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印刷2016/07/04 18:17

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「Radeon RX 480の消費電力高すぎ問題」について,AMDが声明を発表

 2016年6月27日に搭載グラフィックスカードの販売が始まった,AMDの新世代GPU「Radeon RX 480」(以下,RX 480)。Polarisマクロアーキテクチャの「Polaris 10」コアを採用するGPUは,公称典型消費電力150Wで,補助電源コネクタも6ピン×1で済む仕様ながら,前世代のハイクラス〜ハイエンドGPU並みという3D性能が得られるのが魅力だ。実際,店頭でもかなりの人気を集めているようである。

 ただ,その消費電力は,前世代のRadeonと比べると圧倒的に低いものの,「公称典型消費電力150Wで,補助電源コネクタも6ピン×1」という仕様の割には高めだった。実測値は,競合の「GeForce GTX 980」や「GeForce GTX 970」と同じレベルだが,それらだと補助電源コネクタは6ピン×2だ。
 また,実際にカード単体の消費電力を計測した北米の一部メディアからは,「RX 480は,公称典型消費電力を大きく超えた数字が出ている」という指摘が入った。そこから「RX 480はPCI Express x16スロットの電源仕様を超えて電力を“吸う”仕様であり,場合によってはマザーボードが耐えられずに燃える可能性すらある」という噂も出てきたほどだ。

 この「RX 480の消費電力問題」は今後どうなるのか。それについてAMDが英文で声明を出し,そして,日本AMDからその日本語訳が出たので,下に日本語版の全文を紹介したい。句読点も含め,原文ママとなる。

AMDは、限られたパワーエンベロープでのパフォーマンスとメモリーインターフェイスの速度を最大化するためにGPUのチューニングを継続的におこなっており、今回の8GbpsのGDDR5においても同様のことが言えます。この数日間において、一定のシナリオ上でRX 480カードのチューニングが適していない場合があることがわかりました。しかしながら、この事象はソフトウェアによってGPUのチューニングを調節することで解決できます。すでに、修正用のドライバーをテストしている段階であり、明日2016年7月5日(火)には、アップデートをご案内できる見込みです。

 重要なのは,「特定の動作シナリオにおいて消費電力が当初の計画より高くなる問題は認識しているが,それはソフトウェアで対策できることが分かったので,(北米時間)7月5日にアップデートを行う」とされているところだろう。文脈から判断するに,対策版となる新しいRadeon Softwareが北米時間5日にリリースとなるのではなかろうか。
 RX 480カードを早速購入して使い始めた人には,次の発表に気を配るよう勧めたい。

「Radeon RX 480」レビュー。Polaris世代第1弾となるコスパ重視のGPU,その絶対性能を探る

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