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アーケードVR筐体「VR センス」向けに「進撃の巨人」が登場。今後の戦略と展開が明らかになった発表会をレポート
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印刷2017/12/19 20:59

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アーケードVR筐体「VR センス」向けに「進撃の巨人」が登場。今後の戦略と展開が明らかになった発表会をレポート

 コーエーテクモウェーブは本日(2017年12月19日),「VR センス プレイ開始発表会」を東京都内で開催した。この発表会は,同社のアーケード向け体感VR筐体「VR センス」の稼働(12月21日に先行稼働開始)に先駆けて行われたもの。
 会場では,あらためてVR センスおよびコンテンツの概要が紹介されたほか,新たに「進撃の巨人」を原作とするコンテンツが開発中であることが明かされた。本稿でその模様をレポートしよう。

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 最初に登壇したコーエーテクモウェーブ 代表取締役社長 阪口一芳氏は,VR センスのプロジェクトが,テクモの創業50周年を記念してスタートしたものであることに言及。2017年2月の初公開以来,大きな反響が寄せられる中で開発を続け,ようやくクリスマス直前に稼働へ漕ぎ着けることができたと語った。

コーエーテクモウェーブ 代表取締役社長 阪口一芳氏
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 VR センスは「スパークリングシルバー」と「スパークリングブルー」の2種類が用意される。スペック的にはどちらも同じだが,楽しめるコンテンツは異なる。

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 VR センスの大きな特徴となるのが,人の感覚を刺激する8つのギミックだ。まず「多機能3Dシート」は,前後加速,上下動,突き上げ,振動,斜め傾斜により,プレイヤーにアクションを体感させる。
 さらに「香り機能」を搭載し,ゲームに応じた8種類の香りで嗅覚に訴えかける演出が可能。
 そして「頭部タッチ機能」と「脚部タッチ機能」によりサプライズ演出ができる上,「暖機能」および「冷機能」により炎の熱さや雪山の寒さを再現できる。
 加えて,雨や湿気などの気候を感じさせる「ミスト機能」,風の強弱を感じさせる「風機能」も用意。
 阪口氏は「これだけのギミックを持つVRマシンは,今のところVR センスだけ」とアピールした。

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 VR センスに搭載されるコンテンツも紹介された。まずスパークリングシルバーには,ロケテストなどで公開済みの「超 真・三國無双」「G1 JOCKEY SENSE」「DEAD OR ALIVE Xtreme SENSE」が搭載。

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 もう一方のスパークリングブルーには,同じく公開済みの「ホラーSENSE 〜だるまさんがころんだ〜」に加え,新作コンテンツの「超 戦国コースター」「3 Majesty × X.I.P. DREAM☆LIVE」が搭載される。「超 戦国コースター」は戦場をめぐるジェットコースターで,「3 Majesty × X.I.P. DREAM☆LIVE」はスマートフォンゲーム「ときめきレストラン☆☆☆」のライブをVRで再現したもの。阪口氏は「ゲームの最後には,楽しいひとときが待っています」と説明していた。
 なお明確な区分けではないが,スパークリングブルーには,どちらかというと女性向けのコンテンツが選ばれているとのことである。

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「超 戦国コースター」
(C)コーエーテクモウエーブ All rights reserved.
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「3 Majesty × X.I.P. DREAM☆LIVE」
(C)Konami Digital Entertainment (C)コーエーテクモゲームス
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 2017年9月に行われたロケテストにおけるアンケートの結果も公開された。参加者の特徴としては,「女性プレイヤーが多い」「普段はゲームセンターを訪れない新規客が多い」の2点が挙げられるという。またヘッドマウントディスプレイの装着に関しては予想よりも抵抗が少なく,「スムーズで,アテンドがなくとも楽しめる」といった傾向が見られたとのこと。さらにギミックに関しては,「シートの動き」「香り」「水しぶき」が好評だったそうだ。
 この結果を受けて阪口氏は,「VR センスは今後,ゲームセンターにおけるキーファクターになり得る」という期待を示していた。

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 VR センスは前述したように12月21日に先行稼働がスタートし,翌22日より本格稼働する。導入店舗は以下のスライドのとおりだが,随時更新されるため,詳細はVR センスの公式サイトにて確認してほしい。

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 続いてコーエーテクモウェーブのゼネラルプロデューサーを務める襟川恵子氏が,VR センスの今後の戦略および展開を説明した。
 襟川氏によると,今回新作として公開された「超 戦国コースター」と「3 Majesty × X.I.P. DREAM☆LIVE」はギリギリまで調整を重ね,つい先日ようやく完成したという。この2つを含め,今回稼働するコンテンツに関しては,襟川氏の「VRを体験するなら,絶対これがほしい」という要素を詰め込んだとのこと。

コーエーテクモウェーブ ゼネラルプロデューサー 襟川恵子氏
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 また12月22日を「VR センスの日」とし,毎年キャンペーンを行うことも発表された。その初回となる今年は,各コンテンツのキャラクターをあしらったアクリル製のチャームがプレゼントされるという。
 このうち「ホラーSENSE 〜だるまさんがころんだ〜」のチャームは,おどろおどろしい雰囲気を漂わせているが,よく見ると“Amulet Lucky”と記されているとおり,幸運のお守り。制作にあたっては阪口氏がお祓いに赴いたというエピソードも披露された。

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 今回稼働する各コンテンツは,3年間で償却することを念頭に置いており,続々と新作を投入予定とのこと。また,今後は海外展開も視野に入れているという。

 そして前述のとおり,「進撃の巨人」を原作としたコンテンツを開発中であることが発表された。「進撃の巨人」は,2018年1月に劇場版アニメが公開,3月にはコーエーテクモゲームスから「進撃の巨人2」PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch / PlayStation Vita)が発売,さらに7月にはテレビアニメの新シリーズがスタート予定となっており,襟川氏は「VR センス版も,今までにない『進撃の巨人』としてご体感いただけるのではないか」と意気込みを見せた。気になるローンチ時期は,VR センスの1周年あたりを見込んでいるという。

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 またVR センスに注目するコーエーテクモゲームスの女性ファンからは,「戦国無双」への熱い要望が寄せられているという。加えて,「真・三國無双」には男女ともに期待が高く,一番人気となっているそうだ。
 そのため,確定ではないが,VR センス版「戦国無双」と,「超 真・三國無双2」の実現を検討しているとのこと。

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 さらに,今回稼働する6つのコンテンツをPS VR向けに配信する予定があることも明かされた。襟川氏は「PS VR版をプレイすることで,『今度はVR センス版を体験してみたい』と思っていただけるようなものにしたい。“本物”を触っていただければ,まったく違った感覚を味わっていただけます」と,VR センスに対する自信をのぞかせていた。

 最後に,コーエーテクモゲームス ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウこと襟川陽一氏が登壇した。氏はVR センスが国内はもちろん,世界に広がっていくものであるとし,コーエーテクモゲームスとしても積極的にコンテンツを提供していくと表明。同社が擁するブランドの中からVR向きのIPをチョイスし,VR センスのギミックを活かせるコンテンツを次々に作っていきたいと語った。

コーエーテクモゲームス ゼネラルプロデューサー シブサワ・コウ
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 なお,今回稼働するVR センスのコンテンツの中で陽一氏がもっとも注目しているのは,「3 Majesty × X.I.P. DREAM☆LIVE」とのこと。「SNSなどで反響を見ていると,女性ファンの心をすごく掴むのではないか,1つのブームになるのではないかとの期待が高まっています」として,発表会を締めくくった。

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「VR センス」公式サイト

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