インタビュー
これからはHTML5ゲームの時代が来る? 月間総PV611億のYahoo! JAPANが放つ,“第三のゲームプラットフォーム”
「Mighty No. 9」のHTML5も登場。
総月間611億PVのサイトが放つ新プラットフォーム
4Gamer:
そういえば昨年の夏ごろ,Booster Mediaの社長※が,4Gamerに自慢しに来てました(笑)。
※ Booster Media CEO,Laurens Rutten(ローレンス・ラッテン)氏
脇氏:
ローレンスさんですね(笑)。
4Gamer:
ええ。オランダから来て「ウチの作品はYahoo!に使われたんだ!」って。Booster Mediaの作品が多く置いてあるのは知ってますが,ほかには法人デベロッパとしてはどんな人達が参加する感じなんですか?
9月から,数社さんに新たに参入していただくことになってます。
4Gamer:
HTML5のプラットフォームとして華々しくデビューするのは9月ということですね。
(編注:2015年9月7日にサイトはリローンチした)
脇氏:
そうなりますね。すでにローンチはしているのですけど,おっしゃるようにそのタイミングで本格的にスタートする感じです。
4Gamer:
新たに参入するのはどのへんの会社さんですか?
脇氏:
それを今ホイホイ教えるわけにはいかないんですが,ええと……ご参加いただく中で4Gamerさん的にトピックになりそうなのは,comceptの稲船敬二さんかな?
なんと。なんでもやりますね,あの人は!(笑)
脇氏:
(笑)。comcept(コンセプト)という社名どおり,遊びの核の部分から一生懸命考えている方なので,元々勝手にシンパシーを感じてたんですが,今回はなんとあの「Mighty No.9」のHTML5オリジナルバージョンを出していただけることになりました。
4Gamer:
サラリとおっしゃいましたが,結構大きな話のような気が。ちなみにこの話を持っていった時って,稲船さんはなんておっしゃってました?
脇氏:
持っていったというよりは……実は稲船さんとは,僕がヤフーに移籍してから何度か何か一緒に作ろうという事で定期的にお会いしていたんです。その時はタイミングが合わずなかなか実現出来なかったんですけど,継続的に何か一緒にできないですかねという話をしていたタイミングで,ちょうど僕がHTML5プラットフォームを担当することになりまして。
4Gamer:
バッチリのタイミングですね。
脇氏:
ですので「話を持っていった」というよりは,タイミングが合ったというのが大きいかもしれません。その中で「Mighty No.9」の話が出てきました。
4Gamer:
「Mighty No.9」は据え置きでも出そうという作品ですが,HTML5で実装できるんですか?
脇氏:
いえ,オリジナルそのものではなく,少しアレンジを加えてます。まずは「かんたんゲーム」から,ということで。そのアレンジも,稲船さん自らやっていただいています。
4Gamer:
そうか。そういえば先ほど「HTML5オリジナルバージョン」って言ってましたね。つまりJavaScript版のMighty No.9?
脇氏:
そうなりますね。
JavaScriptのモジュールは結構すごいですよ。スピードも,さすがに「ネイティブより速い」ということはないでしょうけど,遜色ないところまではきていますし。本体のスペックに依存する部分はもちろんありますが,そのあたりもスマホのスペックが上がっていけば追って解決することでしょう。
4Gamer:
スペック上昇と同時に描き込みも増えていって,結局はいつも「ちょっとスペック不足」ということになりません? やっぱり開発者としては「あれも入れたい。これも入れたい」って考えると思うんですよね。
脇氏:
なので「描画が上がったから開発費も上がった」ということにならないように,足並みを揃えながら大事に育てていきたいんですよ。
4Gamer:
なるほど,ここで先ほどの話に戻るんですね。
脇氏:
はい。今ってネイティブアプリで何かを立ち上げようとすると,マネタイズとかの“いわゆるビジネス的な設計”の話からは逃れられないじゃないですか。本来の「ゲームの面白さって,こういうことだよね」という話の前に,考えなければいけないところがたくさんあるんです。
4Gamer:
そうでしょうね。
予算的な問題でうまく進められないけどアイデアがすごく面白いな,ということは結構あるわけですよ。でも,そういうものを拾える場って,繰り返しになりますが,本当に少ないんです。ですが,少なくとも我々のサービスにはそのような場が用意されています。
もちろん,広告をどのタイミングで出しますとか,もっとCTR(Click Through Rate:クリック率)を上げるためにはこうしたほうがいいとか,そういったテクニックは必要になりますが,通常のネイティブゲームのマネタイズよりは,はるかに難度は低いと思います。
4Gamer:
まぁいつまでもガチャっていうのもね……。ガチャが悪だと糾弾するつもりはサラサラないですが,実質問題としてガチャという射幸性だけがゲーム化しているような状態ってあんまりよくないと思うんです。
ともあれガチャがない状態で,だとするともちろん一発逆転の大化けもないかもしれないですけど,ゲーム本来の面白さを追求するプラットフォームという意味では,いい存在になりえますよね。
脇氏:
ポイントサイトとの連携なども検討できますしね。
4Gamer:
しかも基本がHTMLでできているというのは,場合によっては結構強い気がします。いっとき流行りかけたゲーム内広告なんかも簡単にできそうな……。逆にいまHTML5で“できない事”ってなんですか?
脇氏:
表現力はほぼ追いついていますし,あえて言うなら……例えばカメラなどスマホ機能との連動は難しいですね。
4Gamer:
ジャイロ機能とかもかな?
脇氏:
そうですね。
あとは,できる/できないという話からは外れちゃいますが,導線がまだ弱いことは否定できません。スマホでゲームを探す時,まずアプリのストアを見ることが習慣づいているユーザーは,そもそもブラウザを立ち上げてじゃあそれで検索しましょうか,とはならないわけですよね。
4Gamer:
まぁそうですよね。私もアプリをブラウザで探すことは(情報収集目的以外では)ほぼないです。
脇氏:
うちはYahoo!のアプリがあるので,そこに導線を張って誘導しますけど,そこはやっぱりApp StoreやGoogle Playに比べると,ちょっと不利ですよね。
4Gamer:
でもそれこそが,Yahoo!ゲームというプラットフォームが肩代わりする問題なんじゃないですか?
脇氏:
ある程度はそうですね。
4Gamer:
ちなみにYahoo!って,全体で今どのぐらいのPV数なんですか?
脇氏:
月間総PV数でいうと611億PVあります。ちなみにスマホ比率は44%です。
4Gamer:
スマホ比率は4Gamerとあまり変わらないんですね。むしろ新しいモノ好きの読者が多いのか,4Gamerのほうが比率高いです……。しかしそれだけの数のユーザーがいれば,第三のプラットフォームとして成立する土台はある気がしますねえ。
単純に数字としてはそうですが,そこは工夫が必要ですね。
そういえば,稲船さんのほかに協力していただける会社で,「秘密結社鷹の爪」などでおなじみのディー・エル・イー(DLE)さんがあるんですが……。
4Gamer:
そちらは「ヤフー的」な感じがしますね。
脇氏:
そうかもしれませんね。地上波でアニメをやっているのもあって,子供にもすごく浸透しているんですが,そういうコンテンツの切り口のタイトルもどんどん入っていけば,また違った広がり方をするかな,と期待しています。やはりお客さんは面白いタイトルに惹かれると思うので。
4Gamer:
Mighty No.9は割と“ゲーマー向け”ですしね。一方で,いま話題にのぼったDLEは一般向けコンテンツとして著名な会社ですが,やはり今後は両軸を増やしていくような感じでしょうか。
脇氏:
我々はあくまでプラットフォーマーですので,様々な方に様々なチャレンジをしていただきたいですね。
ユーザーが作ったものを
公開できるようにもしていきたい
4Gamer:
しかし「第三のプラットフォーム」という建て付けはよさそうですね。どこかがやるだろうな,とは思ってましたが。
でも本当はプラットフォームという枠に収まらないこともやっていきたんですけどね。
4Gamer:
例えばどんな?
脇氏:
だいぶ前からお話してた気がするんですが,最近すっかりe-Sportsが“きてる”じゃないですか。DoTA系のコアなゲーム(デーモントライブ)をプロデュースしていた自分が言うのもおかしいんですけど,LoL(League of Legends)とかのガッツリしたコアなゲームだけではなくて,もっと多くの人が参加しやすいカジュアルなものでも大会ができたら楽しいのになぁ,と思ってるんです。
4Gamer:
あぁ,それは思います。
いま巷で騒がれている“e-Sports”って完全なる競技を目指しているもので,最終的にはオリンピックの競技に……みたいな話じゃないですか。これはこれで素晴らしいし,ぜひあったほうがいいと思うんですが,反対側に位置するものがあってもいいよなぁ,と。だからたぶん“e-Sports”というよりは“ゲーム大会”なのかな。
脇氏:
確かにその言葉はしっくりきますね。
4Gamer:
そういうものの入口として,HTML5のゲームって割と向いてると思うんですよね。「点数を競うことが楽しい」という土壌を作るといいますか。
脇氏:
そういう部分にも手をつけていきたいんですよね。
4Gamer:
現時点でもスコアランキングとかは出ますよね,確か。
脇氏:
スコアをゲーム側から返してもらって,スコアランキングみたいなものをYahoo!ゲームの側で持つような仕組みになってます。将来的には,タイムアタックも機能として入ってきます。
4Gamer:
ヤフーのサービスだし,成績上位者にはTポイントがもらえたりとか(笑)。
脇氏:
あぁ,確かにあったらいいですね(笑)
4Gamer:
ガチな賞金や賞品もいいですが,あまりにハードルが上がってしまうのもなんですし。「Tポイント300ポイント分」を頑張ろうという気にさせてくれるようなものも,あってもいいかなぁと。
脇氏:
マインクラフトやRPGツクールじゃないですけど,作ったものを公開しあえる場を作れたりするといいですよね。自分が作ったものを「これすげーじゃん!」って褒めてもらう場。
4Gamer:
それをYahoo!でやる,と。
古巣でやってる初音ミクもそうですが,コンテンツってちょっとでも自分のアイデアが反映された瞬間に可愛くなるじゃないですか。それがYahoo!のような大きな場で育てられるってちょっと楽しいですよね。
4Gamer:
サイトパワーを考えると“ちょっと”じゃない気もしますが。
脇氏:
まぁそんなこんなで,メディアという視点でいえばいろいろな可能性があるんだろうなぁ,とワクワクしながらやってます。
いろんな可能性を広げていくことに
チャレンジする人が,一人くらいいてもいい
4Gamer:
ちょっと話は戻っちゃうんですが,ゲーム性で勝負できるプラットフォームという存在が個人的には一番嬉しいですね。脇さんの構想がそのまま実現されれば,そうなるということですよね。
脇氏:
そう願ってます。
4Gamer:
“楽しいゲーム”を作ろうと思っている人が活躍できる場って,確かにそんなに多くはないですからね。
楽しいゲームもそうだし,遊びを使った何か新しい仕組みもそうだし,あらゆるものを取り込める場所はほとんどないですよね。
4Gamer:
ちょっと前までのスマホが担っていたであろう,“プロじゃなくてもアイデア一発で!”みたいな可能性は,なくなってはダメだと思うんですよね。インディーズも最近ではもてはやされすぎていて,ちょっとハードル高めな感じになってきたし。
脇氏:
1億総クリエイターではないですけど,そういうものも含めてネットの面白さだったりするわけですし。
4Gamer:
まぁでも正直なところ,HTML5については最近まで存在を忘れていました……。
脇氏:
ですよね(笑)。僕も忘れていた……わけではないんですが,「まぁそれはそれとしてネイティブがんばろう」みたいな空気がありましたから。「HTML5ってあったねえ」みたいな。
4Gamer:
久しぶりに聞いた楽しげで前向きな話です。
脇氏:
普段一体どんな話を聞いてるんですか(笑)。
4Gamer:
昨今はVRとかいろいろありますが,前向きで明るい話ってやっぱりまだそんなに多くないんですよね。スマホ界隈には割と“明るい話”が多いですけど。主に金銭面で。
脇氏:
自分もデーモントライヴが終わった時に,次は何作ろうかなぁ……と色々企画を書いていたわけです。
4Gamer:
ええ。
脇氏:
まぁでもそこに書くことで重要なことって,マネタイズはどうのこうのとか,ガチャがどうしたとか,正直ちょっとキツかったですね。確かに何回か失敗と成功を経験して,仕組みは分かりましたし,理解しました。でも,ねえ……。
4Gamer:
稲船さんじゃないですけど「分かっちゃいるけど俺はやらんぞ」という感じ?
脇氏:
いえ,決してイヤになったわけじゃないんです。それはそれでアリだと思うけど,「でもそれしかないのかなぁ」と考えちゃったんですよね。
4Gamer:
これは果たして,今自分が作るべきものだろうか,みたいな?
脇氏:
あぁそうですね。そういうことは僕よりももっと上手な人がいくらでもいるだろうし,もう少しいろんな可能性を広げていくことにチャレンジする奴が一人ぐらいいてもいいのでは,と。
4Gamer:
とくにコンシューマ系を作っていたプロデューサーさんは,まだいろいろ大変そうですしね……。
そういう人達にこそ,もう少し「前向きに生きられる場所」を作ってあげたいんですよ。“作ってあげたい”とか言うとおこがましいですが……。
すごく優秀なクリエイターさんがまだまだたくさんいるんですけど,その多くは作品を作る予算にあまり恵まれず,スマホのマネタイズとかもよく分からないから違う領域の仕事をさせられていたりとか。
4Gamer:
言い方が変ですけど,「かんたんゲーム」は儲かる仕組みをそこまで真剣に考えなくていいのがメリットかなぁ,と思います。
脇氏:
広告の運用という意味ではそうですね。
4Gamer:
そのあたりはヤフーがやってくれる?
脇氏:
いえ,ゲーム内の広告の表示や運用だったりは各CP(コンテンツプロバイダー)さんにやっていただく形です。
4Gamer:
あ,そうだったんですね。そこまで含めて任されているんだ。
ええと,極端な話ですが,広告を入れなくてもOKですか? 「俺はどうしてもストレスなく遊んでほしいんだ!」みたいな。
脇氏:
う……そこはさすがに,今のところは入れていただきたいです。入れるということが条件ですし,さもないとビジネスモデルが根幹から崩れちゃいます。
4Gamer:
まぁそうですよね。ではYahoo!というプラットフォームから見た場合に,広告収益が低いものはダメ,リストから落とすよ,とか判断されたりします?
脇氏:
落としたりはしませんが,そもそもそうならないようにしたいと思っています。やはりビジネスとしてうまく回っていかないと,プロジェクト自体が,ひいてはマーケット自体が潰れてしまうので。
4Gamer:
でもCPまかせだと,そこの運用のうまい下手で収益に差が出そうでちょっと心配ですね。
脇氏:
確かに運用次第で収益差が出てきてしまうので,そこは我々も上手くサポートしていければと思っています。とはいえ,ゲーム内での広告に関しては,我々自身にも強力なノウハウがあるわけではないので「一緒にがんばりましょう」という表現が適切かもしれませんが。
キーワードは“活性化”。
勝ち負けの差が付きすぎている業界に一石を投じたい
脇氏:
いままであえて言ってきませんでしたが,「ヤフーだから」という安心感で遊んでくださってる方も結構多いと思ってるんです。
4Gamer:
変なことはされそうにないですし,強引な課金もされそうにはないですね,確かに。
脇氏:
たとえば子供に触らせていたとしても,勝手に課金されたりとかそういうことは,いまのビジネスモデルであれば起きませんし,公序良俗に反したものは出ません。
4Gamer:
ネイティブ系は,そのあたりまだまだちょっと“怖い”のかもしれませんね。
繰り返しになりますが,ネイティブ市場はネイティブ市場でこの勢いでさらに成長してほしいですし,我々としては,一緒に業界全体のチャンスを広げていくような動き方をしたいと思っています。
Yahoo!ゲームのほうに,ユーザーに対して「このアプリ面白いよ」と紹介するようなプランもあってもいいと思っていますし,可能であれば相互でもいいかもしれませんよね。それが業界の活性化につながっていくと思います。
4Gamer:
キーワードは“活性化”ですね。活性化っていうと,いまがよどんでいるんだという印象を持ってしまいますが。
脇氏:
よどんでいる……っていうか,勝ち負けの差がつきすぎているのかもしれませんね。
とにかくゲーム業界が,既存のアプリゲームだけではないんだ,広がっていくんだという部分はぜひ伝えていきたいですね。
4Gamer:
でもそこを広げるのは結構難儀なんです。
例えばニンテンドーの健康ゲームとか,スマホの位置ゲーとかがそうですよね。
位置ゲーなら,通勤時間がつまんないなーと思っていたところに,そのつまらない時間すら,移動距離を稼ぐ手段にしてワクワクできたりとか。移動を遊びにした位置ゲーの新しい試みって,そういう部分だったと思うんですけど,そういうものがもっと増えて,それがキチンと産業として付いてくるような,そういうのが理想ですよね。
4Gamer:
よく分かります。けど,いきなりその領域に期待するのもちょっと難しいですよね。例えばいまだとHTML5ゲームはどんなものが人気なんですか?
脇氏:
やっぱりパズルゲームとかですかね。ネイティブ市場と似ている気はします。それもあって,新しいジャンルが出てきてほしいと思ってる次第でして。
4Gamer:
ネイティブと一緒だとちょっと寂しいですし,魅力を打ち出すのも分かりづらくなっちゃいますね。
脇氏:
ネイティブで流行ったものをトレースしているような感じになっちゃうので,それだとちょっとさびしいですよね。“ここでしか生まれないもの”が出てきてほしいと思っていますし,稲船さんのような「新しいゲームの形」を作ってくれるような方々とご一緒したいですね。そしてそれはデベロッパではなくて個人かもしれないな,という。
4Gamer:
“かんたん”で“新しい”ゲームの形を提案する場だということですね。まぁそもそもID要らずで手軽にアクセスできるという意味でも“かんたん”なわけですが。
脇氏:
この先,業界の裾野が広がってゲームに対する抵抗感がいま以上になくなってきたときに「じゃあ,いろんなサービスにゲーム的な要素を入れてみましょうか」となったときも,ゲームに対するリテラシーが上がっていれば受け入れていただけるようになるでしょう。
そういう意味においてもID必須とはしたくなかったですし,逆に,せっかくヤフーにいるので,ここでしかできないチャレンジをしたいです。
4Gamer:
ベンチャー企業でゼロからフルスクラッチで起こすのとは違いますしね。
脇氏:
ここにあるリソースとかパワーであるとか,そういうものを生かさないともったいないですからね。
4Gamer:
確かにそうですよね。“プラットフォーム”としては,ある意味相当恵まれた環境なわけですし。
……さて,今日のここまでの話を誌面に載せるときに,どちらに対して強くアピールしたいですか。ユーザーに対してか,デベロッパに対してか。
脇氏:
それは……両方かな(笑)。
4Gamer:
では両方に向けて,最後にアピールをお願いします(笑)。
まずデベロッパさんに対しては,特にネイティブの市場の中では,面白いアイデアがあっても勝機を見出しづらくて悩んでいる方とかも容易にチャレンジできる市場だと思うので,ぜひとも参加していただきたいです。
そしてユーザーの方々に対してですが,遊びのスタイルというのは今後どんどん多様化していくと思うんです。そんな状況で,ネイティブはネイティブで,HTML5はHTML5で,そのときどきのシーンに合わせていろいろ楽しむようなライフスタイルになると嬉しいですよね。日常の中での「つまんない時間」というものが,どんどん減っていったらいいな,と思っています。
4Gamer:
ありがとうございました。“第三のプラットフォーム”としての今後の展開に期待しております。
――2015年8月17日収録
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