イベント
中高生向けVRワークショップ「MEMOREUM TOKYO」をレポート。PS VRで観覧できる参加者それぞれのミュージアムが作られた
このイベントは,11月4,5日に同校および紀尾井カンファレンスで開催された,EdTech(教育×テクノロジー)の国際カンファレンス「Edvation × Summit 2018」の特別企画プログラムとして行われたもの。ソニー・インタラクティブエンタテインメントが協力しており,教材としてPlayStation VRが用いられた。
イベントのテーマは「VRで創るわたしだけの写真展」となっており,参加者は持参した写真で,オリジナルのVRミュージアムを製作した。今回のイベント用に開発された教育ツール「MEMOREUM」は,製作したVRミュージアムをすぐにPlayStation VRで閲覧できるというのが大きな特徴だ。
MCを担当した,ライフイズテックの“おんじ”こと森谷善隆さん |
同じくMCを担当した,ライフイズテックの“ないち”こと内藤誠人さん |
“MEMOREUM”は,MEMORYとMUSEUMを組み合わせた造語だ |
森谷氏は「写真を撮影したときの感情,感じたことを,VR空間上に表現してほしい」と語る |
VRミュージアムの製作へ取り掛かる前に,用意されたロングパスタとマスキングテープで,できるだけ高くマシュマロを持ち上げられる塔を作る,「パスタタワー対決」というゲームが行われた。参加者は複数のチームに分かれて,あれこれ試行錯誤しながら,思い思いの塔を作っていく。各チームで,構造はシンプルにして完成度を追求したり,鉄塔のような複雑な組み合わせで強度を高めたりと,バラエティ豊かな塔が作られた。
森谷氏いわく,この塔を作るのが得意なのは幼稚園児で,それはマショマロを刺したパスタで簡単な塔を作ってから支柱を足して高さを伸ばしていくからだとか。逆に社長やコンサルタントなどの役職に就いている人は苦手で,設計を考えてから作成にあたる傾向があるが,それゆえに最後のマシュマロを乗せる段階で,塔を崩壊させてしまうことが多いとのこと。森谷氏は,物作りは「まずやってみる」ことが大切だとコメントした。
それに続いて,いよいよVRコンテンツの作成。初日はMEMOREUMの使い方に慣れるため,主催者側が用意した素材を使って作業が進められた。VRミュージアムの作り方は,あらかじめ用意されているVR空間の室内に,階段や球体などのオブジェクトを配置していくというもの。参加者は真剣にPCに向き合い,頭の中に思い描いたミュージアムをVR上に再現していく作業に熱中していた。
冒頭で述べたように,MEMOREUMはPlayStation VRですぐにミュージアムを体験できるのが特徴。参加者のほとんどはPlayStation VR自体が初体験だったそうで,コンテンツの作成に加えて,VR体験も楽しんでいた。
イベントの2日目は,参加者が用意した写真を使って,VRミュージアムを作成したという。また「Edvation×Summit 2018」の参加者が,完成したミュージアムを体験することもできたそうだ。
「MEMOREUM TOKYO」公式サイト
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PlayStation VR本体
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