プレイレポート
学校生活でお世話になったものが美少女に! 可愛くて奥深い「のすたるじっくガールズ」
「のすたるじっくガールズ」公式サイト
子供の頃にお世話になった“もの”たちと共に戦う!
プレイヤーは,のすたるじっくガールズ(以下,のすがる)と共に戦う「のすがる部」の顧問となり,押し売り企業「株式会社しょーばいにゃんじょう」から街を守るために戦う。
のすがるとは,子供の頃にお世話になった品々が美少女化した存在。通学カバンやえんぴつ,コッペパンやシチュー,カエル玩具やビー玉など,ノスタルジーを刺激してくれる美少女らがプレイヤーに力を貸してくれるのだ。
ジャンル名は“ワクワクが見つかるシミュレーションRPG”だが,システム的にはライトなシミュレーションにトレーディングカードゲームのエッセンスを加えたものという印象。単に数値の高いほうが勝つのではなく,のすがる達を配置する位置やタイミングで戦局が変化していく。プレイング重視のシミュレーションRPGというわけで,間口が広く奥深い戦いが楽しめる。
同じベクターがサービス中の「ディヴァイン・グリモワール」を知っている人であれば,ゲームシステムに関してはあっという間に理解できるはずだ。
キャラは可愛く,バトルは奥深い。美少女達の特性を生かそう
戦いのルールはシンプルで,敵ボスのHPをゼロにできれば勝利,自軍リーダーである委員長のHPが尽きれば敗北だ。委員長はその場から移動できないため,戦うときにはのすがるを召喚することになる。
のすがる達は「学校用品」「食べ物」「文具」「遊具」の4カテゴリに大別されており,それぞれ特徴的な能力を持っている。
●学校用品
「通学カバン」や「自転車ヘルメット」など,通学時に使ったもの達。攻守共にスタンダードな能力を持っており,扱いやすい。
●食べ物
「コッペパン」「シチュー」「給食クレープ」といった,給食の人気者。やられても特定確率で復活したり,ダメージを与えた分だけライフが回復したり,相手を倒した場所に自分のコピーを作り出したりと,とにかくトリッキー。
●文具
「えんぴつHB」「定規」「クレヨン」といった個人所有の文房具。遠隔攻撃や,隊列を無視して敵ボスを直接攻撃するなど,ちょっと特殊な攻撃がそろう。
●遊具
「カエル玩具」「ビー玉」など,一緒に遊んだもの達。初回攻撃時や,背後にいる相手へのダメージがアップするなど,条件がそろうと高い戦闘力を発揮するのが特徴。
フィールドはマス目に区切られた「ライン」からなっており,のすがると敵は互いにフィールドの左と右からそれぞれオートで前進していく。接触すれば互いに攻撃を行い,HPが尽きたキャラクターはフィールドから取り除かれる。基本的に敵をすり抜けて進軍することはできないため,委員長を守るような配置が有効だ。
前述のとおり,本作のジャンル名はワクワクが見つかるシミュレーションRPG。萌え系の絵柄や歌入りのBGMと合わせてライト向けという印象を受けるが,バトルそのものはなかなか奥深い。
のすがるの特性はさまざまで,“攻撃力は低いがHPが高く,敵から受けるダメージを減衰する能力を持つ”“遠隔攻撃ができるがHPは低い”“敵をジャンプで飛び越えて進軍できる”など多彩だ。
壁役の背後から遠隔攻撃を仕掛けたり,ジャンプ能力を持つのすがるを投入して敵ボスに肉薄したりと,さまざまな戦術を組み立てられる。この辺りはサービス4年を経て熟成されたディヴァイン・グリモワールのエッセンスである。
とはいえ,全体的なバランスはビギナー向けに調整されており,のびのびとバトルを楽しみながらさまざまな戦術が学べるように配慮されているとのことなので,普段はあまりこの手のカードゲームで遊ばない人も安心してほしい。
バトルのシチュエーションは,NPCとタッグを組んだり,ほかのプレイヤーと共に強力なボスに挑んだり,あらかじめ敵味方が配置された状態から勝利を目指したりと,バリエーションに富んでいる。また,皆で大ボスを攻撃するレイド的なコンテンツや,同期型の対戦プレイも用意されているそうなので,プレイヤーの好みに応じたさまざまなプレイスタイルで楽しめそうだ。
子供の頃を懐かしみながら楽しめそうな作品
なお,のすがる達は戦闘の終了時や「パック」の購入などにより,カードの形で入手可能。レアリティの低いのすがるも,同じカード同士による「合成」によってパワーアップするため,お気に入りののすがるを使い続けることもできるだろう。
最大30枚のカードで「デッキ」を組んで戦いに挑むのだが,自動編成機能も用意されているので初心者でも安心だ。いわゆるコスト制ではないため,高レアリティののすがるでそろえることもできるのだが,レアリティが高いほど出撃するまでに時間がかかる。具体的には,のすがるが手札に入ってから一定のターンが経過しないと出撃させられないという形だ。そのため,低レアリティなら能力は低いがすぐにフィールドに出せる。
つまり,高レアリティののすがるばかりでデッキを組むと,出撃を待っている間に委員長のHPが尽きて負けかねないというわけだ。
本作はいわゆる“擬人化美少女モノ”だが,デザインがとにかく可愛らしいうえ,擬人化されているのが,子供の頃にお世話になった“もの”達だけあり,キャラクターに感情移入しやすいという印象。
また,ゲームキャラクターとしての性能と“もの”達の個性がうまくリンクしているのも面白い。例えば,「ゲーム電卓」の場合,勉強しようとしてついつい遊んでしまうという思い出を活かしたのか,特殊能力は「おじゃま」(敵キャラクターが出撃できるまでの時間を伸ばす)だし,「カレーライス」だと,カレーがかかると大体カレー味になるよねということなのか,倒した敵のところに「カレー」が出てきたりもする。
いろいろなところで流れる歌入りのBGMと合わせて,小学校での生活を懐かしみつつ楽しんでプレイできそうだ。
「のすたるじっくガールズ」公式サイト
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