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エレコムの放つMMOゲーマー向け周辺機器「DUX」,第1弾製品をまとめてFFXIVで使ってみた
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印刷2016/02/23 00:00

レビュー

エレコムの放つMMOゲーマー向け周辺機器シリーズ,第1弾製品一斉(?)検証

DUX M-DUX70BK,M-DUX50BK,M-DUX30BK,TK-DUX50BK,TK-DUX30BK,HS-DUX50BK

Text by Chun


 PC周辺機器メーカーとして知られるエレコムが,2015年11月24日,MMORPG向けのゲーマー向け周辺機器ブランド「DUX」(ドゥクス)を立ち上げた(関連記事)。エレコムはこれまでも,散発的にゲーマー向けのマウスやキーボード,ゲームパッドを市場投入してきたことはあるのだが,1つのブランドとしてまとまった数を展開するのは,筆者の知る限り今回が初めてである。

どこかで見たような,それでいて独自性のあるイラストが描かれた,共通イメージの製品ボックス。エレコムはこれでDUXブランドを展開する
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 4Gamerの取材によると,24ボタンを搭載するゲームパッド「JC-DUX50BK」は,仕様上の問題があり,回収,製造中止となってしまったようだ。この点は残念だが,そのほかの製品は現在も普通に販売中なので,今回はそれ以外のデバイス,

  • M-DUX70BK:21ボタン搭載,ワイヤード&ワイヤレス両対応マウス(7300〜8400円程度)
  • M-DUX50BK:16ボタン搭載ワイヤードマウス(4500〜5100円程度)
  • M-DUX30BK:10ボタン搭載ワイヤードマウス(3100〜3500円程度)
  • TK-DUX50BK:一部キーのロールオーバーに対応したワイヤレス&ワイヤード両対応キーボード(4600〜5100円程度)
  • TK-DUX30BK:一部キーのロールオーバーに対応したワイヤードキーボード(3100〜3400円程度)
  • HS-DUX50BK:アナログ接続型ワイヤードヘッドセット(5800〜6500円程度)

を,筆者が普段プレイしているPC版「ファイナルファンタジーXIV 蒼天のイシュガルド」(以下,FFXIV)で使ってみたインプレッションを,製品ジャンルごとにまとめてお伝えしたい。
 ただし,ひょっとしたら気づいている人もいるかもしれないが,一部オンラインショップでは,4Gamerで入手した製品とは,微妙に型番の異なる製品が流通している。マウスだと「M-DUX71BK」「M-DUX51BK」「M-DUX31BK」,キーボードだと「TK-DUX51BK」「TK-DUX31BK」といった具合だ。実勢価格も異なるのでエレコムに問い合わせたところ,本稿の掲載までに,「50/30系キーボードだと一部キーのロールオーバー対応なのに対し,51/31系キーボードはNキーロールオーバー仕様」という,看過できない情報が得られた(※マウスの仕様についても質問を投げてあったのだが,記事の掲載までに回答はなかった)。今回はあくまでも入手した製品を評価するが,キーボードは確実に,マウスはひょっとすると,購入するショップによってスペックが異なるかもしれないので,この点は注意を喚起しておきたい。
 念のため,上と同じフォーマットで51/31系キーボードも以下のとおり紹介しておこう。

  • TK-DUX51BK:Nキーロールオーバーに対応したワイヤレス&ワイヤード両対応キーボード(5000〜5400円程度)
  • TK-DUX31BK:Nキーロールオーバーに対応したワイヤードキーボード(3600円前後)

 ちなみにここまで示してきた括弧内の金額は2016年2月23日現在における実勢価格を示したものだが,「あれ,価格はもっと高くなかった?」と思った読者は鋭い(関連記事)。実のところエレコムはここ数年,市価と大幅に乖離した価格(=定価)を設定する傾向にある。店頭における値頃感を出す目的なのかもしれないが,ほとんど倍近い価格差なので,発表時の価格がアテにならないことがしばしばだ。なんとかしてくれるといいのだが。

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マウス:M-DUX70BK,M-DUX50BK,M-DUX30BK


M-DUX70BK。エレコムはチルトスイッチをボタンとして数えていないため,公式には19ボタン仕様となっている
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 DUXのラインナップにおいて,最も選択肢の数が多いのが多ボタンマウスである。最上位モデルとなるM-DUX70BKが21ボタン仕様のワイヤレス&ワイヤード両対応,続くM-DUX50BKが16ボタン仕様のワイヤード対応,最下位のM-DUX30BKが10ボタン仕様のワイヤードだ。いずれも,スキルや魔法,ポーションなどを登録するようなホットキーを割り当てることにより,MMORPGや,それに近い操作系のゲームタイトルにおける操作性の向上を目指しているという。

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M-DUX50BK。エレコムの数え方では14ボタン仕様だ
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M-DUX30BK。本製品はチルトスイッチを持たない

 順番に見ていこう。

■M-DUX70BK

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 3製品は,右メインボタンが長い,独特のデザインをしているのだが,なかでも一線を画した威容となっているのが,最上位モデルたるM-DUX70BKだ。とにかく横幅と高さが大きく,また,下位2モデルと比べると,ボタンの押下感は,左右メインだけでなく,追加ボタン群も明らかに異なり,「ああ,ゲーマー向けモデルらしいスイッチを採用しているな」と感じられるものになっている。

M-DUX70BKの実測サイズは92(W)×125(D)×50(H)mmで,4Gamerの比較用リファレンスマウス「Gaming Mouse G500」と並べて見ると,縦はやや短く,横は相当に長いのが分かる。メインボタンの位置も高い。なお,ケーブル込みの実測重量は156gと,さすがに重めである
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 21ボタンの内訳は,左右メインボタンとセンタークリック機能および左右チルト機能付きスクロールホイールのほか,左メインボタンの向かって左にある大きな[G1]ボタン,右メインボタンの向かって右に3つ並んだ[G2]〜[G4]ボタン,ホイールの手前で軽く隆起したようになっている[G5]ボタンと,その手前で筐体から出っ張っていない[G6][G7]ボタン,左サイドの[G8]〜[G16]ボタン。それとは別に,スクロールホイールの前後回転と,もう1つ搭載するサイドホイールの左右回転にも,エレコムのサポートページから入手できるドライバソフトウェア「DUX Gaming Software」から機能を割り当てられるため,合計25ボタンマウスとして利用できる。
 およそ考えられる「指の届く範囲」に,片っ端から入力系を割り振るという,非常に貪欲な姿勢を感じられるマウス,ともいえそうだ。

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DUX Gaming Softwareのメイン画面。ボタンへの機能割り当てやプロファイルの管理,4段階のDPI設定,そのほかレポートレートやリフトオフディスタンスの設定なども行える
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メイン画面で「ボタン設定」の各項目を選択すると開く,割り当て可能な機能が並んだ「ボタン設定画面」。「キーボード」からは,キー単体,もしくは[Ctrl/Shift/Alt]キーとの組み合わせを登録可能だが,マクロは登録不可だ

上のように,手首を机に付けて浅めににぎると,左右メインボタンのクリック感が薄れ,スイッチの反応が悪くなってしまう。左サイドボタンも,一番奥の2ボタンに指が届かなくなる。左右メインボタンの押しやすさを重視する場合は,左右ボタンや側面のボタンをしっかり使うためには,深めのかぶせ持ちが基本となる。MMORPG向けを謳う本製品としては,長時間プレイにやや不向きなポイントか?
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 ただ,すべての入力系を効率よく使おうとすると,どうしても無理が出てくる。この点はエレコムとしても織り込み済みだそうだが,どちらかといえば,まずベターな握り方を把握したうえで,そこから,できる限り多ボタンを使うようにするというのが,M-DUX70BKとの正しい付き合い方ということになるだろう。

 というわけで実際に握ってみるが,このとき基準となるのは左右メインボタンである。スクロールホイールの手前に3個のボタンがあるためか,左右ボタンを軽く押せる範囲はボタン全体のやや奥寄り(=左右メインボタン突端側)にあり,さらに前述のとおり上背があって,メインボタン側に向かって落ちていく角度が急なこともあり,長時間プレイになりがちなMMOプレイヤーのスタイルとしてよくある,手首を机上に置くような浅めの握り方だと,左右メインボタンはやや押しづらい。きちんと(?)「かぶせ持ち」し,手首が机上に触れない持ち方が必須というのが,握り方に関する個人的な結論だ。

本体底面を見ると,センサーがかなり後方寄りだと分かる。ちなみにトラッキング解像度は50〜5000DPIの範囲を50刻みで設定可能だ
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 もう1つ気になった点としては,センサー位置が中央よりもやや後ろにあるため,親指の先を使って左サイドボタンをしっかり押し分けようと深く握ると,重心が前になって後方が浮き上がりやすくなり,結果,センサーの反応が鈍くなるというケースがよく生じたことが挙げられる。PixArt Imagingの定番光学センサーである「PMW3310DH」を搭載するがゆえに,ゲーマー向けモデルらしいシビアさになっているのかもしれないが,この問題はセンサーを前寄り,せめて本体中央くらいに置ければ解決したのではないかと思う。
 なお,マウスのケーブルが変なところから“生えて”いるため,そこが気になる人はいるかもしれないが,そこは使っていてとくに問題にはならなかったので,念のため付記しておきたい。

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M-DUX70BKでは最大5つのプロファイルを登録して,切り替えられる。[G5]ボタンは標準だとその順繰り切り替え用なので,そのまま使ったほうがよさそうだ。ただ,プロファイルのインジケータLEDなどはないので,実のところ,プロファイル切り替え機能自体が使いにくかったりはする
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右メインボタン脇の3ボタンは,奥の[G2][G3]ボタンなら,容易に押し分けられる印象だ
 さて,かぶせ持ちで左右メインボタンの押し心地を重視するとどうなるかだが,ご推察のとおり,この持ち方だと,スクロールホイール手前の[G5]〜[G7]ボタンは手のひらに包まれるような格好になる。一部が隆起している[G5]ボタンだけは,中指の付け根あたりを使えば押せなくもないが……。

 一方,かぶせ持ちによって深く握ることになり,マウスのホールド感が高まるため,細かい動きが苦手な薬指でも,右メインボタン脇にある[G2]〜[G4]ボタンのうち,奥側の[G2][G3]ボタンくらいは使い分けることができるようになる(※押し分けるだけなら中指を使ったほうが楽だが,中指を右メインボタンから離すと,ホールド感が低下する)。[G4]ボタンは,かぶせ持ちだと手前側すぎて,押し分けが難しい。

 付け加えると,[G2]〜[G4]ボタンは外側に向かって押し込む感じになっており,薬指を添えておいて,外に軽くひねる感じで使うと,押下感がしっかり得られる。個人的には,もう少しボタンとボタンの間隔押した感覚がしっかり得られるようになっていた。もう少しハッキリと独立したボタンの並びで,深めのスイッチになっているほうが,繊細な動作が苦手な薬指でも使いやすかったかもしれない。

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 左メインボタンのさらに左脇にある[G1]ボタンは,先端部まで大きめに作られたM-DUX70BKならではのボタンだ。左右メインボタンとそう変わらないサイズということもあり,よくある「左メインボタン脇の小さなボタン」と比べると,自然に使える印象だ。
 FFXIVのような,いわゆる“クリック移動ではない”MMORPGだと,左メインボタンは,ターゲティングやホットボーの操作以外ではあまり使うことがないので,[G1]ボタンに使用頻度の高い機能を割り当てるのも悪くないだろう。

 スクロールホイールの左右チルトとホイール前後回転は,積極的に使える印象。スクロールホイールのセンタークリックは,やや固めの,コツコツとしっかりしたクリック感のあるスイッチになっている。個人的には,左右チルト操作や回転操作時の誤操作につながるという認識なので,センタークリックはあまり使わないのだが,スイッチ自体は悪くないので,使いこなせる人もいるだろう。
 セカンダリのサイドホイールも,親指をずらすだけで使えるので,回転にスキルを割り当てると便利に使える印象である。

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 左サイドの9ボタンは,上段奥から[G8]〜[G11]ボタン,下段奥から[G12]〜[G15]ボタンと並び,最も手前側に2段分の幅を使った丸い[G16]ボタンがあるという,独特の配列になっているが,結論から先に述べると,かぶせ持ち時に押し分けやすいのは[G8][G9][G12]の3ボタンだけである。下段奥から2番めの[G13]ボタンは,場所だけなら悪くないのだが,その形状がボタン直下の枠と干渉しやすく,かつ凹んだものになっており,頻繁には押しづらい。
 なら,それより手前側は全部ダメかというと,大きな[G16]ボタンだけは,親指の第1〜第2関節の間でも押せるよう配慮された形状になっていて,そこそこ違和感なく使えるようになっている。連打は無理でも,定期的に使いたいスキルくらいであれば,十分活用できるはずだ。

Bluetoothレシーバを底面から取り出したところ
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 入力系の話が長くなってしまった。
 本稿の冒頭でも紹介したとおり,M-DUX70BKはワイヤードとワイヤレスの両対応なのだが,いわゆるゲーマー向けのワイヤード&ワイヤレス両対応マウスとは異なり,主がワイヤード,従がワイヤレスとなっている。本体にバッテリーを搭載しないため,あくまでもワイヤードマウスであって,それとは別に,本体底面に格納されているBluetoothレシーバを別のPCと接続すると,Bluetooth接続のワイヤレスマウスとして(ワイヤード接続してあるPCからの給電によって)利用できる,というわけだ。

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 DUX Gaming Softwareの設定では,ワイヤード接続側のPC(以下,DUX Gaming Softwareに合わせて「PC1」と表記)がマウスカーソル有効,Bluetooth側のPC(以下,同じく「PC2」)がマウスカーソル無効となっている(※バージョン1.1でそうなった)。付属のBluetoothアダプターとマウスは工場出荷時点でペアリングされているため,PC2にBluetoothアダプターを取り付け,「有効/無効の切替」機能を使用することで,PC2から簡単に使えるようになる。接続から認識までの流れは以下のとおりだ。

  1. PC1にDUX Gaming Softwareを導入する(※この状態で,PC1側が有効,PC2側が無効となる)
  2. PC1上のDUX Gaming Softwareから,PC1とPC2の両方に対して,共通するいずれかのボタンに対して「有効/無効の切替」機能を割り当てる
  3. PC1で「有効/無効の切替」機能を割り当てたボタンを押すと,PC1側の接続が無効,PC2側が有効になり,PC2側で,ボタンの機能を利用できるようになる(※再びPC1を有効化するときは[有効/無効の切替]ボタンを押せばいい)

 ただ,筆者が試した限り,「有効/無効の切替」機能で切り替えられるのは,あくまでもマウスカーソルの移動のみだ。つまり,PC1を有効,PC2を無効という状態であっても,PC2側で,マウスのボタンやスクロールホイールに割り当てられた機能は使えてしまう。そのため,「PC1で使っているときはPC2側のマウスは完全に無効化されている」と思っていたら,突然PC2側でアプリケーションが起動する,なんてことが起こってしまった。
 本来なら,フル画面でのゲーム中に,ちょっと調べ物がしたいとき,マウスから手を離すことなく,セカンダリのPCを利用できるようになるという便利で特徴的な機能なのだが,現状ではマウスカーソルしか無効化できておらず,かなり使いづらい。

ケーブルは布巻き仕様。太めの布巻きケーブルとしては平均的な固さだが,取り回しに影響があるというほどではない
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 以上,最も注目度が高いであろうM-DUX70BKを厚めにチェックしてきた。
 エレコムのデザインチームが気合を入れたというその外観やボタン配置には,確かにこだわりが感じられるのだが,かなり深く握らないと良好なクリック感が得られない左メインボタンや,その割にセンサー位置が後ろでバランスを欠く重量,ほとんど説明がないに等しいDUX Gaming Softwareなど,詰めが甘い印象が拭えない。
 すべてのボタンが使えるわけではない前提で多ボタンマウスを設計した,その挑戦は大いに評価したいのだが,先行する他社の製品と戦うには,あと一歩二歩足りない。この印象が強く残るのが残念だ。

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■M-DUX50BK

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 写真ぱっとを見ただけだと,M-DUX70BKから右メインボタン脇の3ボタンを省略し,ちょっと小型版にしたものだと思うかもしれないが,マウス3製品の“真ん中”に当たるM-DUX50BKは,M-DUX70BK比で二回りは小さく,かなりコンパクトなものになっている。実測約75(W)×115(D)×48(H)mmというサイズ,ケーブル込みの実測重量が約114gというのは,はむしろRazer Nagaシリーズに近い,と言ったら伝わるだろうか。
 十分に小さいため,M-DUX70BKのように「深くかぶせ持ちしないとマトモに使えない」なんてことはない。サイドの多ボタンマウス全般に言えることだが,「つまみ持ち」だとサイドボタンが押せない,もしくは押し分けができないため向かないが,「つかみ持ち」もしくは浅めの「かぶせ持ち」なら,ほぼ問題なく利用できる。

Gaming Mouse G500と比較すると,サイズの小ささが分かる。ちなみにケーブルはご覧のとおり,上位モデルと同じ赤色布巻仕様だが,こちらはやや硬め。もう少ししなやかなほうがよかったかもしれない
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 左右メインボタンとセンタークリック機能およびチルト機能付きスクロールホイールを搭載するところは上位モデルと同じで,左メインボタンの左に,上位モデル比でずいぶんと小さくなった[G1]ボタン,スクロールホイールの手前に突起付きの[G2]ボタンを装備。左サイドは上位モデル風だが,見た目がぐっとチープになった9ボタン構成となっている。

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 まずは[G1]ボタンだが,よくある左メインボタン脇ボタンといったサイズになっており,この手のボタンに抵抗がないなら押しやすい。本体の小ささもあり,手首を机上に置くレベルで浅く握っても,人差し指は[G1]ボタンと左メインボタン,スクロールホイールを難なく操作できる。
 一方,本体の小ささが仇になったのが[G1]ボタンで,浅く握っても手のひらで覆う格好になってしまい,実用性はほとんどない。DUX Gaming Softwareが標準で割り振っているプロファイル切り替えをそのまま使うことにしたほうがよさそうだ。
 ちなみにM-DUX50BKでは,[G2]ボタンの手前側にLEDインジケータを搭載しているため,手元でどのプロファイルが選択されているかを把握しやすい。FFXIVのように1キャラクターで複数のジョブを切り替えてプレイするようなタイプのゲームにはうってつけといえる。

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 左サイドの9ボタンは,一言でまとめると,上位モデルとは似て非なるものである。というか,全体的にボタンや安っぽくなっているのだが,そのなかでも左サイド9ボタンの浅さは,安っぽさを引き立てている。
 ただ,1つ1つエッジが立っていることもあり,上段の4個と下段奥側の3個,計7個で実用レベルの押し分けが可能だ。下段の一番手前にある[G10]ボタンだけは,親指の第1関節あたりで押そうとすると大きな[G11]ボタンを“誤爆”しやすく,ここを多用するのは難しそうだ。
 ちなみに[G11]ボタン自体は,M-DUX70BKの[G16]ボタンと同様,使えるものになっている。

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 面白いのは,DUX Gaming Softwareを使うと,M-DUX50BKではキーマクロを登録できること。最上位モデルにない機能がこちらにある理由はよく分からないが,キーの数が減ったことを受けての救済策なのかもしれない。登録後,1ms単位でディレイを設定したり,キー押下を割り込ませたり,マウスカーソルの絶対もしくは相対座標をX/Y軸で指定できたりできるので,マクロ登録に必要な機能はおおむね揃っていると述べてよさそうだ。
 ただ,ほとんどのMMORPGで,外部ツールを使ったキーマクロは規約で禁止されているので,その点は注意してほしい。

搭載する光学センサーはPixArt Imagingの「PMW3320DB」。ゲーマー向けのエントリーモデルだ。トラッキング解像度は,50〜3500DPIの範囲を50刻みで選択できる
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 ざっくりと本製品を触った印象では,ボタン類がM-DUX70BKに比べて安っぽさを感じるものの,サイズは手にフィットし扱いやすい。サイドボタンの配置や山の付けかた,ボタンの質など,突き詰めていくともう少し考慮すべきポイントは出てくるが,価格帯,シリーズの立ち位置としては妥当な製品と言えそうだ。

 全体的に,コンパクトな中に少しボタンを押し込めすぎた感は否めない。側面の8ボタンのスイッチも安っぽく感じるのが残念な点と言えるだろう。無理に4個×2段にせず,下段は3個に絞ってみるとか,仕切りを間に入れて2段を前後にずらすといったもう一捻りがあると使いやすさが増したかもしれない。
 一方で,サイズ感はよく,多ボタンマウスとして,手にフィットしやすい。実勢価格を考えると,まずまずといったところではないかと思う。

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■M-DUX50BK

 最下位モデルとなるM-DUX30BKは,M-DUX50BKをベースとする下位ラインナップという理解でいいだろう。ケーブルは黒いビニール皮膜となり,スクロールホイールのチルト機能はなくなり,左サイドは5ボタンに減った一方,LEDによるプロファイルインジケータとキーマクロ登録機能は残っている。
 形状とサイズはM-DUX50BKと同じ。メインボタン周辺のデザインも変わらない。ボディカラーは,同じデザインのM-DUX50BKのシルバーとブラックによるツートンから,M-DUX30BKでは全体がマットブラックになっている。また,ケーブルが黒いビニール皮膜になり,やや安っぽさが増しただけでなく,ケーブル込み重量も実測約116.5gと若干重くなった点も指摘しておきたい。

Gaming Mouse G500との比較。サイズはM-DUX50BKと同じだ。奥行きがかなりコンパクトなので,小さく見えるというあたりも変わらない
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M-DUX30BKの左サイドボタンは,2段×2個+丸ボタン1個の計5ボタン構成だ。形の方向性はM-DUX50BKと同じなので,ボタンが減った分,丸ボタンを除く4個のボタンは奥行き方向が長くなっている。握ったときの印象では,下の段にあるボタンの下が親指のホームポジションとなるため,上の段のボタンを押そうとすると探ることになってしまい,やや不自然さがあった
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 上で示した写真のとおり,M-DUX30BKの基本形状はM-DUX50BKと同じなのだが,同じ形状のま,左サイドボタンの数が5個に減ったことで,気になったことがある。
 M-DUX50BKとM-DUX30BKの丸型ボタンを除くサイドボタンは,上が鋭角に持ち上がり,下に切れ込んでいくタイプになっている。サイドボタン群の下に“仕切り”があって,そのすぐ下がホームポジションになるところも,両製品で共通だ。

 ただ,実際に使ってみると,よりボタン数の多いM-DUX50BKでは,親指を曲げて押し分けることになるため,ホームポジションから親指は離れがちになる。関節を曲げて押し分けるようになる結果,親指は上段に近い位置に置かれることが多くなるのだ。
 それに対してボタンの数が少ないM-DUX30BKでは,ホームポジションに親指を置いたままでも,指先で奥側,指の腹で手前側といった具合に,サイドボタンの下段を押せてしまうので,親指をあまり動かさなくなる。結果として,上段のボタンが体感的に遠くなってしまうのである。コストを抑えるべく同じ金型を使っているのだとは思うが,その結果として,M-DUX30BKでは,少ないサイドボタンのうち,使いやすいボタンの数はさらに減っている。いま下段になっているあたりに上段ボタン,“仕切り”部あたりに下段ボタンがあったほうが,M-DUX30BKはより使いやすかったと思う。

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 あと,チルトホイールの省略も地味に痛い。人差し指で右へ払うような操作は自然に行えるだけに,ここが1ボタン分減るのは,機能を割り当てようとしたとき,けっこう不便だ。
 また,これは特殊な事例なので,参考程度に述べるだけとするが,M-DUX50BKを差したPCに,後からM-DUX30BKを接続すると,DUX Gaming SoftwareがM-DUX30BKを認識しない事例が頻発した。認識さえすればあとは問題なく利用できるのだが,一度認識しなくなると,PCの再起動でも対処できず,DUX Gaming Software自体の再インストールをするほかないのである。

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 センサーは「高性能光学式センサー」とされ,スペックも50〜2400DPIの範囲を50刻みで設定できることが明らかになっているのみ。おそらくは一般ユーザー向けマウス用のセンサーを搭載しているのだと思われるが,実勢価格が3100〜3500円程度(※2016年2月23日現在)と,圧倒的に手頃なのはいい。
 絶対的な性能はともかくとして,できる限り安価に多機能マウスを手に入れてみたいというのであれば,検討に値するだろう。

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キーボード:TK-DUX50BK,TK-DUX30BK


 キーボードの2製品は,上位モデルであるTK-DUX50BKが,M-DUX70BKと同じような「メインはワイヤードだが,ワイヤード給電のBluetoothキーボードとして,セカンダリPCともつながる」タイプで,下位モデルのTK-DUX30BKは純粋なワイヤードキーボードとなる。それ以外のスペックは完全に同じなので,本稿ではTK-DUX50BKをメインに使用感をまとめてみたい。

いずれの写真も手前(下)がTK-DUX50BK,奥(上)がTK-DUX30BK。布巻き仕様の赤いケーブルをどこから出すかマネジメントできる点も含め,外観上の違いはほとんどない。TK-DUX50BKだと底面部にBluetoothレシーバーの格納スペースがあって,そこにレシーバーが差さっているが,違いはそれだけと言ってしまっていいだろう
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 というわけでTK-DUX50BKだが,本製品は,日本語108キー配列に,DUX Gaming Softwareから(マウスと同様に)設定できる最大5つのプロファイルを切り替えるための追加キーがついたタイプだ。搭載するスイッチはメンブレン式で,キーピッチは19mm,キーストロークは4mmとなるため,キー周りの仕様はよくも悪くも「どこにでもあるメンブレン式」である。

机上に置いたときに占有するスペースは実測約445(W)×141(D)mm。安価なメンブレンキーボードと比べると奥行きが狭く,コンパクトだ。また,日本語配列ながら,かな表示がないため,見た目はずいぶんとすっきりしている
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キーボード台座の厚みは実測約22〜28mm。やや厚めといったところで,人によってはパームレストを用意したほうが打鍵は楽かもしれない。なおキートップ面は,段ごとに傾斜角度が異なり,全体としては緩やかな凹型となるステップスカルプチャ構造となっている
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TK-DUX50BKでロールオーバーに対応したキーへ半透明で赤色を載せてみたところ
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プロファイル切替ボタンは,左からレッド,グリーン,ブルー,パープル,エメラルドグリーンと色分けされたLEDが点灯する
 [W/A/S/D]キーの周辺とカーソルキーの合計24キーでロールオーバーに対応し,この中で最大12キーの同時押しに対応するので,キーボードとしては,エントリークラスのゲーマー向けモデルによくあるタイプとまとめることもできるだろう。

 DUX Gaming Softwareを使ったキー割り当て機能では,ほぼすべてのキーに機能やマクロを割り当て,キーボード側の内蔵フラッシュメモリに書き込めるようになっている。ただマクロは,操作したキーの押下/押上を登録する機能しかなく,登録内容の編集などは行えないどころか,ディレイすら記録されないのだ。「ゲーム用途で使うべきか」という,規約周りの話はともかく,ゲーム用途では「使えない」機能なので,その点は押さえておいたほうがいいと思う。

 キー割り当てを本体内蔵のフラッシュメモリへ割り当てて,それをキーボード側のショートカットボタンで最大5つから切り替えられるという機能も,そういう理由で,ほとんど役には立たない。そもそもFFXIVの場合,マクロはゲーム内でジョブごとに登録できるので,キーボード側のプロファイル切り替えが活躍する機会はまずないだろう。

キーボード用のDUX Gaming Software
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 キータッチ,高級メンブレンスイッチ採用モデルほどの打ちやすさは感じないものの,「安価なメンブレンスイッチ特有のぐらつき感」もない。良い意味でもそうでない意味でも価格相応といったところだ。
 若干ながら,数字には表れないレベルの「コンパクト化した弊害」的な窮屈さも覚えたが,ここは慣れの問題のような気もする。

スイッチは一般的なメンブレン方式だが,軸の周りに樹脂製リング(※写真で見える赤いパーツがそれだ)を搭載しており,キートップのぐらつき対策としている。キーストロークは深めのため,しっかりした打鍵感があった
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 むしろ気になったのは,セカンダリPCとBluetooth接続したとき,M-DUX70BKと同様,接続先切り替え専用のボタン/キーがないこと。[Pause]キーなど,使用頻度が低そうなキーに割り当てる必要があるのは面倒だ。また,M-DUX70BKと併用しているときも,まとめて切り替えるような親切な機能はないため,1つ1つ切り替えねばならず,正直,煩わしくさえ感じられたのは残念だった。同じDUX Gaming Softwareを使っているなら,マウスもしくはキーボードからの一発操作で切り替えられるといいのだが。

 キーボードの2モデルに関する最大の問題は,冒頭でも指摘したとおり,当初発表された「50/30系」とは別に,Nキーロールオーバー仕様とされる「51/31系」が一部オンライン通販サイト限定品として流通していることのほうだ。50/30系の,一部キーのロールオーバー対応であっても,MMORPG用途であれば使っていて違和感を覚えることはないだろうが,決定的にスペックの異なるモデルが流通していて,メーカーからその説明がないというのは,あまりにも酷いと言わざるを得ない。
 今回4Gamerで入手したのは50/30系で,51/31系は試せていないが,エレコムの説明が正しい限り,50/30系を選択する理由はない。Nキーロールオーバー仕様の51/31系を選択すべきだろう。

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ヘッドセット:HS-DUX50BK


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 HS-DUX50BKは,40mm系のスピーカードライバーを搭載する,オーバーヘッド仕様のアナログ接続型ヘッドセットだ。ケーブルは,密閉式エンクロージャの左側から“生える”格好で,ブームマイクは着脱を行える。
 メッシュ地のカバーで覆ってある,肉厚のイヤーパッドについてエレコムは,押さえつけによって耳が痛くなったり,激しい重低音などで耳が疲れたりしないような配慮をしてあるとアピールしているが,むしろ,クッション性の低さと側圧の緩さで,密閉度が低く,また,頭を動かすとズレしてしまいやすいのは気になるところである。
 一方,メッシュ地はさらりとしていて快適。イヤーパッド自体が大きめで,「耳たぶが押さえつけられ,長時間装着していると耳が痛くなる」ということが生じにくいのは,長時間のゲームプレイが前提となるMMORPG向けとして,よい配慮だと思う。

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ブームマイクは3.5mmミニピン接続で,着脱可能
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イヤーパッドはけっこう厚めだ

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 左耳用エンクロージャの付け根から実測約0.7mのところにあるインラインリモコンは,アナログ接続型ヘッドセットらしく,マイクミュートの有効/無効切り替えスイッチとヘッドフォン出力調整用ダイヤルのみを持つ,シンプルなものになっている。マイクミュートの切り替えスイッチはかなり固いので,ゲーム中,不意に設定が変わってしまう心配がない一方,安価なヘッドセットだと,こういう固いスイッチを切り替えているうちに故障したりすることがあるので,その点はちょっと心配でもある。
 ちなみにマイクはノイズ低減機能付きで,さらにブレスノイズを防ぐための風防付き。マイクの入力品質的に取り立てて何かを語るようなものではないが,ブームの設置自由性はよい。

ブームマイクは風防付き。取り外してみると,マイク孔は口側の1か所にのみあると分かる
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 気になる音質傾向だが,端的にまとめるならば「フラットを目指していることは分かる」といったところ。高域と低域は露骨に弱くなるため,重低音の迫力を欠き,また,金属がぶつかるような,高めの音も細く弱く感じられる。高域が弱いので,FFXIV自慢のサラウンド感も弱い。
 ただ,中域は相応にしっかりしているため,ボイスチャット相手の声は聞き取りやすい。どちらかというと,RaidやPvPなどのコンテンツで,ボイスチャットによって作戦を遂行するような場面向けの製品とまとめられそうだ。使い方次第で,5800〜6000円程度(※2016年2月23日)という実勢価格に見合ったメリットを得られるだろう。

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意欲は買うが,全体的にツメが甘いDUX第1弾。ソフトウェアの改善と第2世代品に期待したい


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 以上,DUXの第1弾製品を見てきた。
 いきなりミソを付けてしまったゲームパッドはともかく,M-DUX70BKや,ワイヤードとBluetoothに変則対応したキーボードなど,先行するゲーマー向け製品ブランドに対して差別化を図ろうとするエレコムの意欲は,大いに感じられる。
 ただ,全体としてツメが甘い印象も強く受けた。マウスはボタン配置の練り込みが足らなかったり,ワイヤードとBluetoothの切り替えがユーザーの期待どおりでなかったりと,現時点では総じて「価格なり」だ。エントリーモデルとしてはまずまずであるものの,「ライバルを差し置いてDUXを選ぶべきメリット」を欠いている。また,仕様の異なる製品をしれっと市場投入しているというのは,流通の世界では常識なのかもしれないが,ゲーマーの立場からすると,正直,理解しがたい。

 エレコムの目指すところがどのレベルなのかは分からないが,最低限,DUX Gaming Softwareの改善と,流通経路によるスペックの違いに関する公式な言及は必須だろう。そのうえで,完成度を一段といわず,二段ほど引き上げた次世代品を早急に用意することが,市場で戦っていくためには必要だと思う。

エレコムのDUXシリーズ公式ページ

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