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[TGS 2016]アークシステムワークス 石渡太輔氏と関根一利氏が「EVO Japanに望むもの」とは。4Gamerブースで行われたトークショーをレポート
最初のテーマは,世界最大の格闘ゲームの祭典「EVO」にまつわる思い出だ。これまでに3回足を運んでいるという石渡氏は,「なかなか日本では見られないお客さんの規模」に圧倒されたという。さまざまな国から集まった観客が,パンチ1発が当たったか当たらないかに一喜一憂する様子や,アメリカの選手が優勢になると巻き起こる「USAコール」に驚いたようだ。
一方の関根氏は,EVOを目の当たりにして「コミケっぽいな」と感じたという。物販ブースもあったり,ファンメイドで出展していたり,サイドトーナメントがあったりする会場の光景はもちろん,年々規模が拡大している「根付き方」にも共通項があると述べた。
さらに,石渡氏は「自由だな」という感想も持ったそうだ。そう感じたエピソードとして,会場となるホテルのスイートルームや各々の部屋で開かれる,来場者同士のゲームパーティーを挙げた。「ここに来ている人はみんな,格闘ゲームが好きなんだ」という連帯感が伝わってきたという。
また,EVO2014の「BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA」部門にてガリレオ選手が優勝を果たした際,森氏が泣いていたエピソードに言及し,そうした熱をEVO Japanにも持ち込めたら,と述べていた。
ちなみに,その当時,関根氏は開発作業が佳境に差し掛かっていたため,渡米できなかったという。そのことに半ば怒っていたそうだが,森氏の涙に笑ってしまい,「これは負けたな」と感じたそうだ。
しかし,翌年のEVOにおいて,「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」部門で小川選手が優勝したときには「俺も泣いてた」と明かし,しっかりとオチをつけていた。
なお,両氏の部下にあたる関根氏の印象は「普通に仲いいなあ(笑)」。両氏の目指しているものは同じでも,そのこだわり方に違いがあり,森氏は「横に広げること」,石渡氏は「縦に大きくすること」を重視していると表現した。
これはつまり,前者が「プレイヤー層の拡大」,後者が「ゲームシステムやバランスの追求」ということのようだ。
最後は,MCの金子氏より「EVO Japanに望むことは?」という質問が投げかけられた。
その問いに対して,石渡氏は「成長」というキーワードで答えた。氏いわく,イベントとは「成長していくもの」。月日を重ねて,ニーズに応えたり,ビジョンを明確にしたりしていくことが大事だと語った。そのうえで,まずは「始まるというところがおめでたい」と述べた。
一方,関根氏は,参加者ありきの本家EVOを引き合いに出し,選手やメーカーも含めた「みんなが現場に来る。そして,『とにかくここに来れば面白いよ』と言える大会になってほしい」と語った。
締めの挨拶では,両氏より次のメッセージが送られた。
「EVO Japanにアークシステムワークスとして,必ず協力するんだろうなと思っています。みんながわちゃわちゃ遊べるようなお祭りになることを期待しています」(関根氏)
「プレイヤーとしての視点,大会を運営する側の視点,ゲームを開発する側の視点,ゲームを見に来る人の視点。これらが全部満足するようになって,初めてイベントして成功となる。もし機会があって呼んでもらえるなら,いろいろと意見を出したい,と思います」(石渡氏)
ちなみに石渡氏は,9月17日にも4Gamerブースで,「原田が斬る!」TGS出張版への出演が予定されている。こちらもお楽しみに。
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