連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第380回「“それ”と遊ぶワイハのMillion Onion Hotel」
ハワイには2年前にも行っているのですが,今回はちょっと特殊なコミュニティと行動を共にするので,どんな旅行になるのか楽しみですね。イイ感じにネタが集まるようなら,また連載で旅レポをお届けしたいと思います。
「RADIO 4Gamer Tap(仮)」の第76回では,Onion Gamesより配信中の「Million Onion Hotel」(iOS / Android)を特集。ゲストとして,ディレクターの木村祥朗氏をお招きし,ゲームの魅力をご紹介いただきつつ,実際に遊んできました。
以前に特集した「勇者ヤマダくん」(iOS / Android)も変……もとい,独特の雰囲気で我々のハートをガッチリとキャッチしましたが,本作も素晴らしくラブ&ピースの精神に溢れる仕上がりとなっております。なんとなく遊んでいるうちにルールが分かってくるという,考えるのではなく“感じて”楽しむゲームデザインがキモですね。買い切りでしっかり満足できそうな良作です!
「Million Onion Hotel」公式サイト
「Million Onion Hotel」ダウンロードページ
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11月3日に公開された映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」。スティーブン・キング原作の傑作ホラー小説「IT」が二度目の映像化を果たした本作ですが,マフィア梶田も解説やコメントなどを収めた公式動画に出演しております。
読書家だった親父の影響で,物心ついた頃からキングの小説を読んでいた自分ですが,中でも小学生の頃に触れた「IT」は非常に思い出深く,心に刻まれた作品です。超常的なパワーと,狡猾な手段で,自分と同年代の子供達を餌食にしていくピエロの怪物。それはもう,恐ろしくて恐ろしくて,当時は悪夢にうなされることもありました。
しかしその一方で,本作には極めて叙情的な青春小説としての一面もあります。キングという作家はこれがまた,“ワケあり”の子供達を描かせたら天下一なんですよね。いじめられっ子だったり,身体的あるいは精神的なハンデを背負っていたりする。言ってみれば“青春の敗北者”の内面を物語を通して深く,深く掘り下げています。幼少期は身体が弱く,内向的だった自分は,どこか他人とは思えない登場人物達に強く共感し,彼らの一員として「IT」と戦っているような気持ちで小説を読み進めていました。
青春の輝きを知るからこそ,暗闇の恐怖が際立つ。ジュヴナイルとホラーの完璧なマリアージュこそが,本作を傑作たらしめている所以なのです。
つまるところ,映像化においてもそこをハズしてしまえば,凡百のホラー映画に成り下がってしまう。さらには過去に一度映像化されているということもあり,今この時代に「IT」を「IT」として成立させるのは大変な仕事であったと思います。
「IT」に限らず,キング作品にはそういった難しさがあり,だからこそキング原作の映画は仕上がりにムラがあるのですが……今回は大当たり。期待以上の出来栄えでした。
スクリーンの中にいたのは,かつて“それ”の恐怖に立ち向かった自分自身。あの頃,なにを愛し,なにを悩み,なにを恐れていたのか。観る者の心に忘れていた“それ”を呼び起こす映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」は,ぜひ劇場でご覧下さい!
「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」公式サイト
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(C)2017 Onion Games K.K.
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