ASRockが新シリーズ「Phantom Gaming」でグラフィックスカード市場に参入。第1弾はRadeon RX 500シリーズ搭載の4製品に

　台湾時間2018年3月28日，ASRockがグラフィックスカード市場への参入を発表した。掲げるブランド名は「Phantom Gaming」（ファントムゲーミング）で，第1弾となるのは，AMDのRadeon RX 500シリーズを採用した製品群になる。


　現在のところPhantom Gamingの国内展開に関する情報は明らかになっていない。ただASRockは，3月31日（土曜）に東京・秋葉原の秋葉原UDXでエンドユーザー向けの「新製品発表イベント」を開催予定となっているので（関連記事），ひょっとするとそこで何らかの情報が明らかになる可能性はあるだろう。


　今回発表になった具体的な製品は以下のとおり。いずれも，2ボールベアリング仕様の空冷ファンと，銅とアルミニウム合金からなるヒートシンク部を組み合わせたクーラーを採用しているとのこと。また，独自の設定ソフト「Phantom Gaming Tweak Utility」からメーカーレベルの動作クロック設定「OC」「Default」「Silent」を切り換えたり，自己責任でコアクロックやメモリクロックの設定を行ったりできるようになっているそうだ。

• Phantom Gaming X Radeon RX580 8G OC
• Phantom Gaming X Radeon RX570 8G OC
• Phantom Gaming Radeon RX560 2G
• Phantom Gaming Radeon RX550 2G

Phantom Gaming X Radeon RX580 8G OC

Phantom Gaming X Radeon RX570 8G OC

Phantom GamingRadeon RX560 2G

Phantom GamingRadeon RX550 2G

　4製品の具体的なスペックは表を参照してほしい。「Radeon RX 560」が「Stream Processor」数14基，シェーダプロセッサ数にして896基の新モデルになっている点は注意が必要だろう。

表　Phantom Gamingシリーズのラインナップ

	Phantom Gaming X Radeon RX580 8G OC	Phantom Gaming X Radeon RX570 8G OC	Phantom Gaming Radeon RX560 2G	Phantom Gaming Radeon RX550 2G
搭載GPU	Radeon RX 580	Radeon RX 570	Radeon RX 560	Radeon RX 550
シェーダプロセッサ数	2304基	2048基	896基	512基
演算ユニット数	36基	32基	14基	8基
OC時 コアクロック	1435MHz	1331MHz	1194MHz	1144MHz
Default時 コアクロック	1380MHz	1280MHz	1149MHz	1100MHz
Silent時 コアクロック	1324MHz	1228MHz	1103MHz	1056MHz
メモリタイプ	GDDR5	GDDR5	GDDR5	GDDR5
メモリインタフェース	256bit	256bit	128bit	128bit
メモリ容量	8GB	8GB	2GB	2GB
OC時 メモリクロック	8320MHz	7280MHz	6240MHz	6240MHz
Default時 メモリクロック	8000MHz	7000MHz	6000MHz	6000MHz
Silent時 メモリクロック	7680MHz	6720MHz	5760MHz	5760MHz
ビデオ出力	DisplayPort 1.4×3，HDMI 2.0×1，Dual-link DVI-D×1	DisplayPort 1.4×3，HDMI 2.0×1，Dual-link DVI-D×1	DisplayPort 1.4×1，HDMI 2.0×1，Dual-link DVI-D×1	DisplayPort 1.4×1，HDMI 2.0×1，Dual-link DVI-D×1
PCIe拡張電源コネクタ	8ピン×1	8ピン×1	―	―

ASRockのPhantom Gamingシリーズ特設Webサイト