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Lenovo,GTX 1080を搭載可能なゲーマー向けキューブ型PCを9月2日に発売。RazerコラボのPCやG-SYNC対応ディスプレイも
ラインナップは,「GeForce GTX 1080」を搭載可能な小型のキューブ筐体を採用するPC「ideacentre Y710 Cube」と,RazerとのコラボによるミドルタワーPC「ideacentre Y900 RE」,そしてG-SYNC対応の27インチ湾曲ディスプレイ「Lenovo Y27g RE Monitor」となっている。
ideacentre Y710 Cube |
ideacentre Y900 RE |
ideacentre Y710 Cube
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CPU:Core i7-6700,GPU:GeForce GTX 1080,メインメモリ容量:16GB(16GB×1),ストレージ:SSD(Serial ATA 6Gbps,容量256GB)+HDD(Serial ATA 6Gbps,容量1TB),光学ドライブ:なし,直販価格:未公開 - 90FL002AJM
CPU:Core i7-6700,GPU:GeForce GTX 1070,メインメモリ容量:16GB(16GB×1),ストレージ:SSD(Serial ATA 6Gbps,容量256GB)+HDD(Serial ATA 6Gbps,容量1TB),光学ドライブ:なし,直販価格:19万5000円(税別,単純計算した税込価格は21万600円) - 90FL0029JM
CPU:Core i5-6400,GPU:Radeon R9 370X,メインメモリ容量:8GB(8GB×1),ストレージ:HDD(Serial ATA 6Gbps,容量1TB),光学ドライブ:なし,直販価格:11万1000円(税別,単純計算した税込価格は11万9880円)
スペック面で気になるのは,どのモデルも,メインメモリがシングルチャネル構成になっていることである。メモリモジュールが2枚より1枚のほうが低コストではあろうが,安価な下位モデルでも10万円超え,GeForce GTX 10シリーズを搭載するモデルは20万円を超える製品で,メモリモジュール1枚分のコストをケチって性能を下げるというのは,賢明な選択ではなかろう。「購入していきなり蓋を開け,自分でメモリモジュールを差す」か,「BTOができるようになるのを待つ」しかないというのは,大手PCメーカー製の新モデルとしてはいかがなものかと思う。
気を取り直して,本体を見ていこう。
Lenovoが事前に行った製品説明会には,Y710 Cubeの試作機が出展されていた。筐体は,よくあるMini-ITXサイズの小型キューブ筐体で,サイズは252.3(W)×393.3(D)×314.5(H)mm,容積は約15リットルとのこと。GeForce GTX 1080搭載カードと定格出力450Wの電源ユニットを内蔵する筐体としては,コンパクトと言っていいだろう。
前面には,Lenovoのゲーマー向けPCで共通のシンボルマークとして使われている「Y」字型のLEDイルミネーションが埋め込まれている。LEDの発光色やパターンは,プリインストールのLenovo製設定ソフト「Lenovo Nerve Center」(以下,Nerve Center)から設定可能だ。
ideacentre Y900 RE
- ideacentre Y900 RE(型番:90FK0016JP)
CPU:Core i7-6700K,GPU:GeForce GTX 1080,メインメモリ容量:16GB(16GB×1),ストレージ:SSD(NVMe,容量256GB)+HDD(Serial ATA 6Gbps,容量2TB),光学ドライブ:BD-ROM,直販価格:30万5000円(税別,単純計算した税込価格は32万9400円)
Synapseの画面を確認してみると,キーボードやマウスと並んでY900 REが対象デバイスとして表示されており,前面ロゴ,前面左と右,背面ファンの4か所に埋め込まれたLEDの色や発光パターンを変更できるようになっていた。
本機もLenovo独自の設定ソフトであるNerve Centerをプリインストールしているが,アンロック版のCPUであるCore i7-6700Kのオーバークロック機能「ターボ起動」を追加している点が異なる(※LEDの設定機能はSynapse側にあるため存在しない)。
Lenovoが以前に国内で販売していたゲーマー向けデスクトップPCのErazerシリーズでは,ソフトウェアでオーバークロック設定後にPCを再起動する必要があり,実用性に欠ける面があった。しかしY900 REでは,その問題が解決したわけだ。Nerve Center上の設定だけで,定格動作とオーバークロック動作を切り替えられるようになったのは評価できるだろう。
付属品のBlackWidow Chromaは2万〜2万2000円前後,Mamba TEは1万3000円前後の実売価格で販売されているので,計3万3000〜3万5000円分の周辺機器が付属していると考えれば,それなりの価格になるのは避けられない。とはいえ,Razer Editionである点と,オーバークロック機能を備える点を除けば特筆すべき点があまりないにも関わらず,税込みの直販価格が32万円超というのは,相当に人を選ぶと言わざるを得まい。
Lenovo Y27g RE
Lenovo Y27g RE Monitor(以下,Y27g RE)は,27インチサイズで曲率1800R(=半径1800mmの円を描くカーブ),解像度1920×1080ドットの湾曲型VA液晶パネルを採用するのが特徴だ。垂直リフレッシュレートは最大144Hzで,冒頭でも紹介したとおり,NVIDIA独自のディスプレイ同期技術であるG-SYNCにも対応する。
直販価格は9万2000円(税別)となっているので,単純計算した税込価格は9万9360円だ。
本製品もChroma機能に対応したLEDイルミネーション機能を背面に搭載したRazer Editionとなっており,ディスプレイとPCをUSBで接続すると,Synapseから発光色やパターンをカスタマイズ可能となっている。
スペックや機能を考えると割高ではあるが,1920×1080ドットの湾曲液晶ディスプレイという点に惹かれるなら,貴重な選択肢となりそうだ。
●Y27g REの主なスペック
- パネル:27インチ湾曲型ワイド,VA方式,G-SYNC対応,ノングレア(非光沢),LEDバックライト(フリッカーフリー対応)
- バックライト:LED
- パネル解像度/最大垂直リフレッシュレート:1920×1080ドット/144Hz
- 輝度(通常):300cd/m2
- 表示色:約1670万色
- コントラスト比:3000:1
- 視野角:左右178度,上下178度
- 中間調応答速度:4ms
- 接続インタフェース:DisplayPort×1,HDMI×1,USB 3.0×4,3.5mmミニピンヘッドフォン出力
- チルト(上下回転):対応(−5〜+30度)
- スイーベル(左右回転):対応(左右30度)
- ピボット(縦回転):非対応
- 高さ調整:対応(最大110mm)
- 消費電力:63W(通常時),0.5W以下(スタンバイ時)
- サイズ:625(W)×242(D)×563.3(H)mm
- 重量:4.6kg(※パネルのみ),6.75kg(※スタンドおよびケーブル込み)
- 保証期間:3年
- 発売日:2016年9月2日
- 価格:9万2000円
Lenovo 公式Webサイト
- 関連タイトル:
Legion,ideacentre Y,ideapad Y
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