プレイレポート
コーエーテクモのアーケードVR筐体「VR センス」のロケテストが新宿で実施中。「香り」や「熱気」まで感じられた最新筐体のプレイレポートをお届け
VRヘッドセットによる映像に加えて,可動シートや風,そして香りや熱気など「五感を刺激するギミック」を搭載しているのが特徴となるこの最新筐体を体験してきたので,プレイレポートをお届けしていこう。
ラウンド状のシンプルな筐体はJAEPO 2017に出展されたものと同じデザインで,コクピットのように筐体内のシートに座ってプレイすることになる。
VRシステムはPlayStation VRとPlayStation Cameraを採用していて,ユーザーなら装着やピント合わせなども難なくできるだろう。またこのロケテストでは,シール状の抗菌シートがプレイヤーに配布され,顔に接触する部分にそれを貼ってプレイすることになる。
筐体内部にはPlayStation VRとヘッドフォン,そして筐体奥にはPlayStation Cameraが見える。コントローラはDUALSHOCK 4を採用している |
座って正面左側にはナビゲーション用のモニタがある。ヘッドセット装着前はここのナビに従おう |
「多機能3Dシート」と名付けられた座席。シーンに寄って上下左右に大きく可動するため,プレイ中はシートベルトの着用が必須だ |
筐体正面には風を送るファンが取り付けられていた。これ以外にも仕掛けは多数あるようだ |
プレイ中のスタンスはこのようになる。シーンによってシートが上がり,足が床から離れることも |
プレイヤーに配布される抗菌シート。事前にゴーグルなどに貼りつけてプレイする |
今回のロケテストで体験できるゲームは「DEAD OR ALIVE Xtreme SENSE」「超 真・三國無双」「G1 JOCKEY SENSE」「ホラーSENSE〜だるまさんがころんだ〜」の4つのオリジナルコンテンツだ。料金は1プレイ800円で,いずれか1種類を選んでプレイする。今回は時間の関係でDEAD OR ALIVE Xtreme SENSEと,超 真・三國無双の2作品をプレイした。ちなみに,体験中のプレイ内容は,ギャラリーからは分からない。
DEAD OR ALIVE Xtreme SENSEは,リゾートを舞台に「DEAD OR ALIVE Xtreme」シリーズのキャラクターとアクティビティを楽しめるバカンスゲームだ。かすみ,ほのか,マリー・ローズの3人から1人を選んで,「つなひき」と「ロッククライミング」で勝負をし,2人きりの時間を過ごせるという内容だ。
キャラクターを選んでゲームをスタートし,彼女が登場すると爽やかな風とともに,ほのかないい香りが漂ってきた。これはほかのVR体験では味わったことのないサプライズだ。香りが漂った後も,周囲が香水臭くなるようなことはなく,技術的な部分でも感心させられる演出だった。
主観視点で展開するゲームは本当にキャラクターと一緒にいるような気分になれる。ロッククライミングでは岩場を登っていく様子を下から見上げるという夢のようなシーンも展開。見とれて勝負に負けないようにしたい。
うまくアクティビティに勝利すると,新しい水着をプレゼントして,その着替えタイムが発生するのだが,このときにプレイヤーは究極の選択を迫られることになる。
着替えシーンを見ず(ゲームでは左を向く)に我慢すれば晴れて彼女の新しい水着姿を見られ,我慢できずに見てしまったときは着崩れシーンを見られるものの,彼女の好感度が下がってしまうのだ。ちなみにアクティビティに負けると,このシーンはないので注意したい。
最後はお楽しみの,水着姿の鑑賞タイムだ。これはアクティビティの成績や好感度などによって総合スコアが算出され,それに準じて見られる時間が長くなり,2人で楽しむシチュエーションも変わってくる。
キャラクターが3人いて,成績によって鑑賞タイムの内容も変わるので,時間が許すならリピートしてみたくなる内容でもあった。
一方の超 真・三國無双は,一騎当千の「無双アクション」を主観視点で楽しめるというもので,董卓に連れ去れられた貂蝉を助けるというストーリーが展開していく。ガイドキャラクターは徐庶と関銀屏のどちらかを選べ,後者の登場シーンでは前述のDEAD OR ALIVE Xtreme SENSEのキャラクターの登場時と同様に,香りの演出が用意されていた。
操作自体は簡素で,手持ちの剣が視線を動かしたほうに向き,コントローラの右スティックでその剣を振れる。無双乱舞も健在で,ボタン1つで敵兵を一気に蹴散らせる。迫ってくる無数の敵兵をひとしきり倒すと,ボスの呂布が登場。こちらも無双シリーズを踏襲した,剣による攻撃と防御の駆け引きが展開する。
圧巻なのはここからで,馬に乗って逃げる董卓をこちらも馬で追いかけるのだが,VRの効果によりスピード感が倍増。さらにシートの激しい動き(騎乗時は床に足が付かないぐらいシートの高さが上がる)や,風や水しぶき(ミスト)といった,この筐体ならではの体感演出で,臨場感がより向上している。さらに途中で立ち寄る洛陽らしき燃えさかる街では,筐体の「温冷機能」により火の温かさまで感じられるのだ。
騎乗時の弓のアクションは狙って射る必要があり,さらに馬に乗ったまま急角度の崖を下りたり,吊り橋を渡ったりと,VRならではの緊張感のあるシーンが連続する。ロケテスト中にプレイする人は,ぜひここまでたどり着いてほしい。
シートの揺れや風,ミストなどの感覚は,映画館の4DXを思い出してもらうと分かりやすいかもしれないが,温冷や香りなどの演出はこの筐体ならではのものだ。また予想外の驚きを演出する「タッチ機能」などもあるそうで,収録作品によってかなり違う体験ができそう。正式稼動の時期は未定とのことなので,早めに体験したいという人はぜひこの機会にロケテストに参加してみよう。
「VR センス」公式サイト
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