な素材に変わっていることだ。見た目は,やや細めの布巻ケーブルといったところだが,Nygren氏に促されて触ってみたところ,単なる紐を持っているのかと思うほど柔らかいので驚かされた。本当に信号線が入っているのかと疑いたくなるなるほど柔らかいので,マウスの取り回しが楽になりそうである。
写真のとおり,ぐにゃぐにゃにできるほど柔らかく,動かすときに抵抗とならないケーブルを採用している
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国内販売の予定もあるそうなので,Mionix製マウスのファンは期待していい。また,Mionix製品を使ったことがないという人も,滑りやすいマウスソールや柔らかいケーブルは試してみる価値があるのではないだろうか。