プレイレポート
「FINAL FANTASY VII REMAKE」のプレイムービーをお届け。体験版より後のシーンで,ゲームシステムや新要素を紹介
4Gamerではこれまでも,E3,TGSでの出展バージョンやメディア体験会などのプレイレポートをお届けしてきたが,今回は発売直前ということで,製品版とほぼ同等の内容をプレイできた。基本的なゲームシステムやプレイフィールなどは過去の記事でお伝えしているので,今回は実機のプレイ映像を使用して,本作のポイントとなる要素を改めて紹介していこう。
なお,ストーリー的なネタバレは極力控えているが,一部映像のシーンなどにそれらが含まれる可能性があるのでご留意いただければ幸いだ。
本作では,星から吸い上げた生命エネルギー「魔晄」によって世界を掌握した「神羅カンパニー」と,星を守るための反神羅組織「アバランチ」の激突が描かれる。神羅のソルジャーであった主人公のクラウドは,アバランチの傭兵として「壱番魔晄炉爆破作戦」に参加する。現在配信中の体験版では,彼らが壱番魔晄炉を爆破し,脱出するところまでをプレイできるが,本稿のムービーはそれ以降のものを中心としている。
本作はフィールドとダンジョンの区別がなく,敵が存在する場所に移動するとシームレスでバトルに突入する。
移動時はクラウドが操作キャラクターとなるが,バトル時は方向キーでパーティメンバーを入れ替えて操作が可能だ。バトルには,「ファイナルファンタジー」シリーズおなじみの「Active Time Battle」(ATB)を彷彿させるコマンド選択の要素を取り入れた,「Action Tactical Battle」(これまたATB)が導入されている。アビリティや魔法,アイテムを使用するときは,「ATBゲージ」が必要なのだ。このゲージは,時間経過で少しずつ,敵を通常攻撃したり敵の攻撃を防御したりすると大きく溜まる。各キャラクターのゲージは個別に管理されており,それぞれをどう使うのかを考えて戦うのが,本作のバトルのキモだ。
本作でプレイできる範囲でバトルに参加するメンバーは,クラウド,バレット,ティファ,エアリスの4名。それぞれ武器やアビリティの違いなどから,バトルスタイルはまったく異なっている。
慣れるまでは少々ややこしいので,最初のうちは好みのバトルスタイルを持ったキャラクターに特化して操作するのもいいだろう。それでも難しい場合は,難度をデフォルトの「NORMAL」から「EASY」や「CLASSIC」に設定することも可能だ。
CLASSICは,NORMALよりもバトルの難度が低いEASYのまま,アクションをAIに任せ,プレイヤーはコマンド選択のみをすればいいモードだ。AI任せでも派手に動いてくれるうえに,自分で操作したくなったら手動にもできる。
難度はオプション画面からいつでも変更が可能なので,自分に合ったもので進めていこう。
今回のプレイで掴めたいくつかのシステムについても触れておきたい。本作ではFFVII独自のシステムであった「マテリア」も健在だ。手に入れたマテリアを武器や防具に開いた穴に装着することで,魔法やアビリティ,召喚魔法などを身に付けられる。
またキャラクターが装備する武器は,戦闘で入手した「SP(スキルポイント)」を消費することで強化できる。武器ごとに存在する「武器スキル」にSPに割り振ることで,その武器を装備したときにキャラクターのステータスの上昇などの特別な効果が得られるのだ。SPは武器ごとに割り振られているため,節約せずに使い切ってかまわない。
メインストーリーを進めていく中で,オリジナル版にはなかったサブクエストやミニゲームも登場する。もちろん,バイクのミニゲームも新たな形でプレイ可能だ。さらには,本作から追加されたシナリオもあるので,オリジナル版をプレイ済みの人ほど「こんな話あったっけ?」と新鮮な気持ちになるかもしれない。
今回はゲーム開始から通しでプレイできたのだが,思った以上にボリューミーという印象だ。本作はミッドガルでの出来事が描かれるわけだが,1本のタイトルとして発売されるだけに,十分に遊びごたえが感じられる。発売されたらぜひ隅々までプレイして,“次”への期待も高めてもらえればと思う。
「FINAL FANTASY VII REMAKE」公式サイト
※本作は1997年に発売された『FINAL FANTASY VII』(原作)のリメイク作品です。ミッドガル脱出までの原作を元にオリジナルの要素を加えた作品となり、複数作で展開予定の第一作目です。
※画面は開発中のものです。
- 関連タイトル:
FINAL FANTASY VII REMAKE
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