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「PUBG CONTINENTAL SERIES Charity Showdown」Week2レポート。中国のTianba Gamingが圧勝でアジアの新王者に
本大会は,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により,開催中止を余儀なくされたPUBGの国際大会の代替となるオンラインイベント。5月,6月,8月にアジア(韓国・日本・中国・チャイニーズタイペイ),アジアパシフィック(東南アジアおよびオセアニア),ヨーロッパ,北米という4つの地域で開催されます。
「PCS Asia Carity Showdown」はそのうちの1つで,4日間にわたって20試合を行い,その獲得ポイントで競います。なお,本大会はチャリティーイベントでもあるため,地域ごとに用意された20万ドルの賞金総額の半分が,優勝チームが選択した組織あるいは団体に,すべての参加チーム名義で寄付されます。
5月15日と17日に行われたWeek1終了時点では,圧倒的なキルポイントを稼いだ中国のTianba Gamingが首位に浮上。2位には,チャイニーズタイペイのTeam Cursonが続いていました。驚くべきことに,トップを走る2チームとも公式の国際大会への出場は初となるチーム。突如として存在感を示したこの2チームが,後半戦でも止まらぬ勢いを見せるのかに大きな注目が集まっていました。
一方で日本チームの順位は,DetonatioN Gaming White(DGW)が12位,SunSister(SST)が14位となっていました。前半戦の内容を踏まえ,日本チームはWeek2をいかに戦ったのか。「PCS Asia Charity Showdown」DAY3とDAY4の模様をレポートします。
「PUBG CONTINENTAL SERIES Charity Showdown」Week1レポート。ダークホースが躍進する番狂わせのアジア大会に
PC版「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」の地域別国際大会「PUBG CONTINENTAL SERIES(PCS)」が開幕。SunSisterとDetonatioN Gaming Whiteが出場するアジア地域大会「PCS ASIA Charity Showdown」の試合の模様をお届けします。
5月22日 - DAY3
DAY3は,DGWが目覚ましい活躍を見せた1日となりました。MATCH2までは思うようにポイントを重ねられない試合が続いていましたが,MATCH3で安全地帯に恵まれたDGWは,周囲の敵を着実に削り,残り7チームの時点で10キルを獲得していました。
そして終盤,残り3チームとなったところで,敵チーム同士がぶつかり合う好展開となります。しかし,生き残ったRush B Gamingとの戦いに敗れ,DGWは惜しくも2位に。ドン勝が十分に狙える状況であっただけに,非常に惜しい結果ではありますが,DGWはこの試合において14キル/2位で20ポイントと大きなポイントを獲得しています。
MATCH5にてDGWに再びドン勝のチャンスが訪れます。試合中盤,MATCH3でドン勝を阻んだRush B Gamingを打ち破るなど,順調にキルポイントを重ねていきます。
終盤は難しい安全地帯が続くも,DGWはなんとかそれを切り抜けます。最後に立ちはだかったのは韓国チームのVRLU GHIBLI。3対2とDGWが人数的に有利な戦いでしたが,南側を制圧していたVRLU GHIBLIのポジション取り,そして精緻なエイムによって制され,ドン勝にはあと一歩届かず。しかしながら,DGWはこの試合で11キル/2位で17ポイントと,再び大きくポイントを稼ぎました。
DAY3終了時点のランキング
DAY3終了時点のランキングでは,1位のTianba Gamingと2位のTeam Cursonは動かず。3位以下は点差が小さく,1試合ごとに目まぐるしく順位が入れ替わっていました。
この日,順位が大きく浮上したのは,Four Angry Men。1試合目でドン勝を獲得したFour Angry Menは,その後も破竹の勢いで,DAY3トータルで50ポイントを獲得。DAY2終了時点での11位から5位まで順位を上げました。
DGWはこの日トータルで39ポイントを獲得。DAY3のみの獲得ポイントとしては,Four Angry MenとTianba Gamingに次ぐ3位となっていました。
一方のSSTは苦しい状況が続き,DAY3で14位から16位に順位を下げました。
5月24日 - DAY4
本大会の最終日となるDAY4。ラスト2試合のErangelでは,極端な安全地帯に振り回される展開となりました。
特にMATCH4では,Georgopol南の街を中心とした安全地帯から,西の海岸側へ寄り,ついには岬が最終安全地帯へ。競技シーンのルールでは,第4フェーズと第8フェーズの安全地帯で水辺が外れるLand Ratioが設定されているため,これほどまでに極端な安全地帯は非常に珍しいケースと言えます。
Georgopolの北側にムーブしていたSSTは,泳いで南側に渡り,安全地帯の中央を確保。しかし,そのポジションを奪おうとするFour Angry Menとの戦闘と,介入してきたGen.Gによって全滅に追い込まれてしまいました。
DGWは厳しい移動を強いられながらも,最終的にはSSeeS選手が2位まで順位を伸ばすことに成功。最後はGen.Gと1対4の状況となり,海でのセルフキルを選択するという,大会では非常に珍しい結末となりました。
最終試合のMATCH5の安全地帯は,ミリタリーベースの島側へ。各チームはまたしても難しい移動を強いられる形となり,試合中盤でDGWとSSTはともに残り1名の状態に。両チームとも粘り強く順位ポイントを狙い,DGWは8位で1ポイント,SSTは4位で4ポイントを獲得しました。
この試合に限らず,SSTは1人ずつ脱落していく場面が多く,全体を通して思うようにチームファイトを仕掛けられない状況が続いていました。昨年の世界大会「PUBG Global Championship 2019」では,アグレッシブに撃ち勝っていく姿が海外配信でも度々実況される活躍を見せていたことを振り返れば,今回はSSTらしさを十分に出し切れない大会だったと言えるでしょう。
最終総合ランキング
「PCS Asia Charity Showdown」の優勝に輝いたのは,圧倒的なポイントでDAY2から首位をキープし続けたTianba Gaming。そのポイントは実に200ポイントを超え,2位のLYG Gamingとは52ポイント差,キルポイントだけでも4位のTeam Quadroの総ポイントに匹敵するなど,驚異的な強さを見せつける結果となりました。
また,Week1で存在感を示したTeam Cursonは,後半戦に入ってやや失速していたものの,3位に着地。Team Cursonは社会人と学生による混合アマチュアチームであり,専業のプロチームでなくとも,これほどの好成績を残せるということを証明して見せたと言えます。
そしてDGWは,ウィナーズサイドとも呼ばれるランキング左側の8位にランクイン。サードパーティ大会をのぞく公式の国際大会において,日本チームがトップ8に入るのは初めてのことで,日本チームが獲得した国際大会の最高順位を更新しました。昨年の世界王者であるGen.G(韓国)に15ポイント差まで迫っており,世界的な強豪チームが集うアジア大会において,大いに健闘する姿を見せてくれました。
残念ながら,SSTは16位となってしまいましたが,この経験を活かした次なる挑戦に期待が寄せられます。なお,次回の国際大会「PCS Asia」は,2020年6月に開催。日本からは,PJS Season5 Phase2の上位2チームが出場権を獲得することが予告されています。
PJS Season5 Phase2の日程は下記の通り。なお,新型コロナウイルスの影響により,Grade1を含む全試合がオンラインにて実施されることが発表されています。
・Grade1
Day4: 5月30日(土)
Day5: 6月6日(土)
Day6: 6月13日(土)
・Grade2
Day4: 5月29日(金)
Day5: 6月5日(金)
Day6: 6月12日(金)
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