インタビュー
グリー,「消滅都市」のTVCMを本日放映開始。出演者の一人である早見あかりさんに,最近の女優業について聞いた
とある都市が消滅してしまったという設定の現代日本を舞台とした本作は,シンプルな操作で爽快感あふれる横スクロールアクションを楽しめるという内容。現在4章まで配信されているストーリーも,プレイヤーを飽きさせない(関連記事)。杉田智和さんや花澤香菜さんといった人気声優の起用も話題を呼び,7月には100万ダウンロードを,この11月には180万ダウンロードを記録するなど,好調にプレイヤー数を伸ばしてきている。
つい先日(11月12日)には,本作の音楽を手がけたノイジークロークが,リミックスを含む12曲入りのサウンドトラックをiTunes Storeを始めとした主要な音楽配信サービスで配信開始(関連記事)。iTunes Storeではサウンドトラック部門のアルバムで1位を記録するなど,話題にも事欠かない。
そんな本作のTVCMが,本日(2014年11月21日)より放映される。CMは2バージョン用意されており,まず公開されたのは,ミュージシャンとしても俳優としても人気の高い金子ノブアキさんが出演しているバージョン。
早見さんといえば,今年5月に公開された初主演映画「百瀬、こっちを向いて。」で第39回報知映画賞新人賞にノミネートされているほか,人気コミックを原作としたTVドラマ「アゲイン!!」で連続ドラマ初主演。さらにNHK連続テレビ小説「マッサン」で朝ドラ初出演,現在もフジテレビ系列で放映中のTVドラマ「すべてはFになる」で“「人類のうちで最も神に近い」と言われる天才”という難役にトライするなど,2014年に大躍進を遂げた女優の一人である。
つまり,2014年にサービスがスタートして話題を集めている消滅都市と,2014年に大躍進を遂げた早見さんによるコラボレーションが,このTVCMというわけである。
「消滅都市」公式サイト
「消滅都市」ダウンロードページ(App Store)
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「今はとにかく,一日一日を必死に生きています」
よろしくお願いします。こういうCMのお仕事って,セリフをしゃべりながら演じるお芝居と,気持ち的に違うものなんでしょうか?
早見あかりさん(以下,早見さん):
いえ,今回は「それまでに当たり前にあったものが消えてしまった」というテーマがあるので,気持ちの作り方はほかのお芝居のときと変わりませんね。もう,セリフがあるかないかの違いだけで。
4Gamer:
早見さんは,モデルとしてのお仕事もされていますが,それとも違う……?
早見さん:
モデルのお仕事とは違いますね。
ブランドのモデルのときは,その洋服がどうやったら綺麗に見えるかが一番大事ですし,“早見あかりが着るコーディネイト”というときには,必ずしも服がメインというわけではないので……本当に本当に好き勝手やらせてもらっているだけなんです。そういうときは,本当に何も考えてないんですよ(笑)。
4Gamer:
写真を見た人が何かしらのメッセージ性を読み取ろうとしても,実は何もなかった……と(笑)。
ともあれ,今回のCM撮影に関しては,お芝居の範疇であるということですね。
早見さん:
そうですね。
4Gamer:
どんなお芝居になっているのか,完成した映像が楽しみです。
ところで,2014年も気付けば11月も半ばに差し掛かっています。
早見さん:
早い……。
4Gamer:
今年の早見さんは,映画初主演,連続ドラマ初主演,さらに朝ドラ初出演など,大躍進の一年と言って過言ではないと思うんですが,とくに印象深いお仕事はどれでしたか?
早見さん:
うーん……。どれか一つが印象深かったというよりは,全体的に見て,凄く短いスパンで次々と違う役に挑戦させてもらえたことが,一番印象的でした。周囲にいる先輩の役者さん達の凄さをあらためて痛感したというか。
4Gamer:
作品ごとに異なる役を求められるわけですし。
しかも,この役の次はこの役,この役……っていう風に,あんまり間が空くことなく次の役に入ること自体が初めての経験だったんです。どの役のときもたいへんでしたね。
4Gamer:
複数の作品で,撮影のスケジュールが重なるようなことはありませんでした?
早見さん:
本番の撮影では重ならなかったんですけど,「マッサン」と「すべてがFになる」では,撮影とリハーサルが重なったことがありました。
4Gamer:
つい最近のことですねぇ。
早見さん:
そうなんですよ。しかも,マッサンでは元気で明るいすみれちゃんを,すべてがFになるでは,“人類のうちで最も神に近い”と言われる真賀田四季を演じさせていただいているんですけど,本当に対照的で対局にいるような役なんですよ。すべてがFになるのリハーサルをやった直後に,大阪に移動してマッサンの撮影をして……というときには,本当にテンパりました(笑)。でも,凄くいい経験をさせてもらえましたね。
4Gamer:
女優として今後も幅広く活動していくうえでは,避けては通れない経験だったかもしれません。
早見さん:
そうですね。いちいち泣き言を言ってもいられないですから。
4Gamer:
さて,そんな早見さんも来年1月に成人式,3月には二十歳のお誕生日を迎えられます。一般的には何かしら節目となる時期かと思うんですが,現時点でやり残したことであったり,あるいは成人したら挑戦してみたいことなんかはありますか?
早見さん:
うーん……。とくに成人したらとか,10代だからとか,そういうのはあんまりなくて。二十歳になるっていうのは自分の中で凄く大きなことではあるんですけど,「だから何がやりたい!」っていう目標もないですし,「10代のうちに何かやっておかないと!」っていう気持ちもないんです。
とにかく,いつでも楽しくいられたらいいなって,ずっと思ってますね(笑)。
4Gamer:
気負うことなく,常に自然体で楽しく過ごせたら……ということでしょうか。
早見さん:
そうですね。基本的に,いつでも楽しくなきゃつまらないって思っているので。遊びも仕事も,どんなことでも全力で楽しめればいいなって,成人しても変わらずその姿勢でいきたいと思っています。
4Gamer:
「いつでも楽しく」と言いつつも,昨年の早見さんのテーマは「死ぬ気で頑張る」というものでしたよね。
それこそ,今年になってさまざまな作品でご活躍されているのを見ると,その頑張りがあったからこその現在なのかな? と思うんですが,そのあたりはいかがでしょう?
あんまり何も考えてなかったです(笑)。
正直,前の自分がどうだったとか,未来の自分がどうなっていたいとか,そういうことはあんまり考えてないんですよ。
4Gamer:
えっ,そうなんですか?
早見さん:
いや,もちろん将来の大きな目標はありますけど,ただ目の前にあることに挑戦していくだけで精一杯で。周囲からどう見えているかは分からないんですけど,今はとにかく,一日一日を必死に生きているんですね。
だから,あるドラマの監督に「前の日に何をやっていたのか,あんまり思い出せないんですよ」って相談したことがあるくらいで。
4Gamer:
それぐらい,今しか見えていない,と。
早見さん:
はい。「私,毎日必死すぎて何やってるか分からないんですよ」って,相談して。それに対して,「たぶんお前はそのままでいい」って言ってもらえたので,じゃあこのまま突っ走ればいいのかな? と思っています。
4Gamer:
過去を振り返って,自分の立ち位置を確認するでもなく。
早見さん:
そうですね。とりあえず前に突き進んでいます。
今はとにかく,お芝居が凄く楽しいんです。幸いにもお芝居をやらせてもらえる機会も増えているんですけど,楽しいという気持ちだけじゃなく,もっともっといろんなことに挑んでみたい気持ちが強くなっているんですね。
そのためには一つ一つのお仕事で認めてもらえるように頑張りたいので……今は凄く必死に真賀田四季を演じています。
4Gamer:
早見さんがそうやって突き進んだ先で,何を見せてくれるのか,とても楽しみにしています。ありがとうございました!
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(C) Wright Flyer Studios, Inc.
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