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HUEの「はがねオーケストラ」が一般プレイヤー向けの“試験走行会”を開催。ロボットによる戦術やカスタマイズなどのゲームシステムが明らかに
今回のイベントでは,体験プレイを通じて各種ゲームシステムが明らかになったほか,開発スタッフによってコンセプトや世界観なども紹介された。数多くの新情報が得られたイベントをレポートしよう。
本作のゲームシステムがついに明らかに
ロボットの“ハガネ”に間接的に指示を与えて攻略するSLG
それでは,体験プレイで分かったゲームシステムなどを説明していこう。
本作は,“ハガネ”と呼ばれるロボットを収集/カスタマイズして,ステージを攻略していくシミュレーションゲームである。
各ステージでは,レーダーによる“指揮画面”と,TPSっぽい見た目の“進軍画面”を交互に切り替えながらゲームを進めていく。指揮画面でハガネの移動経路を指定し,その後に進軍画面に切り替えると,経路にそって自動で進んでいく。また進軍中のハガネが敵と遭遇すると,攻撃も自動で行ってくれる。
そうしてプレイヤーは進軍画面を見ながら,状況に応じて指揮画面に随時切り替え,指示を与え直すのだ。
もうひとつの特徴といえるのは,進軍画面ではゲーム内の時間がリアルタイムで進むが,指揮画面に切り替えている間は一時停止状態になること。進軍画面のスクリーンショットを見る限りだと,「World of Tanks」などの(リアルタイム形式の)TPSをイメージするかもしれないが,どちらかというとシミュレーションゲーム寄りといえる。急かされずにプレイできるので,画面の小さなスマホ端末でもプレイしやすそうだ。
敵と遭遇したときの攻撃AIは,“移動しながら攻撃/停止して攻撃/距離を保ちつつ攻撃/攻撃しない”の中から選択できる。ハガネのカスタマイズ(後述)や戦局に応じて使い分けよう |
ハガネには視界の概念もあり,索敵範囲内にいなければ敵を視認できない。また敵と遭遇した際は,障害物を間に挟むように位置取りを行えば壁として利用可能だ |
ステージ内の各所に,バフ(特殊効果)を得られるエリアも用意されている。それにより移動/旋回スピードが上昇したり,大ジャンプなどを行えたりするのだ |
進軍画面の右下にあるレーダーをタップすると,いつでも指揮画面に切り替えられる。敵と鉢合わせしたり,戦局が急変したときなど,何はともあれ指揮画面に切り替えて,落ち着いて考えよう |
ハガネのカスタマイズ要素もたっぷり
昔ながらのロボット/メカ好きは要注目
ハガネは「火器」「胴部」「脚部」の3部位に分かれており,ステージクリアなどを通じて各パーツを入手することでカスタマイズを行える。カスタマイズの幅は思いのほか広く,ハガネを言い表す言葉としては,“戦車”より“ロボット/メカ”が適切だろう。
カスタマイズを具体的に紹介すると,火器は,戦車ライクな大砲だけでなく,遠距離攻撃用のロケットランチャーや,近接攻撃用の巨大ナイフなども用意されている。たとえば巨大ナイフを搭載したハガネは,砲撃ではなく敵に接近して直接斬りかかる形で攻撃するのだが,この際は脚部パーツに“二足歩行タイプ”などをチョイスすると,その高い機動力と相まって効果的に戦える。
ロケットランチャーなどの高火力兵器は総じて重く,二足歩行タイプではなかなか載せることができない。そんなときは,移動スピードは遅いものの積載量が多い“多脚タイプ”を合わせるのがよい。このようにして全体のバランスを考えながら,自分専用のハガネを造り上げていくプロセスはとても楽しかった。
ハガネのカスタマイズに関連した話としては,プレイヤーは手持ちのキャラクターの中から,3名をハガネに搭乗させられる。3名はそれぞれ車長/砲手/操手の役割を担っており,また進軍画面を通じてアククティブスキルを発動可能だ。
また,ステージの合間には,コミカルなキャラによる寸劇が“劇アニメ”として盛り込まれており,殺伐としたハガネの世界に彩りを添えている。スタッフによると,こう見えてキャラクターに関しては,ある意味ハガネ以上に力を注いで開発しているとのことだ。
独特のゲームコンセプトや世界観などをスライドで紹介
フリープレイを終えた後は,開発スタッフにより本作のコンセプトや世界観,そして今後の展望などが語られた。この際,かなりの量のスライドが公開されたので,キャプションと合わせて紹介していこう。
同社はこれまでのPC向けオンラインゲームの運営を通じて,プレイヤーからのフィードバックを吸収/反映させる作業は手慣れているが,純粋な“開発”に関しては,やや経験が浅い部分があるとのこと。そこで,正式サービスの開始前に,アーリーアクセス版の公開を検討しているそうだ。
本作はハガネによる戦術やカスタマイズ,そしてコミカルなキャラクターなど,HUEらしい意欲的な試みが随所に見受けられるタイトルである。公式Twitterでも新情報が随時公開されているので,興味を持った人はこちらをフォローしつつ今後の展開に期待しよう。
スクリーンショット集
「ハンビットユビキタスエンターテインメント」公式サイト
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(C) Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.
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