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第3部配信を11月1日に控えた「アナザーエデン」,最新情報が公開された“アナデンまつり2022秋”現地レポートを掲載
今回の生放送では,事前の抽選で選ばれた約200名のファンが東京・神田明神ホールに集結し,開発陣によるトークに耳を傾けた。本稿ではその模様をレポートする。
「アナザーエデン 時空を超える猫」公式サイト
11月1日配信の第3部の情報が公開に
会場に設けられたステージには,栗山知也氏(プロデューサー),竹嶋大輔氏(ディレクター),江草天仁氏(アートディレクター),チェー・シンウ氏(キャラクターデザイナー),加藤正人氏(シナリオ・演出担当)の5名の開発陣が登壇。本作についてのトークを展開した。
配信から6年目を迎えたアナザーエデンだが,シナリオを執筆した加藤氏によれば,その2年前からチームに参加していたとのこと。合わせれば既に8年が経過していることに驚きつつ,第1部の執筆にはさほど苦労しなかったと,当時を振り返った。
実は本作のタイトルになっている「アナザーエデン」は,シナリオ執筆の途中に決定したものだという。先にテーマとしてあったのはサブタイトルである「時空を超える猫」の部分であり,後からメインタイトルをどう回収するか,頭をひねることになったとのこと。とはいえそこから話が転がっていった側面もあるので,今日まで続けて来られたのは自分の力だけではなく,一緒に開発を進めたスタッフのアイデアもあってのことと語っていた。
アートディレクターの江草氏もまた,メインタイトルが決まった頃に既には参加していたという。当時開発が進んでいく様子を目の当たりにして,非常にエキサイティングだったと語るが,それが本当にプレイヤーにどう受け取られるかは,想像できなかったという。
本作は企画段階から3部作の構想があり,加藤氏は1部〜1.5部までは当時イメージできていたという。しかし2部以降は何もないところからのスタートで,シナリオとゲーム制作が同時進行で進んだとのこと。そのため苦労したそうだが,好きなキャラクターであるゲンシンを書くときだけは力が入り,楽しかったと語っていた。またその内容がヤバくなりすぎて,ほかの開発陣からダメ出しをくらった裏話も。開発チームは年齢やキャリア関係なく,クリエイターとして言うべきことは遠慮なく言い合える環境だと,加藤氏は話していた。
栗山氏はゲームのリリース後に本作のプロデューサーに就任したが,チームの雰囲気は良く,どんな意見を出しても開発陣が誠実に対応してくれたことから,作品に対する大きなリスペクトを感じたという。
第2部中編の頃からは,背景などのアートも専門のチームに任せ,江草氏はそれを監修するという立場となった。現場から新しいアイデアが次々と出てきて,それに嫉妬することもあったが,触発されてさらにいいものを作ろうという原動力にも繋がったそうだ。
加藤氏は本作のキャラクターに関して,ストーリーに出てきてそのまま配布されるキャラなら深く突っ込んだ物語を書けるが,人によって所持に違いが出るキャラは,物語にガッツリ組み込めないという,ゲームシステム上の制約を語った。
そこでニューフェイスのキャラでは,とりあえず話の表面的な部分に関わらせたあとで,その内面を描くなどの深い話は,外伝やキャラクタークエストで,キャラを所持している人が各々で楽しめるようフォローしていたという。これによりメインのストーリーは加藤氏が手がけ,キャラごとのストーリーはチーム内の執筆陣に任せるといった分業が,第2部中編ぐらいから確立したのだとか。
この第2部では,ストーリー終盤のビジョンはあったものの,展開は最後まで決めずに進め,とくに中編以降はにかく面白いものはなんでも詰め込んでいったと加藤氏は話していた。結果,場違いだと怒られたというサテラ・スタジアムのコンサートや,長尺の曲をバックに3D風に見せて戦うボスバトル,キャラクターが勢揃いした2部後編「結」のビジュアルなど,開発陣各々のこだわりを詰め込みつつ完走し,次回アップデートの第3部へと続いていくこととなる。
そんな開発陣による振り返りを踏まえ,待望の第3部「時間帝国の逆襲 虚時層輪象編」がムービーとともに披露され,客席から大きな拍手が上がった。速報でもお伝えしているとおり,この第3部は2022年11月1日に配信が行われる。
この第3部ではこれまでの物語の背後で繰り広げられていた「時間戦争」をテーマに,並行世界に広がる存在し得ない「虚時層」に,時間帝国が絡んでいく内容になるとのこと。そして会場ではその前編のあらすじや,主要登場人物も明らかにされた。
会場にも掲示されていたメインビジュアルは,幸田和磨氏の手によるものだ。大木に蒸気機関の人工物が絡まるスチームパンクテイストあふれる世界観で,後に舞台として紹介される階層状の「オメガポリス」なる都市のようだ。そしてもう一つ,第3部の舞台となる美しい水上都市「海上都市ラシュバール」もお披露目が行われた。この世界の住人達は皆,ロボットのような姿をしているという。
これらの新たなフィールドの登場に合わせ,新システムの紹介も行われた。一部のフィールドには時間経過によって特殊な「環境」へと変化する場所があり,それがバトルにも影響するという。またこの環境に関する「フェイズシフト」も追加。これは特定の環境下に現れる「フェイズシフト空間」に入ることで,難度の高いバトルが展開。勝つことができれば,獲得できる経験値やアイテムが大幅に増えるという。
発表された新システムの中でも,客席が大きく沸いたのが「船」による移動だ。これまでのライン上の移動とは仕組みがガラッと変わり,専用の海上のフィールドを自由に行き来できるようになる。海上にはさまざまな寄り道要素も仕込まれていて,探索の要素も大幅に増えるという。
第3部からの新キャラクターとして,前編に登場予定の「ミナルカ」と「アシュティア」の2人の紹介も行われた。ミナルカは時間帝国の軍人,アシュティアは才色兼備の天才科学者で,とくに後者は加藤氏が「いつか仲間にしてあげたかった」と語る,ストーリーを進めることで仲間になる存在とのこと。
2時間半近くにも及ぶ発表を終えた加藤氏は,「皆さんにいいものを提供するために,スタッフ一同,ギリギリまで頑張って作っています。この第3部でクロノス一家の物語はきっちりけりをつけるつもりですが,アルド達のエデンを求める冒険は今後も続いていきますので,どうかこれからもよろしくお願いします」と客席に深く頭を下げ,イベントを締めくくった。
繰り返しになるが,今回紹介されたメインストーリーの第3部(Ver 3.0.0)は,11月1日に配信予定だ。開始条件はメインストーリー第84章クリアとなっているので,本作のプレイヤーはキャラクターを育てつつ,配信開始に備えておこう。
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(C)WFS Developed by WRIGHT FLYER STUDIOS
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