2016年11月6日,カプコンは東京・渋谷のCIRCUS Tokyoにて,同社のリズムゲーム
「crossbeats REV. SUNRISE」のライブイベント
「crossbeats REV. SHARING DJ PARTY -2016 AUTUMN-」を開催した。ゲームに楽曲を提供しているアーティストが集結する初のライブイベントは,5時間以上にわたって盛り上がり続けた。熱気に満ちた会場の模様をレポートする。
開場前から大行列を作る大勢のファン。会場限定グッズも飛ぶように売れていった
![画像集 No.002のサムネイル画像 / スペシャルゲストとして登場したNAOKI氏の発言の真意は? 「crossbeats REV. SHARING DJ PARTY -2016 AUTUMN-」レポート](/games/290/G029022/20161109050/TN/002.jpg) |
![画像集 No.003のサムネイル画像 / スペシャルゲストとして登場したNAOKI氏の発言の真意は? 「crossbeats REV. SHARING DJ PARTY -2016 AUTUMN-」レポート](/games/290/G029022/20161109050/TN/003.jpg) |
トップを飾ったのは,JAEPO 2016のカプコンブースにも出演した
ginkiha(ギンキハ)さん。すでに「できあがっている状態」のフロアに向けて,息つく暇もないほどのハイテンポなビートを叩き込むと,オーディエンスもそれに呼応して頭上に掲げた両手をクラップ! 自身が提供した「YEJI」「Notos」をはじめ,Rinさんの「Adverse Effect」,Cosineさんの「L'esprit」といったナンバーで冒頭から大いに盛り上げた。
続いては,クラブシーンを中心にワールドワイドな活躍を続ける
RAM(ラム)さん。「Another Essence」をはじめとする自身の楽曲で,溢れんばかりのレイヴ感を演出。大人の雰囲気を醸し出しつつ,ボディランゲージやエア楽器を交えながらノリノリのプレイでフロアを沸かせた。
打って変わって「エグい系」の電子音で,オーディエンスをビリビリさせまくったのが
Dubscribe(ダブスクライブ)さんだ。提供楽曲の「Rise Up」をはじめ,コアなダブステップを存分にプレイし,オーディエンスは腹の中を掻き回されるような快感に浸れただろう。締めには,iso:R(アイソリバーサル)さんとのコラボ楽曲である,ゴジラを音ネタにした「G」を披露。あのテーマ曲がフロア中に鳴り響いた。
数少ない女性チップチューンアーティストとして注目を集める
TORIENA(トリエナ)さんは,ゲームボーイを使ったピコピコサウンドに乗せて,自身がボーカルを担当する「CODENAMEはEQ」「ピコラセテ」などを選曲。小さな身体のどこにそんなパワフルさがあるのかと思うほどの激しいパフォーマンスで会場を盛り上げ,オーディエンスをヒートアップさせた。
印象的なえびす顔からは想像のつかないようなポップでキュートなプレイで魅せたのは,
Yamajet(ヤマジェット)さん。ラジオDJよろしく,曲をかけつつ前口上や説明,CDの告知を挟んでいく,型にはまらないパフォーマンスで観客を笑顔にしていく。「Buffet survivor」にランダムセレクト祭のBGMをリミックスしていたのはご愛嬌。最後は,ひうらまさこさんがボーカルを務める「Sunglow (Happy Hardcore Style)」で締めくくった。
そして,事前に告知されていたシークレットなスペシャルゲストが登場。大方の予想どおり,「クロスビーツ」シリーズの生みの親である
NAOKI氏が姿を見せると,会場からは「NAOKI」コールが沸き起こった。
大歓声で迎えられたNAOKI氏
![画像集 No.020のサムネイル画像 / スペシャルゲストとして登場したNAOKI氏の発言の真意は? 「crossbeats REV. SHARING DJ PARTY -2016 AUTUMN-」レポート](/games/290/G029022/20161109050/TN/020.jpg) |
メッセージを書き込んだTシャツを投げ込むサービスも
![画像集 No.021のサムネイル画像 / スペシャルゲストとして登場したNAOKI氏の発言の真意は? 「crossbeats REV. SHARING DJ PARTY -2016 AUTUMN-」レポート](/games/290/G029022/20161109050/TN/021.jpg) |
![画像集 No.022のサムネイル画像 / スペシャルゲストとして登場したNAOKI氏の発言の真意は? 「crossbeats REV. SHARING DJ PARTY -2016 AUTUMN-」レポート](/games/290/G029022/20161109050/TN/022.jpg) |
「後半に流す曲の歌詞をよく聞いてね」とコメントしたNAOKI氏は,「some day」をプレイ。意味深なメッセージに驚いたファンを気遣ってか,後半は一転して緊急トークライブが展開された。
NAOKI氏は「some day」の歌詞を引用しつつ,「自分の理想や夢,目的がないと明日が来ても意味がない。クロスビーツは続くけど,今までの自分に決別して“新しい旅”に出ようと思っている」と発言。すると,観客から暖かい拍手が送られた。
ライブ終了後,カプコンの担当者にNAOKI氏のメッセージについて,その真意を確認したところ,
「NAOKIが語ったことに深い意味はありません。もちろん,カプコンを退社するわけでもありません」。少なくとも「クロスビーツ」シリーズが終わるということではなさそうだ。
NAOKI氏は「僕らは箱を作って,それにみんなから魂を入れてもらった。今後も箱を提供するので,命を吹き込んで愛してくれたらいいなと思う」とコメント
![画像集 No.025のサムネイル画像 / スペシャルゲストとして登場したNAOKI氏の発言の真意は? 「crossbeats REV. SHARING DJ PARTY -2016 AUTUMN-」レポート](/games/290/G029022/20161109050/TN/025.jpg) |
続いてステージに姿を見せたのは,PAISLEY PARKS名義で楽曲を提供している
KENT ALEXANDER(ケント・アレキサンダー)さん。マイクでオーディエンスを煽りに煽っていく正統派のDJプレイでコール&レスポンスを繰り返し,フロアのテンションをどんどん上昇させていく。自身の「Touch n Go」をはじめ,「KOTOBUKI」「Human Nature」「Trick Or Treat」といった人気楽曲のイントロが流れ出すと,即座にフロアからは歓喜の声が上がっていた。
ライブのトリを飾ったのは,若くからダンスミュージックシーンで活躍する
Nhato(ナハト)さんだ。自身が作曲した「Heartstrings」や「Burning Inside」のリミックスバージョンを披露しつつ,美しいメロディと激しいビートが交錯するゴリゴリにハードな楽曲も立て続けにプレイ。猛烈な音圧が文字どおりフロアを揺らす状況に,オーディエンスの興奮は最高潮に達した。
エンディングで出演者が一堂に会すると,オーディエンスは大きな拍手で迎えた。再びマイクを手に取ったNAOKI氏は「クロスビーツでは“らしさ”を打ち出したかったが,今日,その答えが出た。ここに集まっているオーディエンスのみんながクロスビーツやな! この先のクロスビーツを皆さんで作っていこう」とメッセージを送った。
この日のライブは大盛況のうちに幕を閉じたが,11月19日には大阪・心斎橋のCIRCUS Osakaでの「crossbeats REV. SHARING DJ PARTY -2016 AUTUMN-」開催が決定している。関西圏のファンは,ぜひ足を運んで興奮を味わってほしい。