［TGS 2015］オープニング映像が初披露。出演声優やプロデューサーによるトークショーも行われた「STEINS;GATE 0」のステージをレポート

　東京ゲームショウ2015の最終日となる2015年9月20日，MAGES.は，同社が2015年11月19日に発売を予定している新作タイトル「STEINS;GATE 0」（PlayStation 4/PlayStation 3/PS Vita）のステージイベントを，セガブースの特設ステージで開催した。

「STEINS;GATE 0」公式サイト

　「STEINS;GATE 0」は，MAGES.が展開する科学アドベンチャーシリーズの第2弾として2009年に発売された「STEINS;GATE」の，正式続編にあたるタイトルだ。
　これまで「STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん」などのスピンオフ作品は多く制作されたが，続編の登場は，これが初となる。

　ステージには，本作のプロデューサーを務める松原達也氏に加え，声優の花澤香菜さん，後藤沙緒里さん，潘めぐみさんが出演した。

左から，「STEINS;GATE 0」プロデューサーの松原達也氏，「椎名まゆり」役の花澤香菜さん，「椎名かがり」役の潘めぐみさん，「桐生萌郁」役の後藤沙緒里さん

　開始と共に，さっそく今回のゲスト陣が登壇し，まず松原氏の案内で“とある人物”からのビデオメッセージが上映された。スクリーンに登場したのは，前作「STEINS;GATE」のヒロインである牧瀬紅莉栖……ではなく“紅莉栖の人格を模したAI”を自称するAIプログラム「アマデウス」だった。
　本作は，前作において紅莉栖が死亡した（救出に失敗した）世界線が舞台になっており，スクリーンに登場した「アマデウス」は，本作のシナリオを紐解く重要な鍵になる。

プログラム「アマデウス」による，牧瀬紅莉栖の人格を模したAIが，ステージで挨拶。状況を把握しているらしく，淡々とした口調が印象的だった

　続けて，本作に登場するキャラクター達の立ち絵が公開された。ステージで取り上げられたのは，シリーズの主人公的存在である自称マッドサイエンティスト「岡部倫太郎」の表情について。以前のような自信にあふれた目の輝きは消え，表情は暗く落ち込んでいるように見える。前作で紅莉栖を救えなかったことが，心境に反映されているのだそうだ。
　こうした心情の変化なども，キャラクタービジュアルに取り入れられているわけだ。

季節が冬になったため，前作に登場したキャラクター達も服装が変化している。服装も多数用意されているとのことなので，その点にも注目したい

　また，本シリーズに登場するのは初となる紅莉栖の先輩「比屋定真帆」を初めとする，キャラクターのビジュアルも合わせてスクリーンで紹介された。

左右の柄が異なるサンダルを履いているのが，比屋定真帆。別衣装でも，毎回違う間違い方でサンダルを履いて登場するそうだ

　さらに「STEINS;GATE 0」において，登壇者各自が演じるキャラクターの解説も行われることに。「STEINS;GATE」の後が舞台ということもあり，各キャラクターの状況が変化している部分があるようだ。

前作の事件を経て心情に変化があったという椎名まゆり。花澤香菜さんは「前は守られることが多かったのですが，今回は積極的に動くシーンが多かったです」と，彼女の変化を語った

未来からやってきた新キャラクター，椎名かがり。椎名まゆりの養女として登場する彼女は，世界線によって立場や性格が大きく変化するという物語のキーパーソン的存在になるそうだ

編集プロダクションに務める桐生萌郁。写真右端の立ち絵については，今のところあまり話せないという。花澤さんが「えろいですねぇ」とみんなの気持ちを代弁した

　キャラクター紹介が終わると，次には初公開となるオープニングムービーが上映された。主題歌タイトルは「AMADEUS」で，アーティストは前作に引き続き，いとうかなこさんが起用されている。

　歌詞は志倉千代丸氏が担当しており，松原氏は歌詞について「ゲームが終わったあとで聴いたら，また『ネタバレソングだった』と言われちゃいそうな内容です」と語った。


　最後に松原氏が「『STEINS;GATE』を出してから，今年で5年になります。続編となる本作は，シリーズの集大成となるように頑張っています。この先にも，まだまだ『STEINS;GATE』ワールドを広げていきたいと思っていますので，皆さん応援を宜しくお願いします」とコメントし，ステージは終了となった。

4Gamer「TGS 2015」特設サイト