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ついに戦いのときが来た。「バトルフィールド ハードライン」発売にあたり,これまで発表された情報の最終チェックをしておこう
「バトルフィールド ハードライン」公式サイト
「バトルフィールド」は,マルチプレイをメインとしたミリタリーFPSとして2002年にリリースされた「バトルフィールド1942」以来,10年以上続くシリーズで,プレイヤーは複数用意された勢力から1つを選び,オンラインでつながったほかのプレイヤーとの激しいバトルを繰り広げることになる。第1弾となる「バトルフィールド1942」のテーマは第二次世界大戦だったが,続く「バトルフィールド ベトナム」(2004年)ではベトナム戦争が,そしてヒットした「バトルフィールド 2」(2005年)からは現代戦が描かれるようになり,現在までそれが続いている。
もっとも,「バトルフィールド2142」(2006年)では遠い未来の地球が背景になり,二足歩行ロボットなどのSFチックな兵器/武器が登場したし,コンシューマ機向けのダウンロード専用タイトル「バトルフィールド1943」では,ふたたび第二次世界大戦が描かれた。
シリーズ作品のほとんどはパッケージタイトルだが,基本プレイ料金無料の「Battlefield Heroes」や「Battlefield Play4Free」などもあり,こうして振り返ってみると,バトルフィールドフランチャイズ拡大のため,この10年間,いろいろな試みに挑戦していたことが分かる。
そんなシリーズにあって,「バトルフィールド ハードライン」は,これまでの国家間の戦いから大きく変わり,「警察vs.犯罪者」というコンセプトが採用された。発表当時こそ,最新鋭戦車の主砲が火を噴き,高性能ライフルを持った歩兵が撃ち合うイメージの強い「バトルフィールド」シリーズだけに,警察と犯罪者がハンドガンで戦うのは地味すぎるのではないかというファンも少なくなかったが,βテストなどに参加した人ならお分かりのとおり,警察側も犯罪者側も想像以上に重武装で,マップ上に繰り広げられるのは,まさに市街戦。シリーズのDNAは確実に受け継がれている。
シングルプレイは,個性的なキャラクターが織りなす
テレビドラマ風のストーリー
物語は,オレンジ色の囚人服を着せられたニックが護送バスに揺られるシーンで始まり,そこから,駆け出しの刑事として相棒のカール・ストッダート刑事や,南カリフォルニアで育ったベトナム系アメリカ人という,どこかニックと似た境遇の女性刑事カイ・ミン・ダオらとマイアミの麻薬犯罪を追っていく回想シーンへ続いていく。
本作は,いつものDICEではなく,「Dead Space」シリーズを制作したVisceral Gamesが開発を担当している。シングルプレイのみだった「Dead Space」の第1作は,ストーリーにかなり力が入っていたが,本作でもそのこだわりは健在。ネタバレになるので詳しくは書けないが,ニックを含むキャラクターの人物像を深く掘り下げるため,アクションシーンは抑えめという印象だ。
シングルキャンペーンは10のエピソードで構成されているが,2月5日に掲載したインタビュー記事でもお伝えしたように,テレビの「刑事ドラマ」を強く意識した作りになっており,1つのエピソードは1時間ほどで終わらせることができ,終了時には,「次にどんなストーリーが展開するのか」が,まるでテレビの次回予告のように挿入される。
また,中断したキャンペーンを再開するときには,その前のエピソードのダイジェストが表示され,テレビドラマ的な雰囲気を生み出すと共に,「えっと,どんなストーリーだったっけ」という忘れっぽいプレイヤーにも有益な工夫がなされている。
シングルプレイに用意された新要素
主人公が兵士でなく警察官であることから,シングルキャンペーンには「バッジ」「薬きょう」,そして「スキャナー」という新たなシステムが実装されている。
■バッジ
プレイ中,所定のキーまたはボタンを押すことで,相手に警察のバッジを見せるというアニメーションが挿入される。パートナーを伴った状態で,不意をつくように敵の視野に入ってバッジを見せると敵は観念して銃を床に置く。プレイヤーは,そういう状態になった相手を拘束できる。
この間,パートナーはプレイヤーの横で相手に銃を向けて威嚇しているのだが,相手が3人以上の場合,数の優位を感じて反撃を繰り出してくることがある。そのため,常に人数には注意を払っておかなければならない。
当然,バッジを見せる代わりに発砲してもいいのだが,拘束することでゲーム内で利用できる「キャッシュ」と呼ばれるポイントがより多く入手できる仕組みになっているので,なるべくバッジを使ってプレイをしていくのも,1つのスタイルとして楽しめるだろう。
■薬きょう
容疑者がいる建物に近づきたいのだが,容疑者の仲間が街角や建物の前で見張っている,などという場合,薬きょうなどを投げて相手の注意をそらし,その隙に移動するというステルステクニックが使える。
NPCには,視覚や聴覚などがあり,チャリンという音に反応した場合や,物音に気付いたとき,あるいは戦闘中に隣りの部屋から駆け付けたなどというとき,敵の頭上にオレンジ色の「?」マークが表示される。これは,相手が警戒中という意味だ。ステルスで行動している場合,このマークに注意を払おう。
■スキャナー
本作には,このスキャナーを使って相手のアジトなどで証拠を探し,記録していく「捜査ファイル」と呼ばれるメタゲームが用意されている。必須ではないが,「立件のためにより多くの証拠を集めた」という理由でボーナスポイントをもらえるほか,新しい武器や装備にアクセスできるようになったりする。
最初にシングルプレイを紹介したが,北米だけでなく日本でも,ほとんどのプレイヤーは「FPSはマルチで遊ぶ」のが普通だろう。そのうえ“オンラインマルチプレイのゲーム”として多くの人に認知されている「バトルフィールド」シリーズで,従来作以上に力を入れて作られたというこのシングルプレイが,プレイヤーにどう評価されるのか,気になるところだ。
マルチプレイモード
「バトルフィールド ハードライン」には,警察(Law Enforcement。以下,LE)と,犯罪者(Criminals。以下,CR)に分かれたチーム対戦を基本とする7種類のマルチプレイモードが用意されている。クラスはいずれも,オペレーター(メディック系),メカニック(エンジニア系),エンフォーサー(サポート系),そしてプロフェッショナル(スナイパー系)の4種類があり,ランクと呼ばれるレベルは150まで上げられる。
以下に,7つのゲームモードの概要を紹介しよう。
警察側クラス「オペレーター」 |
警察側クラス「プロフェッショナル」 |
犯罪者側クラス「メカニック」 |
犯罪者側クラス「エンフォーサー」 |
■コンクエスト
シリーズ定番のモードである「コンクエスト」は,マップに点在する陣地を制圧し,相手チームの「チケット」と呼ばれるポイントを削っていくというもの。PC,PlayStation 4,そしてXbox One版では最大64人,PlayStation 3およびXbox 360版では最大24人での対戦がサポートされている。64人対戦用の大きなマップには最大で5つの陣地があるが,敵味方合わせて64人もいるため,奪い合いが終始起こっているような印象だ。
64人用の大きなマップには,双方に800のチケットが用意されており,陣地を占領し続けることで,相手チームのチケットがじわじわと減っていく。敵より多くの陣地を占拠することが必要になるため,奪った陣地に出現した装甲車で戦闘中の陣地に乗りつけるといったチームワークが必要だ。
■チームデスマッチ
しかし,例えば撃ち倒された仲間をオペレーターが蘇生した場合,キル数としてカウントされないといったルールもあるため,チームワークもおろそかにはできない。マップの中に,仲間の蘇生に使える,おなじみのDefibrillator(除細動器)がいくつか隠されていることも覚えておくといいだろう。
■ハイスト
大金の入ったバッグがマップ中に2つあり,CRチームはそれを奪い去ろうとし,LEチームもまた証拠品として押収しようとしている……という「ハイスト」は,攻守がハッキリ分かれたキャプチャーザフラッグともいえそうなモードだ。
CRチームは2つのバッグを15分以内に奪取して回収地点に運ばなければならず,LEチームはそれを阻止しようとする。CRのプレイヤーが倒された場合,バッグはその地点にドロップされ,仲間がそれを拾えれば,引き続き回収地点まで逃げることが可能だ。LEチームのプレイヤーはバッグをピックアップできないが,一定時間バッグを制圧することで,自動的に元の場所に戻る。
CR側にはチケットがあるため,LEチームはCRチームのプレイヤーを必要数キルすることでも勝利を収められる。
■ブラッドマネー
「ブラッドマネー」は,マップ中央に積み上げられた金の山から,CRチームとLEチームが回収を進め,先に500万ドルを集めたほうが勝利するというモードだ。1人のプレイヤーが1回に運べるのは50万ドルとなっており,規定時間内にどちらも500万ドルに達しなかった場合,多くの金を集めたほうが勝ちとなる。
大金が積まれた場所は白い○で表示されており,ドロップポイントは味方が青い□,敵は赤い△で表示されるが,敵のドロップポイントを襲撃して相手の金を減らすことも可能になっているので,ドロップポイントにある現金輸送車を守るメンバーも必要となる。攻撃的なプレイと守備的なプレイが同時に楽しめるモードだといえるだろう。
現金輸送車の近くに爆弾などのトラップを仕掛けておくことも有効で,また回収中の味方を守るためのシールドなども必要になるため,プロフェッショナルやエンフォーサーが活躍できそうだ。
■ホットワイア
「ホットワイア」は,CRチームがマップ中に存在する特定の車を盗み,LEチームがそれを阻止するという,カーチェイスがメインとなるモードだ。ダメージを受けた車を修理したり,グレネードランチャーで敵の車を破壊したりすることが有効なので,メカニックにスポットライトが当てられたモードとも呼べそうだ。衝突ダメージを減少させるガジェット,「Stunt Driver」も役に立つ。また,プレイ中に車が破壊されると,別の新しい車が目標として表示される
奪った車を少しでも長く運転することで敵のチケットを減少させられ,敵チームのチケットをすべてなくすか,規定時間終了後,チケットがより多く残ったチームが勝利する。
■レスキュー
「レスキュー」は,e-Sportsを念頭に開発されたゲームモードで,マップの2か所でCRチームが捕虜を拘束しており,LEチームは3分以内にどちらかを救出して,脱出ポイントまで誘導しなくてはならない。一度キルされるとリスポーンはないので,相手チームのメンバー5人をすべてキルすることでも勝てる。このマッチをCR側とLE側として交互にプレイし,5マッチ先取したほうが勝利となるのだ。
捕虜が拘束されているのは,一軒家のような建物が多いが,窓から銃撃を受けたり,グレネードを放り込まれたりするため,立て籠もり戦術はほぼ通用しないという印象だ。
またLEチームも,3分という短い時間制限のため,遠距離から狙撃の機会をうかがうといったモタモタしたプレイはできず,チームの連携と素早いアクションが重要だ。
■クロス・ヘア
この「クロス・ヘア」も,上記の「レスキュー」と同じく,e-Sportsでの使用を考えて開発されたモードで,LEチームの1人がVIPとなって,仲間に守られながら3分以内に脱出ポイントに逃げ込もうとするのを,CRチームが阻止する。こちらも大型の搭乗兵器は出現せず,また,リスポーンもないので,敵チームのプレイヤーを全員キルしても勝利が得られる。
VIP役のプレイヤーは金色のボールドイーグル(ピストル)とグレネード,そしてナイフの使用が可能だ。相手の攻撃を避けて構造物に寄り添いつつ,仲間のプレイヤーに先行してもらって,脱出地点へダッシュする。「レスキュー」と同様,舞台となるのは細長く小さなマップで,LEチームだけが利用できる武器が点在しているので,慣れてくると「人数が1人少ない」というハンデもカバーできるだろう。
マルチプレイ用のマップは9種類
本作には,以下の9種類のマップが収録される予定になっている。それぞれのマップには,「バトルフィールド 4」で採用された新機能「レボリューション」が実装されている。これは,プレイの進展によってマップの状況が大幅に変化して,とるべき戦術も変わってくるというシステムだ。以下に,分かっている範囲でレボリューションの内容も添えたので,参考にしてほしい。
マップ名:Bank Job |
マップ名:Derailed |
マップ名:Downtown |
マップ名:Dust Bowl |
マップ名:Evergrades |
マップ名:Growhouse |
マップ名:Hollywood Heights |
マップ名:Riptide |
マップ名:The Block |
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(C)2014 Electronic Arts Inc. Battlefield, Battlefield Hardline, Frostbite and the DICE logo are trademarks of EA Digital Illusions CE AB. EA, the EA logo, Visceral Games and the Visceral logo are trademarks of Electronic Arts Inc.
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