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[G-Star 2016]騎士風のロボットが巨大な武器をぶん回す。それだけでインパクト抜群な「Azera: Iron Heart」を紹介
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Webzenといえば,「ミュー 奇蹟の大地」や「C9」といったPCオンラインゲームを開発していることで有名な韓国のゲーム会社だ。今回発表された新作の一つ「Azera: Iron Heart」は,アジア圏にてサービスが行われているMMORPG「Azera Online」を原作としたスマホ向けゲームであり,開発も原作と同様,Timber Gamesが担当している。
なお,「Azera Online」については4Gamerでも2年前,G-Star 2014で開発者に話を聞きながら,ゲームの紹介をしてもらったことがあるので,興味のある人は関連記事をチェックしてみてほしい。
「Azera: Iron Heart」に関する情報は,日本国内ではほとんど広まっておらず,筆者が知っていたのも「Azera Onlineのスマホ版」「中世風ファンタジー」「騎士っぽい巨大ロボット」といった断片的なイメージだけ。オンラインゲームに明るい4Gamer読者でもだいたいそんな感じだと思われるので,まずはティザートレイラーをチェックしてほしい。
下記の映像では,ファンタジー風な造形が目を引く“巨大ロボット”が印象に残る。騎士然とした外装と,ロボットが操るスケール感の大きい武器のコントラストには,ロボット好きであれば思わず興奮してしまうはずである。
ブースのスタッフによると本作のジャンルは,“中世SFファンタジー風モバイルMMORPG”とのこと。原作と同じ世界観を共有しているようだが,モバイルコンテンツとしての立ち位置を踏まえてか,ストーリーはスピンオフの体裁になるという。作中では主に,映画のような演出を通して,登場人物達の協力や葛藤を描いていくそうだ。
ちなみに「Azera Online」の物語は,“古代文明の遺跡から発掘された巨大ロボットの存在により,戦争が過熱してしまった世界”を舞台に展開される。
話を「Azera: Iron Heart」に戻すと,ゲーム開始時に選択できるプレイアブルクラスは,「ナイト」「アサシン」「アーチャー」「ソーサラー」のほか,現時点では未発表の2クラスを加えた,計6つのクラスが用意されるという。MMORPGらしく,ナイトはタンク,ソーサーラーはダメージディーラーなどと,それぞれのロールが決まっている。また,キャラクタークリエイトにも対応しているため,髪型や顔などをある程度自分好みに仕上げることが可能だ。
操作は画面左下に移動用のバーチャルパッド,画面右下に攻撃/回避などのアクションボタンが備えられており,UIボタン以外の画面をスワイプすることで,カメラの視点を変更することができる。なお,スキルや回避の使用後には,一定のクールタイムが生じていた。
戦闘はターゲティング/ノンターゲティングの中間といった印象で,通常攻撃をしているだけでも,敵を自動的にロックオンをしてくれる。そのため,通常のモブ狩りであれば,画面をタッチし続けているだけで経験値稼ぎなどができる。とはいえ,今回の出展バージョンでは近くの敵を無視して明後日の方向を攻撃することがあったので,ターゲティングシステムについてはある程度のブラッシュアップが必要かもしれない。
フィールドはオープンワールド仕様で,ほかのプレイヤーと気軽にサーバーマッチングができるようだ。今回の出展バージョンでも,キャラクタークリエイト後に周辺の試遊者たちとの自動マッチングが行われ,MMO特有の「ゲーム開始後,初心者達がポップ地点周辺に群がっている様子」が画面上に映されていた。
オンラインゲームならではのコンテンツとしては,「アジト侵略前」なるものが実装される見込みだ。詳しい内容については不明だが,ここではギルドハウジングと戦略性に関わる体験ができるのだとか。そのほか,パーティ単位でのレイドダンジョンといったマルチプレイモードの実装も予定されているという。
そしてゲーム最大の目玉となるのが,「巨大ロボット同士のバトル」である。ロボットの操作は通常のプレイヤーキャラクターの動かし方とほぼ同じだが,キャラクターとロボットでは使えるスキルに違いがあり,バトルの戦略も大幅に変化すると思われる。
今回の出展バージョンでは,記事冒頭に画像を掲載した,背部の羽根型ユニットが特徴的な青い機体へと乗り込み,同じく記事冒頭の炎をイメージしているかのような赤い機体に挑む,イベント戦を楽しむことができた。しかし,あくまでチュートリアル相当の内容であったため,じっくりとロボットを動かすことができなかったのは残念だ。
なお,ロボットのアクション,ならびにゲームの雰囲気についてもっと知りたいという人は,以下の公式プレイムービーをチェックしてほしい。どうやらロボットも大剣だけでなく,弓を使った遠距離攻撃,拳を使った格闘攻撃を繰り出せるらしい。多彩なモーションにも注目しよう。
気になる本作の配信スケジュールだが,韓国では2017年内を目途に配信されるとのこと。しかし,原作「Azera Online」にしても,日本でのサービスは今のところ行われてはいない。2年前の前回も,今回の会場でのインタビューでも,「日本の企業ともコンタクトを取ってみたい」との発言はあったので,巨大ロボットに目がないというスマホゲーマーは,Webzenと日本企業の素敵な出会いに期待しておこう。
4Gamer「G-Star 2016」特設サイト
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Azera: Iron Heart
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