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[TGS 2015]ゲーム世界にどっぷり浸かれるリズムアクション「Thumper」のプレイレポート
Droolは,かつてHarmonixで「Guitar Hero」や「Rock Band」などのシリーズを手がけた2人が設立したデベロッパで,Thumperが初の開発タイトルとなる。“リズム暴力ゲーム”を謳う本作を触ってきたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
なお,本作は4Gamer,ファミ通,電撃が連動して実施するゲームアワード「メディアアワード」における4Gamer選出のノミネート作品になっている。
プレイヤーが操作するのは,闇の中で光るレーンを高速で疾走する昆虫のようなキャラクター。レーン上に配置されたマーカーや,左右のコーナーを通過するのに合わせて,画面で指示されるボタンや方向キーを入力する。この入力タイミングが一定のリズムを刻むようになっていて,入力成功時に流れる効果音で音楽を演奏しているような感覚になれるのだ。
この昆虫は,レーンの先に見える敵と戦っているという設定のようだ。特定のマーカーで入力に成功すると,光の弾がその敵に向かって発射され,相手を粉々に破壊できる。少なくとも今回プレイした範囲では,相手が攻撃してくるようなことはなく,自キャラの操作に集中していればいいという感じだった。
走行スピードはかなりのものなので,コーナーが連続するようなところでは,操作が忙しくなり,ミスしやすくなる。画面に合わせてではなく,リズムに乗って入力するのがコツだろう。
ゲームスピードからすると,速いテンポのサウンドが合いそうな気もするのだが,1対1のバトルという設定からか,BGM自体は重々しい雰囲気だ。それによって,入力成功時に流れる効果音(衝撃音や金属音といった感じのものが多い)が目立つようになっていて,うまくプレイできたときの爽快感はなかなか高い。
そして,本作の大きな特徴となっているのが,派手な画面エフェクトだ。ボタン入力に成功したときなどに発生する衝撃波や火花などが主なものになるのだが。背景らしい背景が無いせいか,実に映える。走行レーンにも光のトンネルのような場所があるほか,走行の状態によっては自キャラが光に包まれるような演出も仕込まれているので,それらが重なると,一瞬目がくらむような感覚を覚える。
こういったゲームスピードの速さや爽快感の高さ,派手なグラフィックスといった要素によって,本作の没入感やトリップ感は非常に高くなっている。今回は十数分ほどプレイしたと思うのだが,プレイを始めるとすぐにゲームにのめり込み,終了後にヘッドフォンを外したとき,「元の世界に戻ってきた」といったような感覚があった。
そして,その没入感やトリップ感を壊さないようにするためなのか,1つのステージが非常に短くなっている。長くても10秒程度の区間(音楽的に言えば1フレーズといった感じ)をノーミスで抜ければクリアとなって,そのまま次のステージが始まるといった具合だ。ミスしてしまっても走行はそのまま続いて,レーンがループするように同じステージが始まる(ミスが多いとキャラクターが破壊されて再スタート)。難しいステージでも集中力を切らさずに遊べるという印象だ。
今回のプレイでは,自キャラと同じ幅のレーンしか登場しなかったが,ティザームービーを見ると,より幅の広いレーン上で,うまく位置取りをしながら走行するようなシーンが確認できる。おそらくステージが進むとこれが登場すると思われるが,そこではプレイがさらに奥深くなりそうだ。
本作は2016年に発売予定となっている。ぜひ大画面とヘッドフォンを使用したプレイで,ゲームの世界にどっぷり浸かってほしい。
- 関連タイトル:
Thumper
- 関連タイトル:
THUMPER リズム・バイオレンスゲーム
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