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「Fallout 4」の新DLC「Contraptions Workshop」をプレイ。ピタゴラ装置や展示室を作り,居住地をさらに自分色に染め上げよう
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印刷2016/07/07 15:31

プレイレポート

「Fallout 4」の新DLC「Contraptions Workshop」をプレイ。ピタゴラ装置や展示室を作り,居住地をさらに自分色に染め上げよう

 ベセスダ・ソフトワークスは2016年7月5日,オープンワールドRPG「Fallout 4」の最新DLC「Contraptions Workshop」の日本語版(以下,コントラプションズ・ワークショップ)の配信を開始した。対象機種はPlayStation 4Xbox Oneで,価格は600円(税込)。PC版は6月21日にリリースされており,こちらは配信直後に日本語環境で正常にDLCが認識されないというトラブルが発生したが,現在は解決している。

コントラプションズ・ワークショップで新たに追加された「パワーアーマーディスプレイ」。電力が必要だが,パワーアーマーをライトアップして飾れる
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 本作は,E3 2016のカンファレンスで発表されたFallout 4の新たなDLC展開の1作めで,今後さらに2つのDLCが配信されるとアナウンスされている。最初の「Automatron」から,(北米では)毎月新たなDLCが配信されるというハイテンポのスケジュールに驚くが,ベセスダが現在進行形でFallout 4に注力していることがうかがえる。
 また,DLC配信だけでなくアップデートも頻繁に行われており,現在は難度「サバイバル」(関連記事)のプレイフィールが一気に変わるシステムに変更され,通常のプレイとは比べものにならないほど厳しい冒険に出られるようになっている。

 というわけで,この新たなDLC,コントラプションズ・ワークショップの内容を紹介したい。ちなみに,プレイしたのはPlayStation 4版で,内容はそれに準じている。


多数のガジェットと,自由にアイテムを作れる製造装置
遊園地風の居住地作りが可能に


 コントラプションズ・ワークショップは,第2弾DLCの「Wasteland Workshop」と同様,クラフトアイテムが大幅に追加されるというもの。現在も居住地の開発に余念がないプレイヤーは多いはずだが,それが一層,楽しくなるわけだ。

エレベーターを柱代わりに,逆三角形の自宅を作ってみた。バランスは悪いが,登るのも楽だし意外と使い勝手はいい
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 用意されているのは,ジェットコースターのような構造物を作り,コースに沿って鋼球を落下させられる「ボールトラック」や,電気が通っている限りオブジェクトが移動し続ける「ベルトコンベア」,さらに暗い居住地の夜を楽しませてくれる「花火」とその発射台などが主なものになる。
 これらは単体で使うこともできるが,同時に追加される「スイッチ」を使えば,複雑な条件を設定して連動させられるため,いわゆる「ピタゴラ装置」風の大規模な仕掛けも作れる。実用性も加味するなら,「レイダーが通ったら花火が作動し,襲撃を派手に知らせてくれる」といったカラクリなども面白そうだ。

自作ボールトラックとのツーショット
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鋼球を落とすだけでは,それで終わってしまうので,何かと組み合わせてトリガー代わりに使おう
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 こうした仕掛けの建設には,広さだけでなく十分な高さが必要になる。それを見越してか,新たに「足場」「エレベーター」が追加された。居住地の建設作業は1人称視点で行うため,地味ながら嬉しい追加オブジェクトだろう。
 これまでは,屋外で高所のクラフト作業を行いたい場合,普通の階段をわざわざ足場代わりに作っておく必要があったりして面倒だったが,これが解決されたというわけだ。
 また,階段ではなくエレベーターを使えば,今までにないほど「自分の城」といった感じになり,よりこだわった自宅を建てられる。

花火の発射台を作り,打ち上げてみた。手動でスイッチを入れると花火が上がる最もシンプルな構成だが,ほかのスイッチ系オブジェクトと組み合わせれば,複雑な条件を設定したうえで自動化できる
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 生産面では,任意のアイテムを自動で作成してくれる「製造装置」という生産オブジェクトが追加されており,材料さえ用意すれば,弾薬などを好きなだけ自給できるようになった。
 アイテムごとに製造装置があり,武器弾薬だけでなく服や食料さえも作成できるため,居住地の一角を大規模工場化してみるのも良さそう。自分で拾ったガラクタを材料に,自分の工場で装備品を作り,居住者に配って武装する……といった自給自足プレイは,手間はかかりそうだが熱いロマンを感じる。

製造装置とベルトコンベアと組み合わせることにより,作ったアイテムを任意の場所に移動させたり,集積したりできる。まさに工場そのものだが,材料供給が追いつかないのが悩みの種
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 なお,DLCの発表時には「温室キット」が含まれると書かれていたが,実際は「倉庫」というカテゴリの中に,温室用の壁や屋根が含まれているという,少々分かりづらい構造だ。実際にこれだけで温室を作るのは厳しい,というか,それなりの土の上に建てないと植物が育たず,あまり意味がなくなってしまう。そのため,Wasteland Workshopのコンテンツの1つ,どこでも農地化できる「ガーデニングプラント」を使うなどの工夫が必要になりそうだ。

試しに作ってみた温室。実は下がコンクリートなので農作物は植えられず,鉢物でそれっぽくしているだけという,温室もどきだ
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「アーマーラック」や「ショーケース」で,自分の部屋を飾り立てよう


 ボールトラックや製造装置など,屋外用の大型アイテムが目立つ本作だが,それ以外にも室内用の装飾,とくにプレイヤーの戦利品を飾るためのオブジェクトが追加されているところも見逃してはいけない。マネキンに防具を着せられる「アーマーラック」,好きな武器を飾れる「武器ラック」のほか,冒険中に何台も見つけているはずのパワーアーマーをライトアップできる「パワーアーマーディスプレイ」など,コレクションルームを充実させるためのアイテムには事欠かないのだ。
 Wasteland Workshopのクリーチャーの剥製と並べて飾れば,気分はまさにミニ博物館といったところ。

マネキンや武器ラックを設置すれば,簡単に自室を戦利品の展示室に模様替えできる。余った装備をもてあましてる人も多いと思うので,やってみよう
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 そのほかにも,ゲーム中に登場する看板などの画像をポスターとして貼れたり,電源付きでライトアップ可能なショーケースが用意されていたりと,「趣味の部屋を作ろう」という開発者の声が聞こえてきそうなラインナップになっている。

 もっとも,今回追加されたアイテムは,全体的に実用性はそこまで高くない。ボールトラックや花火は見た目や動きを楽しむものだし,製造装置も,これがないと入手できないアイテムがあるわけではない。あくまで,ゲームに慣れたプレイヤー向きという印象だが,まあ,筆者の思いつかないような使い方を生み出して,プレイの効率化を図る人もいるかもしれないので,なんとも言えませんけど。

このDLCで異彩を放つオブジェクトが「さらし台」だ。レイダーや悪党を捕らえるトラップ,と言いたいところだが,実際は住人を「配置」するだけだったりして。たくさん作って,パラダイス・フォールズごっこをしてみよう
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 DLCを導入した時点で,即座にすべてのクラフトアイテムがアンロックされるなど,お手軽さは高いが,ボールトラックやベルトコンベアを組み合わせるためのチュートリアルなどはとくにない。大規模なピタゴラ装置風の仕掛けを作るにはかなりの試行錯誤が必要そうで,それだけに,思った装置がうまく作動したときの達成感は高いだろう。価格は安く,今まで不可能だった遊び心に溢れた居住地を作り上げられるため,クラフトを楽しんでいる人には大いにオススメできる。
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