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「バイオハザード7」のDLC「Not A Hero」や「Detroit Become Human」などの注目作が勢揃い。SIEのメディア向け体験会をレポート
4Gamerは会場で「バイオハザード7 レジデント イービル」の無料DLC「Not A Hero」,「ワンダと巨像」「Bravo Team」「Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト」を試遊し,「Detroit Become Human」のセッションにも参加したので,本稿でその模様をレポートしよう。
「Not A Hero」
国内初のプレイアブル出展となった「Not A Hero」は,「バイオハザード7 レジデント イービル」本編のラストに登場してファンを驚かせた,シリーズを代表する人気キャラクター,クリス・レッドフィールドの活躍を描く,後日談とも言える内容になっている。
ベイカー邸で起こった惨劇の収束を目的とするクリスと,本編で消息不明になっていたベイカー家の長男,ルーカス・ベイカーの戦いが大きな見どころだ。
筆者はPS VRでプレイしたが,まず感じたことは,本編との状況の違いだ。舞台はルーカスが逃げ込んだ怪しげな洞窟なのだが,クリスは仲間と通信し,常に連絡を取り合っている。ミアを探すため,身一つで館にやってきた本編の主人公,イーサン・ウィンターズとは大きく異なっているのだ。
また,ゲーム画面も本編とは異なる。残弾数や体力が表示されており,ユーザーインタフェースを極力廃した画面が特徴だった本編とは対照的だ。
しばらく進むと,本編でプレイヤーを苦しめたモールデッドが登場した。武器を豊富に所持しているため,本編ほどの脅威は感じないが,それでも空気は一変。禍々しいビジュアルや,クネクネした生物っぽい動きに生理的な嫌悪感を覚えずにはいられない。
プレイ中はルーカスの姿も確認できたのだが,相変わらず人を食ったような態度が鼻につく。性格はまったく変わっていないようだ。10〜15分程度のプレイだったこともあり,彼を追い詰めるまでには至らなかったが,「絶対に捕まえてやる!」と筆者を燃え上がらせるには十分だった。
脅威はモールデッドとルーカスだけではない。毒ガスが充満しているエリアへ突入すると瞬く間に活動限界が訪れてしまうため,迅速な行動が求められる。こういった緊張感を煽る仕掛けはバイオハザードならではといったところか。
わずかな時間の中でも本編とのカラーの違いを感じることができた「Not A Hero」は,12月14日に配信開始となる。
「バイオハザード7 レジデント イービル」公式サイト
「Detroit Become Human」
「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」「BEYOND: Two Souls」を手がけたQuantic Dreamの最新作「Detroit Become Human」は,スタッフがデモプレイを披露した。使用されたバージョンは,Paris Games Week 2017で公開されたものと同じとのこと。主人公は家政婦のアンドロイド,カーラだ。
物語は,カーラの主人であるトッドが娘のアリスに暴力を振るおうとしているシーンから始まった。
注目したいのは,本作の特徴的なシステムである「マインドパレス」だ。カーラはトッドの命令に従うよう統御されているプログラムの統制を打ち破り,アリスを守るための行動に転じるのだが,そこで初めて「選択肢」が生まれる。つまり,それまで従うままだったカーラに意思が生まれたことを示しているのだ。
アリスを守るために彼女の部屋へ行くシーンでは,まずアリスを連れて別の部屋の中に隠れるか,ドアにカギをかけてトッドの侵入を防ぐか,トッドを説得するかの選択を迫られる。選択によってストーリーは変化を続けていくため,1つ1つの選択が大きな意味を持ってくるのだ。
今回は見られなかったが,拳銃でトッドを撃つか否かといった選択をする展開もあるという。トッドを撃った場合は,その事実や,カーラが拳銃を所持し続けているという状況がストーリーに影響するわけだ。なかなか重い展開になりそうだが……。
カーラとトッドが揉み合うシーンでは,画面に表示されるコマンドをタイミング良く入力できれば,有利な展開へ持っていけるようになっていた。コマンドといってもシンプルなものがほとんどなので,落ち着いていれば難なくクリアできるだろう。
なおスタッフの説明によると,マインドパレスを使わないまま物語を進めることもできるそうなので,分岐の数は相当なものになりそうだ。デモは数分間の短いものであったが,テーマ,世界観,ゲーム性など,どれをとっても注目に値する作品であると改めて感じさせてくれた「Detroit Become Human」。発売は2018年上期を予定している。
「Detroit Become Human」公式サイト
「ワンダと巨像」
PlayStation 2用ソフトとしてリリースされ,PlayStation 3向けにHDリマスター版も発売された「ワンダと巨像」が,PS4にも登場するというニュースには誰もが驚いたことだろう。
そんな本作でまず目についたのは,息を呑むほどの美しいグラフィックス。PS3版のさらに一段上という印象を受けた。PS4やPC向けの最新タイトルと比べても,なんら遜色はない。
馬に乗って大地を駆け,遺跡を登ったり,湖を泳いだりと広大な世界を旅している感覚に浸れたのだが,残念だったのは,時間の都合で巨像との対面までには至らなかったこと。
PS2版のリリースから10年以上が経過しているが,独特のシステムと世界観を持ったタイトルだけに,古臭さは感じなかった。久しぶりのプレイということもあり,新鮮な気持ちで楽しめたという印象だ。プレイを進めていけば,新たな発見があるかもしれない。2018年2月8日の発売が今から非常に楽しみだ。
「ワンダと巨像」公式サイト
「Bravo Team」
「Bravo Team」は,「PlayStation VR シューティングコントローラー」を使って試遊できた。
本作では2人でチームを組んで戦うのだが,物陰に隠れ,ボイスチャットでコミュニケーションを取りながらの銃撃戦は本当に楽しく,思わず声を出して熱くなってしまう中毒性があった。臨場感のある戦場体験は,VRとシューティングコントローラーの組み合わせだからこそ実現しているのだろう。
ゲーム中に移動できるポイントは決まっており,戦況に合わせて複数のポイントから選んで進んでいくスタイル。前後左右に自由に動き回ったりすることはできないのだが,筆者はVR酔いしやすい体質のため,このスタイルはありがたかった。前述したように臨場感はバッチリなので,シューター好きもプレイする価値がある1本と言っていいだろう。
「Bravo Team」公式サイト
「Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト」
「Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト」は,「Fate/Grand Order」でお馴染みのマシュ・キリエライトとコミュケーションを取りながら日常のひとときを体験できる,ドラマ性の強いタイトルだ。
とはいえ,プレイ中に目が行ってしまうのは,本当に目の前にいるかのような錯覚すら覚えてしまうマシュの存在感,ひいては可愛さだ。いつもはスマホの小さい画面を通して対面しているので,等身大になるとまるで違った印象を受ける。
またカルデアの中に入ると,部屋の広さやレイアウトなど,スマホの画面では分からなかった事実にも気づく。「この部屋ってこんなに広かったんだ」「あれ,体育館なんてあったんだ」といった発見があって,とても楽しい。FGOプレイヤーには掛け値なしにオススメできるうえに無料なので,12月6日の配信を楽しみにしてほしい。
「Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト」公式サイト
- 関連タイトル:
バイオハザード7 レジデント イービル
- 関連タイトル:
Detroit: Become Human
- 関連タイトル:
Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト
- 関連タイトル:
ワンダと巨像
- 関連タイトル:
Bravo Team
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