パッケージ
Return of the Obra Dinn公式サイトへ
  • 発売日:2018/10/19
  • 価格:2050円
レビューを書く
準備中
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
結のほえほえゲーム演説:第155回「『Return of the Obra Dinn』に,2年以上をかけて挑んだ話」
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2022/02/05 00:00

連載

結のほえほえゲーム演説:第155回「『Return of the Obra Dinn』に,2年以上をかけて挑んだ話」

画像集#001のサムネイル/結のほえほえゲーム演説:第155回「『Return of the Obra Dinn』に,2年以上をかけて挑んだ話」

画像集#002のサムネイル/結のほえほえゲーム演説:第155回「『Return of the Obra Dinn』に,2年以上をかけて挑んだ話」
 ごきげんよう。タレントとして活動しております。です。

 先日,推理アドベンチャー「Return of the Obra Dinn」PC / PlayStation 4 / Xbox One / Nintendo Switch)をクリアしました。アドベンチャーゲームは慣れっこなんで,ズバッと謎解きしてやりましたよ。

画像集#003のサムネイル/結のほえほえゲーム演説:第155回「『Return of the Obra Dinn』に,2年以上をかけて挑んだ話」

 まぁ,ざっと2年以上かかりましたけどね

 おかしい。PlayStation 4版の発売日(2019年10月18日)に購入したはずなのに,気付けば2年以上も経っていたなんて。本作はうま〜くプレイすれば6時間くらいでクリア可能と聞いていたんだけども。2年以上かかって苦戦しながらも,絶対に自力でクリアしたい! と思えた本作の魅力について,今回はお話したいと思います。

 貿易船オブラ・ディン号が航海中に消息を絶ってから数年後,突然,無人のまま帰港したことから物語が始まります。保険調査官の主人公は,消えた乗員,乗客60名の身元と安否を特定しなければなりません。船内には随所に彼らの亡骸が横たわるのみ。手がかりはちっとも残っていません。ここで登場するのが,主人公に与えられた謎の懐中時計。この懐中時計を死体にかざすことで,残留思念を読み取り,死の瞬間を再生することができます。

画像集#004のサムネイル/結のほえほえゲーム演説:第155回「『Return of the Obra Dinn』に,2年以上をかけて挑んだ話」

 「この人物は誰か?」「生存しているか? 死亡しているなら死因は何か?」「他殺だとすれば誰が殺したか?」。このすべての謎を60人分解明するために,情報を組み合わせて特定を進めていくのですが,そもそも登場人物の名前が呼ばれることはごくまれ。状況やセリフ,外見など,様々な情報から推理せねばならず……これがめちゃくちゃ難しいんだわ!!
 死の瞬間は「なんでこんなことになっちゃったの!?」と驚くようなシーンばかり。なんでこんな死に方してるの? なんでこんな会話が繰り広げられているの? どういう状況? ねえ教えて?
 調査を開始すると,事件や事故が一つだけではなく,次から次へと複数回起こっていることがすぐに分かります。全員が別々のタイミングで死んでいるので,時系列を整理するのも一苦労。

画像集#005のサムネイル/結のほえほえゲーム演説:第155回「『Return of the Obra Dinn』に,2年以上をかけて挑んだ話」

 しかし! この「分からないことへの恐怖」こそが,本作の面白さなのです!

 オブラ・ディン号でどんな恐ろしいことが起こったのか。死体を見つけて,死の瞬間を見れば見るほど,その不安は大きくなります。乗員・乗客の中に,「こいつは善人だ!」と信じられるような人もいません。分からないことへの恐怖と戦いながら,60人分の真実を探し出さなければなりません。「死因は何か?」を特定するときに出てくる選択肢を,最初に見たときは鳥肌が立ちました。

 「射殺」「圧殺」「斬首」「焼死」「捕食」「身体切断」「感電死」「病死」「自殺」……。

画像集#007のサムネイル/結のほえほえゲーム演説:第155回「『Return of the Obra Dinn』に,2年以上をかけて挑んだ話」

 こ,こえええええええ……。
 物騒な単語が並びすぎている。

 そもそも殺意が生まれるような人間関係があったのか? 凶悪な殺人犯がいたのか? 船の外部から影響はあったのか? ヒントが少なすぎて,一つの死に対して,たくさんの想像が頭の中をかけめぐります。そして判明すればするほど,恐ろしくなっていくことも……。
 例えば,生存している人間がいたとして,こんな状況で生きてるのって,一体どんな人間なんだろう? 恐ろしい殺人犯が船の中に生き残っていて,真実に近付いた結果,こっちが殺されちゃったりしたらどうしよう。

画像集#006のサムネイル/結のほえほえゲーム演説:第155回「『Return of the Obra Dinn』に,2年以上をかけて挑んだ話」

 とにかくずっと不安。それがReturn of the Obra Dinnなのです

 アドベンチャーゲームで,プレイヤーが主人公よりだいぶ先回りして真実にたどりついちゃうのって,ちょっぴりガッカリしませんか? あぁ主人公はまだ気付いてないけど,絶対こいつが犯人だな〜とプレイヤーが先に気付いちゃうと,後は茶番に感じられちゃうんですよね。だからずっと不安でいられるのって,最高に気持ち良いんですよ。主人公はしゃべらないし,ヒントもない。この不安は私だけのもの。ああなんて気持ち良いんだ。この気持ち良さをちゃんと最後まで味わいたかったから,どうしても自分で解きたかったんです。

 いやまぁ,それにしても2年以上はかかりすぎなんですけどね!!

 なお,数日でも間を空けると登場人物の顔が分からなくなるので,短期間でのプレイがオススメです!

最近プレイしているゲーム(2022/2/5)
Steam:「Among Us
PlayStation 4:「GUILTY GEAR -STRIVE-」「Return of the Obra Dinn
PC:「インペリアル サガ エクリプス
iOS:「ロマンシング サガ リ・ユニバース
iOS:「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ

■■結(女優・タレント)■■
女優・タレントとして活動中。国内映画祭にて主演女優賞を多数受賞。幼少期からのゲーム好きが高じ,数多くのゲーム番組でMCを務め,イトキチ(糸吉)の愛称で親しまれている。

公式サイト:http://yui-monogatari.com/
公式Twitter:https://twitter.com/xxxjyururixxx
ニコニコチャンネル「結チャンネル」:http://ch.nicovideo.jp/yuichannel
YouTubeチャンネル「結ちゅーぶ!」:https://www.youtube.com/channel/UCNwmczTygyPzEnouz9tR_Fg/
  • 関連タイトル:

    Return of the Obra Dinn

  • 関連タイトル:

    Return of the Obra Dinn

  • 関連タイトル:

    Return of the Obra Dinn

  • 関連タイトル:

    Return of the Obra Dinn

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:12月21日〜12月22日