プレイレポート
人のやさしさを知るMMO“J”RPG「アルケミアストーリー」プレイレポート。1人でもみんなでも楽しめる懐の深さが魅力
これまで4GamerではCBTレポートにて本作の概要を紹介してきたが,ついに正式サービスを迎えるということで,開発版でのプレイをもとにしたプレイレポートをお届けしたい。
「アルケミアストーリー」公式サイト
「アルケミアストーリー」ダウンロードページ
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※画面は開発中のものです。魔法と錬金術の世界で始まる
人のやさしさを知る“J”RPG
本作の舞台となるのは,魔王や魔物,そしてそれらを作り出した“魔法”が民を脅かす中世ファンタジー風の世界だ。「魔」を絶つことが正しい生き方とされており,この世界には魔の討伐を生業とする「冒険者」が存在している。人々の生きる意味,魔物たちの生きる意味,みなが信じる正義は本当の正義なのか――主人公もまた,冒険者として旅立つための試験を受けるのであった。というのが,本作のザックリとした概要だ。
「魔」を倒すという王道ストーリーはシリアスな路線で進行していくのかと思われたが,キャラクターの名前やセリフの言い回しなどにはシリアス一辺倒ではない,コミカルさがうかがえた。
本格的なストーリーが始まる前に行うのが,プレイヤーの分身となる主人公のキャラクターメイキングだ。キャラメイクは「簡易設定」と「詳細設定」があり,簡易設定では性別や顔,ヘアスタイルなどを用意されたリストの中から選ぶことで簡単にキャラクターを作成できる。詳細設定では,顔のパーツの大きさや位置,身長や体重など,細かな部分を調整できるようになっていた。もちろん簡易/詳細設定でのモード切替もでき,大まかにパーツを選びながら詳細設定での微調整も可能だ。好みの外見にするほどキャラクターに感情移入できるというもので,キャラクターに個性を持たせたい人にとって,うれしい機能だろう。
ナビ機能のおかげでボリュームあるクエストもこなしやすい
キャラメイクが完了したら,いよいよ冒険の幕が開ける。本作はNPCから受けたクエストをクリアしてストーリーを進めていくのが基本の流れとなる。ストーリーを楽しめるメインクエストを進めていくと,次第にサブクエストも追加される。サブクエストは豊富に用意されている印象で,メインクエストをプレイしつつ,新たに発生したサブクエストをこなすだけでも長く遊べるため,始めたけど何もすることがない,という状態にはならないハズだ。
メインクエストを進行すると,新たな町やフィールドに行けるようになり各地でクエストが発生する。「ナビ」からクエストを設定すると地図上にマークが出現するため,クエストの目的地や話しかけるNPCがわからないといった心配はない。さらにオートラン機能がついており,長距離移動もなんのその。ストレスフリーでプレイできた。
クエストをこなしているとさまざまな町に足を運ぶことになるが,町のいたるところで「!」マークが見られる。「!」の付近に行くと「アクション」の文字が出現し,タップするとキャラクターが場所に応じた行動を起こすというもの。フォトジェニックな構図を求めて町を歩き回るのも楽しい。
今回の先行プレイでは残念ながら体験できなかったが,MMORPGである本作は複数のプレイヤーで遊ぶことができる。情報を共有できる「掲示板」や,チームを組んで仲間と交流ができる「ボンド」など,多くのプレイヤーとコミュニケーションが図れるようになっている。ボンドは1人1つといった制限はなく,複数に所属できるのがポイントだ。
このような複数のプレイヤーと遊べる「マルチモード」に加え,本作では1人でじっくり遊べる「ソロモード」も備わっている。MMORPGに不慣れな人は,まずソロモードで本作に慣れるまで腰を据えてプレイしてみるのもいいだろう。
スキル構成に重点を置いた戦略性の高いバトル
本作では,フィールドの敵に触れるとバトルが発生するシンボルエンカウント形式が採用されている。バトルはリアルタイムコマンド制で,あらかじめデッキにセットした6つのスキルからランダムで選ばれた3つがスロットに表示される。スキルの効果はさまざまで,ダメージを与えるものや味方を強化するものなど幅広く用意されている。なお,1度使用したスキルはクールタイムを終えるまで再度発動できないため,いつスキルを発動するか,どの順番で繰り出すかといった判断力が問われるところだろう。
プレイヤーの職業は最初こそ実質無職の冒険者だが,メインクエストをしばらく進めると転職が可能になる。転職できるのは戦士や拳闘士,修道士などで,一度決めた職業から変えられないということはなく,「ジョブクエスト」さえこなせばいつでも転職できる仕組みだ。
職業ごとにレベルが設けられており,成長に応じて職業ごとのスキルを覚えられる。習得できるスキルの中にはその職業専用のもの以外にも,すべての職業に反映されるものも見受けられた。複数の職業を成長させればデッキに組み込むスキルもバリエーションに富んだものになるだろう。
老後はYOMEと商人生活をしたい
こだわりの“YOMEシステム”
プレイヤーの仲間として冒険をお供してくれるのが,本作のユニークな特徴の1つである「YOME」(Your Own Meet Everyday)だ。YOMEはもう一人のプレイヤーキャラクターのようなもので,主人公同様細かなキャラメイクを行える。ストーリーやバトルなど,ずっと一緒に行動してくれる存在なので,満足のいくまでYOMEのキャラメイクをこだわることをオススメする。
YOMEは仲間としてともに行動してくれるほか,アイテムの「合成」も行ってくれる。ゲーム内に武器,防具屋といったショップがない代わりに,装備品などを合成によって作り出せるようになっている。
加えて本作には「市場」が用意されていて,所持しているアイテムを出品/購入できるようになっている。合成して装備を作る時間が惜しい人は,市場で一式そろえるのもいいかもしれない。先行プレイ時には市場の賑わいを確認することはできなかったが,配信後のタイミングではさまざまなプレイヤーが,武器や防具,素材を出品して賑わいを見せていることだろう。
余談だが,職業のなかには素材集めに適したものもある。冒険者としてのミッションを考えると王道ではないのかもしれないが,素材を集めてYOMEとアイテムを作って出品する……という,商人のようなロールプレイで本作を楽しむ遊び方もできそうだ。
主人公とYOMEは,入手した武器や防具を装備させて強化できる。見た目だけに反映されるアバター装備機能もあり,オシャレにもこだわれる。注目は頭装備とアクセサリーだ。この2種類に関しては,装備する位置を調整でき,髪飾りを好きな場所に移動させたり,メガネを頭の上に持ってきたりと,自分だけのこだわりの外見を作り上げられるのだ。
合成や市場以外でも,装備を入手できる手段がある。それが「賢者石」によるガチャだ。ガチャからは見栄えのいい武器や防具が手に入る。賢者石はクエストの報酬でもらえるほか,課金での購入にも対応している。カッコいい装備や可愛い装備が欲しい人はガチャを回して調達するの1つの手かもしれない。
充実したゲーム内容と“J”RPGらしい丁寧な作り
1人でもみんなでも楽しめるMMORPG
なかなか手ごわいボスに出くわしたため,現在筆者は戦士を育成中だ。豊富なクエストや合成システムなど,やれることの多さに最初こそ戸惑ったものの,目標を立てて取捨選択しながらプレイすることで,迷うことなく本作を楽しめた。
あれこれ手を出したくなるほどできることが豊富なので,とことんコーディネートにこだわってYOMEを可愛くする,商人として楽しむ……などのように,ゲームを楽しんでいるうちにプレイヤーそれぞれに目標ができることだろう。
みんなとわいわい遊びたい日,一人でコツコツプレイしたい日など,その日の気分でプレイスタイルを変えたい筆者にとっては,「マルチモード」「ソロモード」の切り替えがいつでも行えたのはとてもうれしい機能だった。ソロモードやクエストのナビ機能があるおかげで,これまでMMORPGに触れたことがない人でも,コンシューマ機向けのRPGを遊ぶような感覚で本作の世界に飛び込みやすくなっているように感じた。
膨大なクエスト数や細かなキャラメイクなど,やり応えのある本作。“J”RPGならではの丁寧な作りと王道のストーリーに惹かれた人は,「アルケミアストーリー」の広大な世界に足を踏み入れてほしい。
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