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「旋光の輪舞2」発売決定記念イベント「Reassembly from “DUO”」をレポート。DLCなどの新情報や「DUO」の再構築に至った経緯が語られた
丸山氏が語るところによると,本作は当初,対戦だけをフィーチャーした「旋光の輪舞DUO」(Xbox 360/AC)のPC版として企画されていたが,Steamでの売上見込みに難があったほか,そこからさらなる続編を作っていく展望を持てなかったため,進行が停滞していたとのこと。それが,キャラアニとデジカの協力を得ることでさまざまなハードルが低くなり,「旋光の輪舞DUO」の再構築タイトルとして動き始めたという。
本作のゲームシステムは,「旋光の輪舞DUO」から「100か所が変わっている」(丸山氏)とのこと。とくにPS4のスペックに応じた発射弾数の増加など,攻撃に関する変更が多いようだ。続編のために考えていたアイデアを実験的に盛り込んだため,攻防のテンポがスピードアップしており,「違うゲームになった」(丸山氏)という。
初期状態のプレイアブルキャラクターは,パイロットとパートナーの組み合わせが固定となっている。アーケード版「旋光の輪舞DUO」のリリース当時は,キャラクター数などボリュームの多さでオペレータ(ゲームセンターの店員)にアピールするのが定石だったため,パイロット12人,機体性能2種,パートナー12人からの選択式としていたが,本作では遊びやすさを考慮して固定式にしたそうだ。
ただ,任意のパートナーを選択するシステムの組み込みや掛け合い音声の収録は行われていて,リリース後のアップデートで開放するつもりだという。
別の記事でもお伝えしている通り,初代「旋光の輪舞」に登場したリリ・F・レヴィナスとカレル・ヴェルフェルを追加するDLCの配信も発表された。披露されたプレイ映像は開発途中のものだったが,弾幕からステージ背景にいたるまで,繊密な再現が行われるという。
イベント中盤では,ジェームス氏と荒浪さんに代わって,Yack.ことコンポーザの渡部恭久氏が登壇。丸山氏と本作の音楽面について語り,新曲の披露なども行った。また,本作には「旋光の輪舞 DESIRES ROULETTE SOUNDTRACK × NOVEL」の楽曲も収録されていることが明かされた。もともとは小説としてリリースされた「DESIRES ROULETTE」が本作でどのように演出されるのか,期待しよう。
丸山氏はイベントを通して,「旋光の輪舞」というタイトルの“次”について何度も言及しており,言うなれば「旋光の輪舞3」に関しても非常に前向きな様子だった。その布石として重要な位置にあるうえ,「旋光の輪舞DUO」から大幅な刷新が施された「旋光の輪舞2」は,旧作をプレイし尽くした人でも要注目のタイトルだ。