連載
結のほえほえゲーム演説:第149回「『GUILTY GEAR -STRIVE-』公式大会の余韻に浸るMCです」
2021年10月30日と31日に,アークシステムワークス主催「GUILTY GEAR -STRIVE-」(PC / PlayStation 5 / PlayStation 4 / ARCADE)の公式オンライン大会,「GUILTY GEAR DUEL ONLINE #1」が開催されました。
私はギルティギア公式アンバサダーとして,大会のMCを務めさせていただき,2日間をかけて,211名の選手によるトーナメントを観戦しました。10月15日に行われた全体的なバトルバランス調整後,初の公式大会ということもあり,わずか2週間で,どのような新しい戦略が練られているのか,世界中から注目の集まる大会でした。
予選からハイレベルな試合が繰り広げられ,大会は波乱だらけの展開に。同じ時間に並行して複数の試合を行う都合上,トーナメント表を確認して「えっ!? この有名選手が敗退しているだと!?」と,驚くことも。「GUILTY GEAR XX」時代に私も現地で大会観戦をしていた頃から活躍されている,レジェンド級の選手もですよ!?!? 「この選手を倒すだなんて,どんな対戦相手だったんだろう……?」と,気になる選手が続々と増えていきます。
8時間にわたって行われたDay1でTOP 16の選手が出そろったのですが,ここで一つの感動が。TOP 16に残った選手の使用キャラは,ジャック・オー,チップ,イノ,ジオヴァーナ,カイ,ザトー,ソル,レオ,ファウスト,名残雪,メイ,闇慈。そう,カイとファウストこそ2名の選手が使っていましたが,ほかの選手は見事に使用キャラがバラバラだったのです。
バランスが大事な格闘ゲームにおいて,これほどたくさんのキャラがTOP 16まで残っているという事実は,とんでもなく凄いことですよね。きっとそれぞれの選手が「このキャラと勝ち上がる!」という強い気持ちを抱いて練習に励んでいたからなんだろうなぁ……と思うと,なんだか胸が熱くなります。
さらに面白いのは,同じキャラでも選手によって戦い方がガラッと変わること。今大会で例えるなら,Leo.選手とナゲ選手のファウストは「あれ? 同じキャラだよね……?」と混乱するほど,戦い方が違うんです。個人的に,“選手がどんな風に戦うか”には,その選手がキャラのどんなところを好きかなのかが表れるものだと感じているので,それぞれの戦い方の個性にハッとする瞬間があると,嬉しくなっちゃうんですよね。
具体的にどう違うの? と気になった方,実況,解説のお二人がテクニカルな部分を分かりやすく語ってくださっているので,ぜひアーカイブ動画をご覧ください。やりこんでいるプレイヤーにとっても「えっ? いま何が起こったの!?」と驚くようなシーンが多々あり,配信コメントも終始盛り上がっていました。
もし,「自分は初心者プレイヤーだから,大会の凄さは理解できないんじゃないかなぁ……?」と思っている方がいらっしゃるならば,私は声を大にして伝えたい。「絶対に楽しめるので観てほしいです!」と。私は闇慈が大好きなのですが,うまい選手の戦い方は,まさに闇慈の初期コンセプトである「舞うように戦う」が現実のものになっているかのようで,惚れ惚れしました。
Day2に開催されたTOP 16の試合では,圧倒的なワンサイドゲームに見えた試合で,追い込まれていた選手が逆転勝利する展開がいくつかありました。プレイヤー同士が試合の中で成長して対策を講じる,ハイレベルな読み合いが繰り広げられていたんです。
決勝大会は今年7月に開催された「GUILTY GEAR DUEL ONLINE - OPENING TOURNAMENT」ニューフェイス部門優勝者のちゅらら選手と,「EVO 2021 Online」アジア地域準優勝者で,ほかにも多数のタイトルを獲得してきたDaru選手との組み合わせに。試合はルーザーズ側のDaru選手が2セットを連取し,逆転優勝となりました。
優勝者インタビューは,今大会で選手と会話のコミュニケーションをとらせていただく初の機会でした。やはり画面の向こうにプレイヤーが存在し,その瞬間に何を考えていたのか,緊張感の中でどんな想いを抱いていたのかを知れると,応援する喜びが増しますね。
オフラインを恋しく思う気持ちもありますが,今大会はオンラインの良さもあることを実感できました。2日間をかけて,予選から多くの試合を観戦できると,それぞれの選手や試合に対しての思い入れがグッと増していくんです。一人一人の選手のファンになってしまうので,「どちらかの選手の試合がもう見れなくなる」という現実が受け入れられなくなるほど。
また,オンライン大会ならではの出来事といえば,10年ぶりに格闘ゲームの大会に参加されたという下水選手も印象的でした。まだ情報の少ない選手の活躍に「一体何者なんだ!?」とTwitterが盛り上がっていましたね。
面白い大会を観戦すると,自分がプレイしていないのに,不思議となんだか強くなった気がするもので。ギルティ歴20年にして永遠の初心者である私ですが,優勝者のDaru選手の影響を受け,イノの「大木をさする手」は割と高確率で出せる! という自信だけで,イノを練習しています。上手なプレイヤーさんでも,こういう気持ちになった方は多いのではないでしょうか。
どんなキャラでも使い方によって大会で通用するんだ! と分かれば,おのずとモチベも上がるというもので,やはり12キャラのTOP 16入りがプレイヤーに与えた影響は大きいはず。次回の大会ではどんな戦いを見られるのか。今から楽しみです。
最近プレイしているゲーム(2021/11/13)
Steam:「Among Us」
PlayStation 4:「GUILTY GEAR -STRIVE-」
PC:「インペリアル サガ エクリプス」
iOS:「ロマンシング サガ リ・ユニバース」
iOS:「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」
■■結(女優・タレント)■■
女優・タレントとして活動中。国内映画祭にて主演女優賞を多数受賞。幼少期からのゲーム好きが高じ,数多くのゲーム番組でMCを務め,イトキチ(糸吉)の愛称で親しまれている。
公式サイト:http://yui-monogatari.com/
公式Twitter:https://twitter.com/xxxjyururixxx
ニコニコチャンネル「結チャンネル」:http://ch.nicovideo.jp/yuichannel
YouTubeチャンネル「結ちゅーぶ!」:https://www.youtube.com/channel/UCNwmczTygyPzEnouz9tR_Fg/
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