日本の格闘ゲーマー，ときど選手，ももち選手，チョコ選手が北米e-Sportsチーム“Echo Fox”と契約。本人達のコメントも合わせて掲載

　2017年1月5日，北米e-SportsチームEcho Foxは，日本の格闘ゲーマーであるときど選手，ももち選手，チョコ選手，並びに北米のレジェンド格闘ゲーマー・Justin Wong選手，「Motral Kombat」の強豪SonicFox選手とScar選手，そしてメキシコの「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」の強豪，MkLeo選手ら7名と契約を交わしたことを発表した。


　Echo Foxは元NBA選手であるRick Fox氏が所有するe-Sportsチームだ。2015年12月，「League of Legends」の北米プロチームGravity GamingをRick Fox氏が購入したのをきっかけに活動をスタートし，その後はFPSジャンルや格闘ゲームジャンルへと活動の幅を広げてきた。格闘ゲーム部門でいえば，北米の“ケン三銃士”の一人と呼ばれるJulio Fuentes選手や，「大乱闘スマッシュブラザーズDX」のレジェンドと名高いMew2King選手が既に籍を置いている。

　ときど選手は2016年3月をもってMad Catzとの契約を終了しており，次なる契約先に注目していたファンも少なくないだろう。そして，ももち選手，チョコ選手，そしてJustin Wong選手は2017年1月2日，古巣であるEvil Geniusesからの脱退（Tweetその1，その2）を表明した矢先の発表であり，また元Evil Geniusesの格闘ゲーム部門のマネージャーを務めていたCoolGrayAJ氏も，共にEcho Foxと契約を果たしたことを考えると，今回の件をチームでの移籍と捉えることもできそうだ。
　「League of Legends」のシーンであればまだしも，格闘ゲームにおいては，これまでチーム間移籍を果たしたプロ選手は少ない。そう考えれば，今回の件は“選択肢の拡大”を示しているとも捉えられる。格闘ゲームシーンにとってはなかなかに明るいニュースと言えるのではなかろうか。
　メンバーもかなり豪華な顔ぶれとなっており，2017年の大規模トーナメントではEcho Foxというチーム名を見る機会が増えそうである。

　最後に，ときど選手，ももち選手，チョコ選手からもらったコメントを下記に掲載する。それぞれの今後の活躍に期待したい。

●ときど選手のコメント（@tokidoki77）

　トーナメントでの勝利を目指し，可能な限りチームに貢献していきたいと考えています。とはいえ，年末アンケートでも語ったように，今年は豪鬼というキャラクターを使い続ける――，自らのこだわりを貫き通す1年にしたいとも思っています。その折り合いを付けるのは簡単な道のりではないでしょうが，今はただ「そんな僕に投資してくれてありがとうございます」と言わせて頂きたいです。今後とも応援よろしくお願いします。

●ももち選手のコメント（@momochi212）

　私達はこれまでずっと，「常に変化し，挑戦し続けること」をテーマに据え，プロゲーマーとしての活動を行ってきました。昨年末，Evil Geniusesが大きな変化の時を迎えたことで，私達としても新たな挑戦をする丁度良い機会だと考え，Echo Foxへの移籍を決断しました。Echo Foxは北米の団体ではありますが，しっかりと日本のコミュニティのことを考えてくれていて，個人的にはとくに“ももちとチョコ”という二人三脚での活動を評価してもらえたことを嬉しく思っています。

　プレイヤーとしてですが，「ストリートファイターV」はSeason2となってバトルバランスが調整されたため，今はまだどうやって戦うかを模索している段階です。とくにケンはSeason1ほどの強さはなくなっているようにも思いますが，「自分の工夫でなんとかしていく」という点は「ストリートファイターIV」時代のコーディのようでもあり，やりがいを感じています。とはいえ，NuckleDu選手のように複数キャラクターを用意するかもしれませんし，そういったところまで含めて，“2017年の勝ち方”を考えていくつもりです。

●チョコ選手のコメント（@chocoblanka）

　Echo Foxのオーナーの方々が，ももちの選手としての実績だけではなく，私達がこれまで忍ismでやってきた後進の育成やイベント運営といった部分を評価して下さったのをとても嬉しく思っています。今後も日本の格闘ゲームコミュニティに向けたさまざまな活動をしていきますので，ひとまずは1月9日に迫った「Tokyo Offline Party 4」をぜひよろしくお願いします。そこで忍ismとしての新たな活動も発表するつもりです。もちろん，プレイヤーとしてもできる限り頑張っていきたいです！

Echo Fox公式サイト（英語）