都市開発シム「Dwarf Fortress」，ゲーム世界を自由に冒険できるアドベンチャーモードの追加を発表

　パブリッシャのKitfox Gamesは，2022年12月にSteamでリリースされた都市開発シム「Dwarf Fortress」に，ゲーム世界を自由に冒険できる「アドベンチャーモード」を追加すると発表した。配信開始は2024年4月が予定されている。

「Dwarf Fortress」公式サイト

　「Dwarf Fortress」は，ドワーフの一団を率いて地下都市を作り，資源の採取や敵との戦い，天変地異などを克服しながらサバイバルを続けていくというシミュレーションゲームだ。ゲームを開始するたびに，マップだけでなく太古から現在まで続く歴史が自動生成されるなど，見下ろし型視点のクラシカルなグラフィックスながら，驚くほど細かいシミュレーションが行われていることが特徴だ。
　2022年12月19日に掲載した連載記事「兄弟が情熱を注ぎ込んだ都市開発シム『Dwarf Fortress』20年の歩み」でも紹介したように，本作はBay 12 Gamesの名称で活動する2人の兄弟ゲーム開発者が，約20年の歳月をかけて開発した作品だ。大きなモンスターを素手で倒したドワーフに“マスター武闘家”の称号が与えられ，彼の死後に生前の活躍を記念した碑が建てられるといったことが，プレイヤーの介在なく自動的に行われるというゲーム世界のシミュレーションは圧倒的だ。


　1年前の正式リリース時に，「これは私たちのライフワークで，開発を止めるつもりはありません」と宣言した，Bay 12 Gamesのターン・アダムス（Tarn Adams）氏とザック・アダムス（Zach Adams）氏。その言葉どおりに発表されたアドベンチャーモードでは，プレイヤーは自分のキャラクターでゲーム世界の隅々まで冒険できるというRPGライクな要素が加わることになる。

　さらに，ゲーム中に生成されるすべてのキャラクターには顔グラフィックスが用意され，気に入ったキャラクターを仲間に入れてパーティーを組むことも可能になる。コンバットメカニックも改善されて新たな動きが追加されるほか，マップも道や村なども増え，地形の判別もしやすくなるという。


　「Dwarf Fortress」は日本語に対応しておらず，プレイのハードルはやや高め。フリー版が長らく配信されていたゲームだけにコミュニティ層は厚く，新たなモードの追加でさらに盛り上がるだろう。現在，Steamのストアページでは10％オフの期間限定セールが行われているので，気になる人はチェックしてほしい。