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ハロー!Steam広場 第211回:虫は貴重なタンパク源。手足の傷は目視で確認。リアル志向なジャングルサバイバル「Green Hell」
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印刷2018/09/07 12:00

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ハロー!Steam広場 第211回:虫は貴重なタンパク源。手足の傷は目視で確認。リアル志向なジャングルサバイバル「Green Hell」

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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,扇風機の代わりにガンスピンで暑さをしのぐ上級ガンスリンガーにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第211回は,ジャングルを舞台にしたサバイバルゲーム「Green Hell」を紹介しよう。本作は,カロリーや脂質といった栄養素を含む健康管理をしつつ,手足の傷を目視で確認して治療しなければならない。健康状態が悪いと正気度が削られて,恐ろしい幻聴や幻覚に襲われることになる。

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虫は貴重なタンパク源。リアル志向なジャングルサバイバル「Green Hell」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はポーランドのインディーズ系デベロッパ,Creepy Jarが手がける「Green Hell」を紹介しよう。

 本作は,ジャングルの奥地を舞台にしたサバイバルゲームだ。プレイヤーの目的は,共にジャングルへ訪れ,ある日を境に行方をくらませてしまった恋人を捜索することにある。ただ,へたに動くと自分も遭難しかねないので,シェルターを作って拠点を確保し,少しずつ探索範囲を広げていくといった感じだ。
 当然だが,数日,いや数十日はジャングルで過ごすことになるため,食料や水を調達する必要も出てくる。動植物にこそ恵まれた環境だが,そのぶん危険な生き物や,毒のある食べ物なども多く,しまいには骸骨のボディペイントをした先住民にも襲われる始末。常に死と隣り合わせだということを忘れてはならない。

どの方角を見ても風景が似たり寄ったりなので,簡単に迷子になれる。拠点からあまり離れないようにしたい
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ジャングルといえばジャガー。ジャガーといえばXKSSである。いや,XKSSは出てこないが,ジャガーは本当に出てくるので要注意
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ジャングルには,骸骨のボディペイントをした部族が襲いかかってくることも。正体は不明だが,少なくとも恋人の失踪となにか関係があることは間違いなさそうだ
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 この手のサバイバルゲームでは,健康状態の管理が重要になる。「お腹は空いていないか?」「水分は足りているか?」など,基本的なステータスは本作にも用意されているが,そのほかにも「タンパク質」「カロリー」「脂質」といった,体に必要な栄養素自体がパラメータ化されており,これらもしっかりと摂っていかなければならない。
 タンパク質が欲しければ肉を,カロリーが不足していれば果物を,脂質が必要ならば種実類を食べればいい。ただ,序盤で肉を調達するのは難しいので,タンパク質は別の何かで摂る必要がある。かの冒険家ベア・グリルスは,カブトムシの幼虫を手にとってこう言った,「これなら栄養もたっぷりです」と。そして,くちゃくちゃと食べながら,こうも言っていた,「味は最悪の部類に入ります」と。

動物の死骸から肉を取ることはできないが,そこに群がるウジ虫は食べられる。実際,ウジ虫は高タンパク質らしい
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 サバイバルに怪我は付きものだが,そのまま放置しておくのはよろしくない。本作には,身体の状態を目視で確認する「Body Inspection」システムがあり,手や足の状態を細かく確認できる。手首を返したり,足を動かしてふくらはぎの内側と外側をチェックしたりと,挙動がリアルなのが面白い。もし傷を見つけたら,その傷を治すのに適したアイテムを使うことで,少しずつ回復していくといった具合だ。
 ジャングルでは,いつの間にか虫に刺されていたり,ヒルに吸い付かれていたりすることもあるので,草をかき分けて移動したりしたときは,手足をチェックする癖をつけたほうがいいだろう。手足が赤い斑点でびっしりだったときの“こそばゆさ”はなかなかのものだ。

怪我などを放置していると正気度が削られていき,やがて幻覚や幻聴に襲われることになる
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 こういったリアル志向の部分はクラフト周りにも見られる。例えば火おこしをする場合,乾燥した植物などを木の板に置き,木の棒でキリモミして火種を作り,それを手に持って焚き火の中に入れるという流れになる。インベントリも単純なマスではなく,リアルのバックパックと同じように収容していく。アイテムはアイコン化されず,そのままの形でバックパックにしまわれるので,取り出しや整理整頓が自然に行えるのがポイントだ。

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 ジャングル内は視界が悪いので,視覚よりも聴覚が重要となる。動物の鳴き声や足音,虫の羽音,雷の音など,音を聞くことで周囲の状況が察知できる。とくに,猛獣のような唸り声や部族の歌声が聞こえてきたら,すぐにその場を離れたほうが良い。動物の移動などによって生じた環境音なども,しっかりとシミュレートされており,音を判別できれば危機も回避できるので,プレイするときはヘッドホンの使用をオススメしたい。

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 本作はこのように,あらゆる部分に現実味を持たせているので,本当にそこでサバイバルをしているかのような臨場感があり,少なくとも雰囲気は,ほかのサバイバルゲームよりも頭ひとつ抜けている。
 現時点ではストーリーが未実装なので,何日生き延びられるかが主な目的になるが,それでも挑戦しがいのあるゲームになっているので,サバイバル系が好きな人はぜひ遊んでみてほしい。



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