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「PUBG CONTINENTAL SERIES 1 ASIA」レポート。優勝は中国チームのInfantry,国際大会に初出場のELEMENT.36が頭角を現す
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印刷2020/07/07 18:37

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「PUBG CONTINENTAL SERIES 1 ASIA」レポート。優勝は中国チームのInfantry,国際大会に初出場のELEMENT.36が頭角を現す

 PC版「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」のアジア大会「PUBG CONTINENTAL SERIES 1 ASIA」(PCS1 ASIA)が,2020年6月26日,6月28日,7月3日,7月5日の4日間にわたって開催されました。

 PCS1は,アジア(韓国・日本・中国・チャイニーズタイペイ),アジアパシフィック(東南アジアおよびオセアニア),ヨーロッパ,北米の4つの地域において,オンラインで開催された国際大会です。

 各地域の大会には,予選によって出場権を手にした16チームが参戦。賞金総額は地域ごとに20万ドルで,PCS1のゲーム内スキン販売収益の25%が追加されます。


左から,実況・シンイチロォさん,解説・SHAKAさん,ゲストコメンテーター・Melofo選手(DetonatioN Gaming White)
画像集#001のサムネイル/「PUBG CONTINENTAL SERIES 1 ASIA」レポート。優勝は中国チームのInfantry,国際大会に初出場のELEMENT.36が頭角を現す

 日本からは,PJS Season5 Phase2の総合ランキングで1位に輝いたCrest Gaming Xanadu(CGX)と,2位を獲得したELEMENT.36(E36)の2チームが,アジア地域のPCS1 ASIAに出場しました。

 今回,アジア地域でPCSに初めて出場したチームは,日本の2チームと韓国チームのVSGのみ。その他のチームは,前回大会の「PCS Charity Showdown」と同様の顔ぶれとなりました。

 前回大会では,中国のTianba GamingやチャイニーズタイペイのTeam Cursonなど,初めて国際大会に出場したダークホースが上位を席巻し,番狂わせな展開が注目を集めました。果たして,今回はどのような展開を迎えたのでしょうか。PCS1 ASIAの模様をお届けします。

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 本大会は1日に5試合,DAY1からDAY4までの4日間でトータル20試合が実施され,その獲得ポイントで総合ランキングを決定。マップはSanhokをのぞく,ErangelとMiramarの2つが採用されました。

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「PCS1 ASIA」出場チーム一覧

・韓国
Element Mystic
Gen.G
Griffin
OGN Entus
Team Quadro
VSG

・中国
Four Angry Men
Infantry
Luminous Stars Gaming
LYG Gaming
RushB Gaming
Tianba Gaming

・チャイニーズタイペイ
Global Esports Xsset
Team Curson

・日本
Crest Gaming Xanadu
ELEMENT.36



6月26日 - DAY1



 DAY1の初戦では,Tianba Gamingが数的不利をひっくり返してのドン勝を披露。前回大会の王者が,その実力を見せつける幕開けとなりました。

 MATCH3で活躍を見せたのは,国際大会初出場のELEMENT.36。試合中盤では,2名ずつにスプリットしていた状態で,車両で家屋に突貫してくるInfantryに落ち着いて対処し,3キルを獲得します。

 終盤は残った3名で広くポジションを取り,車両で一気に距離を詰めてきたTianba Gamingを撃退。最後は惜しくもLuminous Stars Gamingにドン勝を奪われてしまいますが,11キル/2位で17ポイントを獲得しました。

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 MATCH4では,安全地帯に恵まれたCrest Gaming Xanaduが4名生存で順位を伸ばします。しかし,終盤はLuminous Stars GamingとTeam Quadroの2チームに挟撃される形となり,3キル/3位で8ポイントの獲得となりました。

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DAY1終了時点の総合ランキング


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 DAY1では,2度のドン勝を獲得した中国のLuminous Stars Gamingが1位を獲得。日本チームはELEMENT.36が10位,Crest Gaming Xanaduが13位でのスタートとなりました。


6月28日 - DAY2



 DAY2のMATCH1では,Crest Gaming XanaduがELEMENT.36の確保していた家屋に戦闘を仕掛け,日本チーム同士が激突。この戦闘を勝ち切ったELEMENT.36は,3名ダウンという壊滅の危機から,4名生存まで体制を立て直します。

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 そして終盤,ELEMENT.36は山上から撃ち下ろされる状況を耐え抜き,ドン勝のチャンスを手繰り寄せます。Sylphia選手の巧みな立ち回りで,最後はOGN EntusのkAyle選手との1on1へ。息を呑む駆け引きの末,惜しくもELEMENT.36は再びドン勝を逃してしまいます。

 とはいえ,厳しい状況をくぐり抜け,7キル/2位で13ポイントを獲得。ELEMENT.36のアグレッシブかつ的確な判断に,日本チームのドン勝への期待が大きく高まりました。

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DAY2終了時点の総合ランキング


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 DAY2では,MATCH1でELEMENT.36が大きくポイントを稼いだものの,MATCH2以降は日本チームにとって苦しい試合が続き,両チームとも1つずつ順位を落とす結果となりました。


7月3日 - DAY3



 DAY3のMATCH2では,Crest Gaming Xanaduが序盤の移動で2名を落とされ,厳しい戦いを強いられる展開となります。

 その後,確保していた家屋に攻め込んできたInfantryの火炎ビンによる先制攻撃で,eguto選手がダウン。Ruytv選手が1人残り,1vs4という状況になります。
 しかしそこから怒涛の反撃が始まります。突入してきたInfantryの2名を見事撃退すると,後続の2名には討ち取られますが,直前に投げたグレネードが直撃し,Infantryを全滅させ,一矢報いることに成功。1vs4の苦しい状況から4キルをもぎ取るクラッチプレイとなりました。

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 そして,ここまで惜しくもドン勝を逃してきたELEMENT.36が,ついにMATCH5で念願のドン勝を獲得。試合終盤を4名生存で迎えたELEMENT.36は,数的優位を活かして安全地帯内のエリアを広く確保します。

 Sylphia選手がAWMで次々と周囲の敵をダウンさせていき,最後は残り1名となったGriffinの2heart選手を囲い込むようにして,ELEMENT.36が勝利を手にしました。ELEMENT.36は,この試合で7キル/1位の17ポイントを獲得しました。

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DAY3終了時点の総合ランキング


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 DAY3では,中国のInfantryがDAY2から首位をキープ。また,韓国のGriffinが日ごとに大幅に順位を上げ,2位まで浮上しました。

 ELEMENT.36は,MATCH5のドン勝で大きくポイントを稼ぎましたが,Miramarでのポイントが課題となり,順位は変わらず。Crest Gaming Xanaduは順位を1つ上げ,最終日を迎えることとなりました。

7月5日 - DAY4



 最終日のDAY4では,ELEMENT.36がこれまで振るわなかったMiramarで,立て続けに快進撃を見せます。MATCH1では9キル/3位で14ポイント,MATCH2では7キル/2位で13ポイントと,Miramarでの不調を取り戻す大きなポイントを稼ぎました。

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 最終試合を迎える直前,ELEMENT.36はランキングを6位まで上げており,これをキープできれば,公式国際大会における日本チームの最高順位を更新できる状況となっていました。

 しかし,最終試合となるMATCH5では,キルポイントを狙ったTeam Quadroが家屋で身を潜めて待ち伏せし,その罠に掛かってしまったELEMENT.36が序盤で全滅。Crest Gaming Xanaduも,最終日に入って着実にポイントを重ねており,順位を上げられるチャンスかと思われましたが,ほぼ同タイミングであえなく全滅となってしまいました。

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最終総合ランキング


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 PCS1 ASIAの優勝に輝いたのは,中国のInfantry。全20試合のうち,Infantryが3位以内に入った試合は実に9試合と,安定して高順位を取り続け,2位と27ポイントもの差をつけてアジアトップの座を勝ち取りました。

 2位には韓国のTeam Quadro,3位には同じく韓国のGriffinがランクインしました。2位と3位は同ポイントで並んでおり,より多くのキルポイントを獲得したTeam Quadroが2位となっています。

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 本大会では,ゲーム内と連動する企画として,各地域のチャンピオンチームを予想し投票する「PICK’EM CHALLENGE」が行われていました。アジア地域のランキングにおいて,圧倒的な1位となっていたのは韓国のGen.G(62.1%)で,2位には中国のFour Angry Men(24.9%)が続き,これら2チームに9割近くの票が集中していました。

 しかしながら,実際のランキング結果としては,Gen.Gが7位,Four Angry Menが12位と両チームとも振るわず。前回のPCS Charity Showdownに続き,今回も多くのファンの予想を覆すような結果になったと言えます。

画像集#017のサムネイル/「PUBG CONTINENTAL SERIES 1 ASIA」レポート。優勝は中国チームのInfantry,国際大会に初出場のELEMENT.36が頭角を現す

 ELEMENT.36は9位となり,あと一歩のところで上位8チームのウィナーズサイドに入ることは叶いませんでしたが,初の国際大会とは思えないアグレッシブな戦いぶりで,十分に存在感をアピールする結果になったと言えるでしょう。

 国際大会ならではのメタへの適応に苦戦していたCrest Gaming Xanaduは,順位を伸ばし切れず14位となりました。最終日のDAY4には,ポイントに繋がる動きへと修正できていただけに,次なる国際大会へのチャレンジに期待が寄せられます。

 なお,国内リーグのPJSでは,まもなく次シーズンとなるSeason6 Phase1が開幕。下記のスケジュールでの開催が告知されています。

・PaR
1st stage:2020年7月11日(土)
2nd stage:2020年7月11日(土)
Final stage:2020年7月12日(日)

・Grade1
Day1:8月1日(土)
Day2:8月8日(土)
Day3:8月15日(土)

・Grade2
Day1:7月31日(金)
Day2:8月7日(金)
Day3:8月14日(金)

「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」公式サイト

「PUBG JAPAN SERIES」公式サイト

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