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ハロー!Steam広場 第61回:挿したり抜いたりでドキドキしちゃう前衛芸術作品「Plug & Play」
「Steam」なんて全然好きじゃないんだからねっ! と言いながら今日もまたなんか買ってる,よい子のみんな集まれー!「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,Steamを立ちあげるたびになぜかムラムラしてくる超上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第61回は,コンセントを挿したり抜いたりする“だけ”のゲーム「Plug & Play」をメインに紹介しよう。挿したり抜いたりというエッチな響きの誘惑に負けてつい購入してしまった筆者は,やがてその奥深さを知ることに。このほか,ボクセルスタイルのビジュアルが特徴的なローグライクRPG「Reikon Dungeon」もあるので,お見逃しなく。
コンセントを抜き挿しするだけ。遊べる前衛芸術作品「Plug & Play」
今回は,Etter Studioが手掛ける「Plug & Play」を紹介しよう。本作は,画面上に現れるコンセントを挿したり抜いたりする“だけ”のゲームだ。「それのどこが面白いの」という至極もっともなツッコミは,筆者もストアページでこれを見た時に思ったわけだが,挿したり抜いたりという表現に我慢できず,298円というリーズナブルな価格設定も手伝って,不覚ながらイってしまった。
「本当にエッチなゲームだったらどうしよう」と,周りの目を気にしつつドキドキしながらゲームをスタートすると,画面にコンセントとプラグが現れた。プラグは,マウスでクリックしたままドラッグすると動かせるので,後はこれをコンセントの穴のところに合わせて挿しこむだけだ。今のところエッチな気配はない。
もちろん,挿し込むタイミングはプレイヤー次第。普通に挿しこんでもいいのだが,筆者のオススメは,コンセントの穴の縁をなぞるようにしながらゆっくり挿しこむ焦らしプレイだ。いい歳して何をやってんだろう。
プラグを完全に奥まで挿し込むと次のシチュエーションに飛ばされるのだが,結局はそこでもコンセントとプラグを挿したり抜いたりするだけだ。そんなことを繰り返しているうちに,ついに首から上がプラグになってる人間が現れる。そして,今度は,そいつらが挿れたり挿れられたりするところを見せられるハメに。むむ,これはなんだか“えっちい”ぞ。
そうこうしているうちにゲームが終了。開発者がいうように大体10分ほどでクリアできるボリュームとなっており,一度クリアすると好きなシチュエーションから始められる。ちょっとここに載せるのが憚られるようなシチュエーションもたくさんあったので,気になる人は実際に遊んで確認してみてほしい。
ひと通りクリアして思ったのが,本作はゲームではなく前衛芸術作品なのではないかということ。一見すると,コンセントとプラグがくっついたり離れたりしているだけだが,それぞれのシチュエーションは少しずつ違っているうえ,擬人化されたプラグもいることから,実はなにか別のことを表現しているのではと考えたくなるのだ。
それが,人と人とのつながりを表しているのか,はたまた人生そのものを表しているのか,それはわからない。先ほど書いた通りで,本作はゲームというよりも芸術作品に近いので,プレイして何を感じるかは人それぞれだろう。参考までに筆者は,すっごいエッチだなーって思いました。
念のため,公式のプレイムービーを下に載せておくが,恐らくこれを見ても何がなんだか分からないのではないかと思われる。それでも,この奇妙な作品に興味が湧いたならば,ぜひプレイして人生の新たな一歩を踏み出してもらいたい。
「Plug & Play」Steamページ(298円)
無限に生成されていくダンジョンに挑むボクセルスタイルのローグライクRPG「Reikon Dungeon」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,イギリスのインディーズ系デベロッパAlcapaGamesが手掛ける「Reikon Dungeon」を紹介しよう。
本作は,「Minecraft」のようなボクセルタイプのビジュアルが特徴的なローグライクRPGだ。プレイヤーは,自動生成されるダンジョンに潜り,自身のキャラクターを強化して,最深部で待ち受けるレッドドラゴンの討伐を目指すのだ。
ダンジョンは無限に生成されるので,レッドドラゴン討伐後もひたすら潜り続けることができるとのこと。装備の性能もドロップ時にランダムで決まるようで,最終的にはハック&スラッシュRPGのように,レアアイテムを求めて繰り返しダンジョンに挑むプレイスタイルになりそうだ。
また,ほかのプレイヤーのメッセージボトルがダンジョン内に登場するという非同期型のコミュニケーションも用意されており,お互いに攻略のヒントなどを共有し合えば,みんなでダンジョンを攻略しているような気分になれるかもしれない。このあたりは「Demon's Souls」や「DARK SOULS」を遊んでいる人ならばピンと来るだろう。
GRENNLIGHTを通過したら,アーリーアクセス版の配信を始めるとのことで,アーリーアクセス中は,優先して追加してほしい機能をユーザー投票で決めていくようだ。日本のYUGEN STUDIOにより制作されているサウンドトラックもいい感じの仕上がりになっているので,興味のある人は以下のムービーを見つつ“いいね”を押しておこう。
「Reikon Dungeon」GREENLIGHTページ
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